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またしても部屋が汚部屋になりました

 タイトル通りの内容の文章をこれから書いていく訳なんですが、見ての通り、部屋がこんな事になってる人間の精神がまともな筈も無く、とにかく思い付いたままに自動書記状態で文字数を増やしていくわけで、えー、同じ様な部屋に住んでる人なら解ると思うんですが、とにかく寝れば寝る程辛くなるのよ。こういう部屋って。横になった途端に本とかCDとかの角が背中や尻に刺さるんだわ。その痛みを形容するなら、何も無い田舎に空港を建設する為に赴いた役人が、その地元の農民達から「ここは、おめえらの土地じゃねえ!!けえれ!!みやこにけえれ〜〜!!!」と叫ばれながら投げつけられた石の様な、そういう「よそもの」としての痛みなのよ。その役人も実はその田舎出身なのに。「俺、今、自分の部屋で、よそもの!!」っていう、この虚しさ。心が一切安まらんですわ。参ったね。
 
 去年も俺こういう事があって、それまでそれなりにコンスタントにnote更新してたんだけど、あ〜もうなんか全てに耐えれないみたいな気持ちになってそれから8ヶ月間note書くのサボりまして、で、この精神状態って単なる"時期"によるものらしいと自分のnote読み返して判明したね。その、去年の一番最後に書いたnoteにこういう表記があるんです。これをラストにして8ヶ月間沈黙する訳ですよ。2023年4月13日付の、書く事思い付かないからAIに手伝ってもらったけど何にもなりませんでした、金持ちになれるかと淡い夢見てましたって内容です。

 天ぷら定期券が出る時期に発狂するんすよ俺は。やっと解った。天ぷらが一品無料で貰える夢の国からの贈り物かと思ってたら、あに図らんや、現実感が一切無くなる死の輪舞曲への招待状ですわ。いや、嘘。はなまるうどんに罪は無い。ただ俺が春先に心神を喪失するってだけ。マジで自分は二重人格で、寝てる時にもう一方の自分が目覚めてLSDとかむさぼり食ってんじゃないのかと疑う位に現実感が無い。今も無い。一切無い。

 もちろん自分の不甲斐無さが招いた事態なんですけど、3ヶ月前に、「よし、俺はこれから毎週noteを更新しておもしろ文章で一旗上げるぞ!」と決意して、noteの告知とかXで真面目にやったんですよ。心を込めてね。そしたらその3ヶ月でXのフォロワーが50人減りまして、ふっと気付いたら部屋がすみぺでぃあとかで溢れ返ってたんですよね。神保町に行きまくって「わ〜い!!この世は祭りじゃ〜〜!燃えろ〜燃えろ燃えろ〜〜!!(頭がおかしくなったので古本を買う事を"燃える"と言っている)」と…この苦境を誤魔化していたら、いつの間にかこうなっていた。フォロワーが"増えない"ならまだ解るよ!?"減る"って凄くない!?50人から"邪魔"と思われたって事でしょ?!いや…真摯に結果を受け止めます。
 で、もうええわと思って先週はnoteの更新サボってずっと本読んでたんですけど、心から幸せでしたね。俺は寝っ転がって本読む為に生まれてきたんだと心底思った。久し振りにラブクラフトを読み返したんですが、ここまで円安が進行した状況で読むクトゥルフ神話ってマジで心に慰安をもたらすよ。原因不明の脅威が世界の秩序を揺るがすって内容の小説、ほぼ完全に円安の原因が解っていて、しかもこれからの被害は計り知れないっていう現実世界の日本よりはまだ健全な気がする。癒やしとしてのクトゥルフ神話ブームがこれから来ますよ。いや、どうにか生きていくしかないんですが…
 
 正直、今Xを開くと投資家だの何だのの皆様方が「これから日本は円安で真の地獄になるので貧乏人の皆さんがとても心配です!私のサロンに入りませんか?でないと貧困の中で酷たらしく死にますよ?!」みたいな投稿を送りまくって、それをわざわざXがお勧めしてくれる訳じゃないですか。有り難い事に。
 あの、有名な料理漫画で、主人公が養鶏場に行く話があるのね。そこは飼っているニワトリに極力ストレスを与えない様な造りになっていて、主人公はそれに感動するんですよ。で、その養鶏場には家畜への鎮魂碑が設置してあって、それが家畜への感謝の象徴として一コマを使ってドアップで描かれてるシーンがあるんですけど、俺はそれを見た時に「これこそギャグだよな」と思ったんですよ。養鶏場より分かりやすい例えで言うと、ギャグって言うのは俺にとって「屠殺所に置かれた家畜への鎮魂碑」なんですよね。攻撃している方が、その陰惨な行為をポジティブな概念(感謝とか)に変換して仲間内(加害者同士)で楽しむ為の、時には理屈すらも超える程の力技なんですよ。だから今「誰も傷付けない笑いは可能か?」みたいな議論が取り沙汰されてるけど、問題とするべきは「対象を苦しまない様に傷付ける笑いはどこまで倫理的に許されるのか?また、それを実践していくと社会はどこまで歪むのか?」だと思いますね。
 何が言いたいのかというと、件の投資家達の呟きは、ギャグとしてはよく出来てるねって事です。呟いた方は貧乏人に酷い事言って八つ当たりしてるだけなのに、言われた方は救いの手かと思って感謝したりしとるからね。自分が傷付けられた事に気付いて無い場合すらある。これぞ令和時代のギャグって感じですな。俺は今ギャグ漫画の世界に生きていて、確かに漫画の世界も楽では無かった…いや、どうにか生きていくしかないんですが…

 


  

 この部屋の写真って全部数日前に撮影したもので、なんですみぺでぃあが移動してるのかよく分からないんですが、こういう感じで積み上げてるのが崩れたんですよ。で、もうどうにもならなくなったんですわ。

 ただ汚部屋になって嬉しいのは、村崎百郎の本「鬼畜のススメ」が、カバーを外すと著者の汚部屋の写真が印刷されてたのね。だから「ああ、俺は今、村崎百郎の部屋みたいな環境に居るんだなあ…」と考えると、マジで歓喜が体の底から湧き上がるね。冗談抜きで「鬼畜のススメ」より感動的な本は無いよ。俺は読んだ事無い。カルト宗教に心酔した状態で、そこの教義が書いてある本を十数万円出して買って読む位しか「鬼畜のススメ」を超える感動的な読書体験は無いと思う。その本が!写真に写ってる本棚に入ってんだけど、手前の堆積物(自分はこれを『魔の山』と呼んでいる)が邪魔すぎて「鬼畜のススメ」が取れないんですわ。

 で、今自分はブクログっていう、要は読んだ本を登録するSNSをやってるんですけど、今丁度登録数が480冊なんですよ。で、20冊登録したら一回ブックオフだか何だかに行っていい、という厳しいルールを己に制定する事にしました。だから次に古本屋に行けるのは登録数が500冊になった時です。次が520冊。この禁欲的な戒めによって多少は住宅環境がマシになる筈です。だいたいね、MUSEってバンド、俺一回も聴いた事もないのに伝記買ったからね。100円だったって理由だけで。そういう理由でどんがどんが古本買っていくから部屋が収集がつかなくなるのよ。メンバーの父親がトルネードズってバンドやってて、そのバンドはジョー・ミークがプロデュースしてたって知って「へ〜」と思ったくらいしかMUSEの伝記の収穫なかったしな。大体俺はブリットポップがブラー位しか分からない。あとリアルピープルのピープルインザテリー。あれは名曲。

 いや、それは俺がブリットポップに対して無知なだけの話なんですが、あとルシア・ベルリンって人の「掃除婦のための手引き書」ってやつを最近読んで、その後でブクログの評価見てみたらめちゃくちゃ大勢の人が「これぞ名作!アメリカ文学の至宝!!」みたいに絶賛してて「そ、そこまで!?」とたじろいだんですが、その中に収録されている短編「ソー・ロング」!!これは、本当に、真の傑作。読みながら感動で涙が滲んだ。ソー・ロングは絶対に読んだほうがいい。

さっき後悔はないと言ったけれど、あれは嘘だ。でもあの時はこれっぽっちも後悔しなかった。あんなふうに出てきたのはまちがいだったが、どのみちわたしの人生はまちがってばかりだった。

ルシア・ベルリン「ソー・ロング」


 という訳でですね、これから部屋がきれいになって、陽気婢の「えっちーず5」に収録されている「ママゴト」みたいな事がね、あと最近禁断の多数決ばっか聴いてて、「トゥナイト・トゥナイト」のPVみたいなね、ああいう素敵な事が起こるといいなと考えています。はは。頂き女子りりちゃんの門下生にちゃんと大金を渡して。俺に夢を見せて下さいって頼みにいきますよ。こんなゴミ屋敷で禁断の多数決を聴きまくってる状況がバカすぎて笑えるよな。俺なりのギャグです。では、また来週〜。

禁断の多数決/トゥナイト・トゥナイト




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