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ゲーム機で読める女の子がかわいいホラー小説「月姫リメイク」クリア

型月信者待望の月姫リメイク!ちなみに私は信者ではありません。ですがfateを遊んだ時シナリオにワーッとなったのできっと月姫も面白いんだろうなと思っていました。そしてようやくのリメイク!おもしろかった!メインヒロインのアルクルートが特にすばらしく後半は号泣しながら読みました。そして全ED回収したのでご紹介したいと思います。
なお今回はスクショが撮れなかったので(全編ネタバレ禁止区間で撮れないようになっている)画像がありません。せめて合間に公式PVなどを貼っておきますね…。

使用ハード: PS4(Switchでも遊べます)
関連作プレイ歴: fate,fate hollow,FGO2章途中まで
プレイ時間:33時間くらいで全EDコンプ

◆読むだけのゲームって面倒じゃない?
月姫紹介の冒頭でいう事ではないのですが私は読むだけのゲームはあんまり進んでやろうと思いません。以前はギャルゲーも乙女ゲーもブイブイ言わせてたんですけどね…。
RPGやアクションをメインで遊ぶ方には、自分でほとんど画面内の何かを動かす事がない読みゲーをつまらないものと敬遠する方も少なくないのではないでしょうか。
ゲームを起動して文字を読むだけってどうなのって気持ちになりません?

◆…と思っていた時期が私にもありました
今はそもそもゲームだと思うのが違ったなと思います。月姫クリアした方の感想を探した時「クリア」ではなく「読了」と表現されてる方がいらっしゃったように読書堪能したな〜という満足感でした。ゲームするつもりではなく読書するつもりでやればいいのか。
意欲的に読書に取り組む方ではありませんが面白い本に出会うと嬉しいし好きな本もあります。
「文」でストーリーを追うというのはRPG等の台詞だけでストーリーを追うのとは違う魅力がありますね。
しかし本を読むというだけならゲーム機を起動する必要はないのに、あえてゲームという媒体を選んだこの作品。
その理由は単純に複数いるヒロインを選べるようにするだけではありませんでした。

◆画面がすっごい動くよ!
動きますって言ったら最近だとキャラがlive2Dでぬるぬる動くってこと?と思われるでしょうけどLive2Dは使われていません。
しかしカメラワークが凝っていて、同じ立ち絵でも大きさや立ち位置が工夫され臨場感たっぷりの絵が作られています。「さっきと同じ画面」と感じる事がほとんどありません。まるで毎ページ挿絵があるような豪華さです。
そんな美麗な挿絵を見ながら、BGM、ボイス、効果音付きで臨場感マシマシにされた奈須きのこ先生の文を堪能できます。
全てが文を活かすために用意されているこの融合体は、ゲーム機を起動して体験する価値があると感じました。

◆月姫のあらすじ
さて肝心のストーリーですが、すごく簡単に言えば主人公と吸血鬼の姫が一緒に吸血鬼退治する話です。
タイプムーンの作品はぱっと見で内容がわからなくて興味を持ちづらいのが難点かと個人的には思います。
まほよも面白いのだろうけど想像できないぜ。
とりあえず月姫は吸血鬼と戦う話です。

◆恋愛はもちろんあるがギャルゲーって感じではない
元々18禁だし可愛い子と過ごすギャルゲーというイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが吸血鬼退治をしながら徐々に惹かれていく主人公とヒロインの行方を見届けるもの…という印象でした。
それがギャルゲーってことだよと言われるとそうなのかもだけど、ヒロインを落とすために行動するのではなくヒロインと一緒に目的を達成するために行動するし主人公がっちりキャラ立ちしてるのであんまりギャルゲーって感じは強くはないです。

◆ホラーゲームっぽい
意外だったのですがじわりと恐怖を煽る日本風怪談のようなシーンが多々あってホラーゲームとしても楽しめました。
ホラゲの方向性的には零みたいな感じですかね…プレイ動画しか見たことなくて恐縮なのですが女の子可愛い、たまにグロい、エグい、じわじわ恐怖来るみたいな…。
もちろん年がら年中ホラーってわけではないですし伝奇ノベルが正当なジャンルなのだと思います。
でもこの日常が突然変わる感じ、そしてシエルルートでは更に徐々に変わる感じ、どちらも良い恐怖を感じました(良い恐怖とは)。
日常の明るいシーンとのギャップもまた魅力です。
グロさは、バイオ7とか8のプレイ動画が見れれば大丈夫かなと思います。
残虐シーンは一部絵になっているけどガチめにならないように配慮されてる感じがしますしそれ以外だとシルエット的なもので描かれているので見た目のダメージは低めな所が多いです。文章は遠慮なくえぐい事がありますが(主にシエルルート)きついなと思ったら流し読みすれば乗り越えられます。
ちなみに自分はコンフィグで効果音だけ少し低めにしました。(ザシュザシュ音だけは直に聞くのが辛かったため)

◆ヒロインはかわいいぞ
ギャルゲーではないと言いましたがヒロインは確かに作品の魅力の大部分でありかなり可愛いです。
私の良いと思った所は、主にアルクの事になりますが特別な力があるキャラでも魅力を感じるシーンはそれらの異能に依存していない素の「女の子」としての部分である所。
特別な力を待ちながらその才能ではなく性格で好きにさせるシナリオがお見事です。もちろん能力あるからこそのギャップもあるとは思います。
今回はルートに入れないヒロインたちも気になってしょうがないから早く裏も出して。


まとめ----------------
個人的にはホラー好きな方にお勧めしたい一本です(笑)。これはFateでは味わえない部分かと思います。
気になったところと言えば設定的に仕方ないとはいえ主人公の志貴君が倒れすぎなのと一部のキャラを見た時「Fateのあのキャラみたい」と一瞬思ったのと、シエルルートのある戦闘でなげぇ…と思ったくらい。
あと文の書き方は特徴があって割と好き嫌い別れそうなので、タイプムーン作品に触れたことがなく、気になるけど合うか心配だ~~という方はFGOの1部のプロローグだけ読んでみるといいかもしれません。

余談ですが遊ぶまで「読むゲームはめんどくさい」と思っていた自分がやろうと思ったきっかけは、もちろん元々気になっていた作品というのもありますが、友人が「ノベルゲーが面倒って言うのもわかるけどゲームだから表現できるものもある」と言ってたのをなんとなく覚えていて、その時はほほぉ、と思って終わったのですが後に(別ゲーで申し訳ないが)シャニマスのSHHisのシナリオを読んだ時にボイスや演出の使い方におおっと思い、その時友人の言葉を思い出して同じ体験ができそうな本作に手を出しました。
あと「こういうショタがいるんだけど」と紹介されたマーリオゥ君に釣られた。かわいかったです!

まほよはもっと動くらしいですね。こちらも移植されるようなので遊んでみたいですがその前に遠野家編出してください。


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