【読書】明日この世を去るとしても今日の花に水をあげなさい

今日は読書感想文w
先日より
「明日この世を去るとしても今日の花に水をあげなさい/著:樋野興夫」を読み返しています。

家の本棚にあったので、旦那さんか私が買ったと思うけど記憶はない(笑)
樋野興夫さんという順天堂大学医学部教授でがん哲学外来という診療科を作られた方の本です。
がん哲学外来とはがん告知をされた方に対話(言葉)で気持ちを軽くする、簡単に言うとそんな科です。
大きい病院のお医者さんはとても忙しいです。
一人一人に寄り添って診る暇もない。
そんな状況をなんとかしようと立ち上げられた試みで今では全国にメディカルカフェと称して広がっているそうです。

ちなみに京都にもありました!
【がん哲学外来京都メディカルカフェ】
〒600-8009 京都府京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町88番地K・I 四条ビル7F スヴェンソン京都サロン内
TEL:075-253-5161水曜定休 FAX:075-253-5078

今年は、実父と伯父2人、兄の同級生(40代)や、20代足しげく通った馴染みの居酒屋の馴染みの店長(40代)が急死したこと、生と死を考えさせられた1年だったこともあって忘れられてたこの本にようやく手が伸びた。

この本のP66にこんな文章がありました。

20代、30代は人に言われたことを黙々とがむしゃらにやります。
40代になったら自分のやりたいことや好きなことに専念します。
50代になったら積極的に周りの人の面倒を見ます。
60代になってもじぶんのことしか考えていなかったら恥と思え、です。

世の中には若くして命を落とす人もいます。
大人になりたくてもなれなかった人。
親の役目を果たせず、小さい子供を残して逝かなければならなかった人。

父が急死したこともあって、40歳になった今年、人生初の人間ドックを受けました。
きっと父が亡くならなければ受けることもなかったと思う。
大きな病院でたくさんの検査を受けて、マンモグラフィーで再検査にひっかかりました。
再検査で、幸い私は全くなんの問題もなかったけれど、現実にはそうじゃない人も世の中にはたくさんいるわけで、結果を聞くまで、もし自分が死ぬような病気にかかったら・・・と考えさせられました。

この文章を見て、今の自分の年齢40歳。
ありがたいことに好きなことをして生きてます。
20~30代はがむしゃらに体を壊すほど働いたので40代はもう自分の好きなことをやりたいとふつふつと思っていたところだった。
でもその願いが叶わなかった人たちもたくさんいるということを、普通に生きて普通に暮らしているとつい忘れてしまいそうになる。

当たり前のように大きな病気をすることなく40歳という年を重ねてこれたことに感謝した。

毎日当たり前に暮らせてること、毎日当たり前のように周りにいてくれる人たちに感謝が自分には足りてないんじゃないか。感謝を言葉にしていつも伝えられてるだろうか、と反省しました。

朝起きて、神棚のお水を替え、仏壇に線香を立て手をあわせる。
そんな毎日の日課にも感謝の気持ちをもってできてるだろうかと。。。
自分自分とやりたいことばかりを最優先にせず、日々の暮らしのひとつひとつを丁寧に感謝を持って生きること

これを忘れず過ごしたい。

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