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「僕は蚊にさされるわけにはいかない」企画書

私の3作目の作品です。初めて「週刊少年マガジン原作大賞」企画書部門に参加させて頂きました!まあ、いろいろと壁にぶちあたって書きました(笑)
ちょっと修正しました。

◆キャッチコピー!

僕たちは戦う!敵意ある特殊能力をもった蚊がもたらす未来を変えるため!

◆あらすじ

ある村には、不思議な森がある。そこには古い建物があり、看板には「赤い家課」と書かれていた。星野輝翔が、森に迷い込むと、不思議な体験をする。そこには、昔から日本に常在している蚊たちが棲んでいた。ただ、彼らは普通の蚊とは違った。また「赤い家課」の棲みかを狙う、敵となる海外からきた蚊も現れる。
ある日、ウイルスに感染した蚊にさされ、感染症を引き起こした村があるとニュースで流れた。未知の感染症だけではなく、もし、人間を超える知能をもった蚊と出会ったら?!

◆第1話のストーリー

主人公・星野輝翔(こうと)は、小学生の時に、夏休みを利用して、おじいちゃん(星野岩男)の別荘に遊びに行った。
そのとき、不思議な体験をしたのを、かすかに覚えていた。

そこは、広大な森のなかに、おしゃれな別荘だけが建っていた。
バリ風でおしゃれな外観、部屋は高級ホテルといった感じだった。
しかも、ミニシアター、屋上露天風呂、プール、サウナ、BBQ場、ドックラン付きと、まさに豪華。輝翔は、姉の美紀と共に別荘内を探検していた。

夕食時、輝翔の母親・澄江は、台所でBBQの材料を用意していた。
「あら、コバエがぁ。どこから入ってきたのかしら」
その一言に輝翔は「お母さん、コバエという名のハエはいないらしい」
母親に「そうなの」っと軽くあしらわれた。

別荘生活は、まるで海外旅行に来た気分だった。
ただ、おじいちゃんから言われたあることが気になっていた。
それは「森に入る前にある赤い橋を決して渡るな」と強く言われたことだった。「何があるんだろう?まあ、距離が遠いし行くことはないな」と輝翔。

ある日、愛犬ミミの散歩中、リードがとれてしまった。
追いかける輝翔だったが、どんどん走りだしてしまうミミ。
「あー赤い橋!やばい!ミミ行くなぁー!」

輝翔は、森のなかにいた。薄暗くて、周囲がよく見えない。
ミミが吠えた先に行くと、うす明るい場所に昔の研究所のような建物があった。建物の看板には「赤い家課」と書かれていた。

突然、バタバタと音が響いてきた。
そして、その音が、だんだん大きく周囲に鳴り響いてきた。

「なに?!この音。怖いよー」

そして、誰もいない建物から、巨大バチのような”蚊”の集団がいきなり現れ、輝翔は恐怖にかられ、ミミを抱きながら、その場から逃げだした。

だが、薄暗くて先がよく見えない。
恐怖と不安が輝翔を襲う。そんなとき、正面から人影が見えた。
「助けて~今、大きな蚊が…」っと叫ぶと、薄暗い影から、人影の顏が見えた。「え?!顏が!!」恐怖のあまり、そのまま意識を失った。

「星野教授の孫だね。家に帰してあげなさい。警備蚊!」っと言うと、
風船のような巨大化されたアカイエカ2匹が飛んできて、輝翔たちを赤い橋まで連れていった。

赤い橋の手間には、岩男が待っていた。
「迷惑かけたな。いずれ、わかる時がくるまで記憶は消しておくよ」
巨大化されたアカイエカたちは去った。


◆第2話以降のストーリー

あれから数年経った。
高校生になった輝翔は、蚊に対しては過敏に反応していた。
そう、不思議な体験で覚えていたのが、巨大バチのような”蚊”の集団だったからだ。「夢だったと思うが…」

ある日、岩男が住む村で、蚊に刺されることによる感染症が増えているというニュースを見た。
その深夜、輝翔はトイレに行こうと1階へ降りていったとき、父親の聡(さとし)が、誰かと会話しているのが聞こえた。

チラリとドアの隙間から覗き込むと、その相手は!
巨大バチのような”蚊”だった。
「海外から来た奴らが、赤い家課を狙っている」

普通に会話している蚊に仰天する輝翔。
そして、あの時の記憶がフラッシュバックした。

実は、岩男が住む村は、昔、蚊について研究していた場所だった。
ある日、研究者の一人が、アカイエカの生態系を無理やり壊すAIなどを導入したことにより、実験に関わった蚊たちが暴走。
初期段階で、実験に関わったAI蚊は、全て排除したはずだったのだが…。

その後「赤い家課」には、なぜか特殊なアカイエカだけが棲むようになっていた。そう、形や大きさも異なる”人と会話ができる”アカイエカだ。

その話を聞いた輝翔は、信じられない様子だった。
「おじいちゃんが教授?蚊と話せるの?」

星野聡は、父親の住む村へと向かった。もちろん、父親が作った特殊な虫よけスプレーをかけてだ。特殊スプレーは、人間の臭いや炭酸ガスなどを消し、吸血源を消すことができるものだった。

実は、別荘の地下には、秘密基地あり、地域の環境や蚊の動きなどを感知できるシステムが完備されていた。

「父さん、この地域に何がおきている?」
「海外からやってきたネッタイシマカが、”赤い家課”の場所を狙っている。しかも、デング熱をもっている」
「デング熱!?だから感染症になる人が増えたのか。症状は、急激な発熱、嘔吐、発疹、頭痛…重症化になると心配だよね。まだ、デング熱に有効な治療薬はないから」
「そもそも、日本には常在していないネッタイシマカが、どこから来たのか探す必要もありそうだ」

二人は、研究者と医者の立場で、さまざまな対策を考えていた。
聡「ねえ、父さん。蚊同士で話し合いってできないのかなぁ?」
岩男「・・・・・」

デング熱が落ち着いてきた数か月後。
一匹の蚊が”赤い家課”を見下ろしていた。
”あー懐かしいなぁこの場所。祖先たちの臭いがする”

村に、父親と一緒に遊びに来ていた輝翔は、すっかり”赤い家課”に棲む住人と仲良くなっていた。岩男が作った特殊な”刺されないようにする虫よけスプレー”は必須だったが…。

ある日、風船のような巨大化されたアカイエカが、慌てて飛んできた。
「あいつがかえってきます。はやく教授に伝えて!!」

地下室にいたおじいちゃんと父親に、輝翔は伝えた。
岩男「まさか本当に生きていたとは!追跡では海外で途切れていたのだが…。プログラムに設定されていたんだ。ここに帰ってくるよう」
聡「父さん、まさか?AI蚊?」

AI蚊は、初期の頃は、攻撃性だけが強かった。
特徴として、人が二度刺されると、ショック症候群を発症し、重症化になるケースが高いという結果が残されていた。

だが、長年海外で活動していたとなると、デング熱だけでなく、違う種類の感染症をもっている可能性が高い。また、もし研究所での当時の記憶をもっていたとしたら、人や動物に対しての憎しみが強く残っているはずだ。
AI機能により、どれだけのことを学び進化したのかもわからない。
攻撃方法もいくつあるのかわからない。

もし、AI蚊が増えたら…。
未知数の感染症が村に広がったら…。
そして、日本全国に広がってしまったら…。

「輝翔!お前はここにいると危険だ。早く自宅に帰れ!」

そうだった!僕は…。
僕は…。

”赤ちゃんの頃にAI蚊に一度刺されていたのだ”
だから…。
僕は蚊にさされるわけにはいかない!

でも僕は、まだそのときは知らなかった。
AI蚊、そして”特殊能力をもった蚊”と戦わなくてはいけない日々がやってくることを…。

つづく。

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