一周年

【1周年記念】翻訳書ときどき洋書の2018→2019年まとめ

「翻訳書ときどき洋書」は2018年5月8日のオープンから丸1周年を迎えました! 無事にこの日を迎えられたのは、読者の皆さま、そして寄稿いただいた執筆者の皆さまのおかげです。
そこで今日はこの1年、翻訳書ときどき洋書に寄せられた連載記事を中心にさまざまな角度から振り返ります。

1年間でもっともたくさんの方に読まれた記事

1年間でもっとも「スキ」がついた記事

1年間でもっともたくさんの方に読まれた記事、そしてもっとも「スキ」がついた記事は、いずれも篠田真貴子さんに寄稿いただいたものとなりました! 
アメリカで出版されたばかりの話題作からビジネス書まで、いつも幅広いジャンルを深く掘り下げてご紹介いただく篠田さん。連載開始当初は株式会社ほぼ日の最高財務責任者(CFO)を務めていらっしゃいましたが、昨年11月に退任。これからの1年、どんなビジョンを描かれるのか、そしてどんな本をご紹介いただけるのか、この連載を通じて篠田さんの考え方に触れられるのがとても楽しみです!

「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」が大ヒット

ブログ「未翻訳ブックレビュー」管理人で、当媒体では「いま世界にいる本たち」を毎月寄稿いただいている植田かもめさん。昨年6月の連載第2回で紹介された“Factfulness”は、その後、日本語版が刊行されました。翻訳を担当した関美和さんは、寄稿記事の中で「『世の中に残る一冊』に出会えた」と記すほど。

その言葉通り、2019年1月発売以降、半年足らずで30万部を刷るベストセラーとなりました。『ファクトフルネス 』日本語版の翻訳を関さんとともに務めた上杉周作さんにも話を伺う機会を得ました。

「いま」と「これから」を考える視点

ティール組織』『遅刻してくれて、ありがとう』など、ベストセラーの“裏側”を編集者自ら語っていただくこともありました。
さらに、インクルージョン・ジャパン(ICJ)取締役の吉沢康弘さんにご紹介いただいたピーター・ティール共著の“The Diversity Myth”は、まさに『ゼロ・トゥ・ワン』の前日譚とも言うべきもの。

翻訳家の倉田幸信さんが紹介したのは、『サピエンス全史』『ホモ・デウス』がいずれもベストセラーになったユヴァル・ノア・ハラリの"21 Lessons for the 21st Century"(未訳)。

Peatix.com 共同創業者で一般社団法人 FutureEdu 代表理事の竹村詠美さんの本のセレクトには、「イノベーション時代」における教育のあり方や、これから本当に必要な能力を磨くための視座がうかがえます。

専門家ならではの審美眼

早稲田大学文学学術院・准教授で情報学研究者のドミニク・チェンさん、ニューヨークを拠点に活動する指揮者の伊藤玲阿奈さんなど、各専門分野で活躍する皆さんが、自らの専門領域と絡めて書評いただくのも、当媒体の大きな見どころの一つです。

フィクションから見える海外の現実

当媒体にはノンフィクションのイメージを持つ方も多いかもしれませんが、フィクションも数多く取り上げています。アメリカ・ニューヨーク在住のコラムニストで翻訳家の新元良一さん、イギリス・ロンドン在住の翻訳家の園部哲さん、台湾・高雄在住の翻訳家の倉本知明さんにご紹介いただいた本は、フィクションながら、いずれもそれぞれの国が直面する課題や社会問題が浮き彫りになっています。不思議なことに、それらは私たち日本に住む者にとってもリアルに感じられます。

2019年、要注目な「ライフデザイン」

当媒体ではさまざまな書籍をいち早く紹介してきましたが、2019年に注目しているのは『LIFE DESIGN(ライフデザイン)』(原題:Designing Your Life)。著者のビル・バーネット氏が来日した際にはインタビューを行い、グロービス経営大学院准教授で声楽家の武井涼子さんは、実際にサンフランシスコで受けた研修をレポートしてくださいました。
そして、この『LIFE DESIGN(ライフデザイン)』の元となったスタンフォード大学講座を社会人向けに開発した「日本版公式ワークショップ」を、弊社タトル・モリ エイジェンシーが運営することになりました。今後も機会があればご紹介していきたいと思います。

新たな連載陣も続々と登場

そして今年3月からは新たに建築家の山村健さん、華道家でハーバード・ビジネス・レビュー特任編集委員の山崎繭加さんを連載陣に迎えました。
今後も少しずつ連載陣の輪を広げていく予定です!

さて、駆け足で1年を振り返ってみましたが、すべての記事を読んでいただけましたか? もし「読み損なっていたのがあった!」という方は、これを機にぜひ読み直してみてくださいね。

「翻訳書ときどき洋書」の2年目も、翻訳書や海外の書籍を手がかりに、読者の皆さんの毎日に、さまざまな発見や彩りをもたらすような記事をお届けしたいと思います。

編集部の今後の励みとなりますので、読者の皆様のご意見・ご感想を、ぜひアンケートにてお聞かせください。ご協力のほど、よろしくお願いします!


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