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入社2年目の私が映像制作会社で学んだこと

初めまして!「テレビ朝日映像」という映像制作会社でADとして働いています、鈴木拓郎〈すずきたくろう〉と申します。「後輩を早くご飯に連れて行きたくてウズウズしちゃう」でお馴染みの入社2年目になりました。

今後noteにて、映像制作会社に属するということ、テレビに携わるということ、この1年間で見てきたものや感じてきたことについて書いていきます。
内側の景色は、外側からどれだけ熱心に覗いても決して見ることができないものです。今現場にいる、見ている意味を誠実にアウトプットしていけたらと思います。

【自己紹介】

○ テレビ朝日映像ってどんな会社?

・1958年から続く映像制作会社
・テレビ朝日の報道番組や「徹子の部屋」「人生の楽園」など多数の番組を制作
・ROLANDさんやMr.マリックさんなどのタレントマネジメントも担当
・自社で番組が制作できる配信スタジオを完備

○ 鈴木拓郎ってどんな人?

・1998年生まれの24歳
・これまで3つの報道番組を転々としながら
 海外ニュース→スポーツ→情報系 のAD業務を担当
・昼休憩時の黄金セットは鮭おにぎりと三ツ矢サイダー

よろしくおねがいします!

【なぜテレビ朝日映像に入社したのか】

テレビっ子だったから。正直に言ってしまえば、それだけです。

「若者はテレビを見ない」と何度も聞く昨今、私は常にテレビを見続けて育ってきました。「テレビが好き」という気持ちとそれに付随するインプット量だけが唯一戦える武器。そのため、撮影や編集の経験もスキルも全くと言って良いほどなく、Macもカメラも持っていないまま入社式。ADの業務をこなす毎日の中で「映像制作業界で働くこと」への思いやバイタリティも、しばらくは具体的な輪郭を持ちませんでした。

【入社して学んだこと】

そんな私の意識は、番組につくようになってから少しずつですが確実に変わっていきます。日々の業務には、映像業界のやりがいを知るためのたくさんのヒントが転がっていました。

①たった5分の映像に注がれる驚くほどの労力&映像がもつ驚くほどの影響力

ご飯を食べながら、スマホをいじりながらなんとなく見ている様々な番組。
その1秒には、1分には、驚くほどの労力が注がれています。

例えば私が担当した某報道番組の「17歳以下の若者たちへの約5分のインタビュー企画」では……
とにかく数が欲しいという要望のもと、30以上の様々な団体と交渉。撮影許可が出た団体に全て赴き、5日間で約150人ものインタビューを撮影し、それぞれ本人と保護者へ事前許諾と事実確認。そうして収録した20時間ほどデータの中から、ディレクターは良いシーンを数日かけて抽出、たった5分にまとめていきます。
その後も局の方と何度も議論を重ね、編集、ナレーション録り、最終チェック、そしてようやく放送。ここに至るまでに何人、何時間分の労力が費やされたでしょうか。

だからこそ、その結実が放送にのった時の気持ちは筆舌に尽くし難いものがありました。たとえADでも、です。先方から感謝のメールがいくつも届き、その影響力の大きさ、責任の重さ、喜びを学びました。

②チャンスは自分で掴みに行かなくちゃいけない

会社は、待っているだけで1〜10まで丁寧に教えてくれる学校ではありません。編集も撮影も見て、盗んで学ぶしかない。それに気づいて行動を始めたのは、だいぶ後になってからでした。
日々のAD業務で求められるのは、上手な先方との接し方、見やすいカンペの書き方、ロケの段取りのミスのない組み方など。それなのに、たどり着く先はDとしての映像競争。勝つために求められるのは、1にも2にも編集スキル、撮影スキル。
それなら私たちはバイタリティを持って、自主的に成長するしかないのです。

形からでも構いません。とりあえずMacを新調し、YouTubeを見ながら編集ソフトをポチポチするようになっただけでも、ただ見ていただけの映像が教材に変わり、色々な学びがあるということに初めて気がつきます。とりあえず始めてみる、大事です。

③会社や番組に属する圧倒的強み

誰もが簡単にクリエイターを名乗れる時代。スマホ一つで映画が撮れてしまうのであれば、わざわざ映像制作会社に属する意味ってなんでしょうか?

⑴お手本の多さ

会社には歴戦の先輩がいて、色々な分野のプロフェッショナルの皆さんがいます。○○講座と題すれば何百人も集まるような方々から、直接アドバイスをもらえる機会があちらこちらにある。その方々の下で働いて学ぶことができる。これは、会社に属する圧倒的な強みではないでしょうか。

⑵未知の領域との出会い

一人では絶対に行けない場所、出会えない人、携われない案件に次から次に関われることも会社という場所の強みです。某海外VIPへのインタビュー取材、立ち入り禁止の場所への独占取材。私もいくつか経験し、その度に震えます。番組の名を背負う責任感はとても大きいですが、その分そこで見たもの、得た知見は一生ものだと言えるでしょう。

私は7月からデジタルソリューション部というところに配属となりました。
すでにYouTube の編集や、ビジネス面への意識など、新しい学びが始まっています。noteを使ってアウトプットをすることもその一つです。
こうした未知の世界に積極的に出会えるのも、会社という組織の圧倒的な強みなのです。

何か一つでも学びがあるよう発信していきます。これからよろしくお願いします。

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