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10/11(日)より、美学校にてTVODのオンライン講座「ひとびとのサブカル体験史」がはじまります!

すでにTwitterなどで告知させて頂いておりますが、神保町・美学校にて、コメカとパンスのテキストユニットTVODが、「ひとびとのサブカル体験史」と題したオンライン連続講座を開講します!

【オンライン講座】ひとびとのサブカル体験史 TVOD(コメカ、パンス)+ゲスト講師

毎回ゲスト講師をお招きし、その方の個人的な文化体験を年表化していきます。そこで可視化される個人体験と、社会的・歴史的な状況・事象との繋がりを考えていきます。個人と社会・歴史の接点について考え語る力とは何かを考え、そしてそれを身に着けることを目指す講座です。
より詳細な講座内容については上記リンクより、美学校ウェブサイトでご参照ください。

まずは開講に先立ち第0回=プレ講座として、批評家の矢野利裕さん(LL教室)をゲストにお迎えしてお送りします!
10月11日(日)20:00より、youtube liveにて生配信。
今回のプレ講座は無料でどなたでもご覧いただけます。
配信アドレスは 
https://youtu.be/o1PAO6E3CBA です。


パンスが前口上的な意気込みを書きましたので、以下掲載します!

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 この講座が目指すところについて、前口上的に、僕の考えを話したいと思います。講座の内容は、「みんなが自分の年表を作る」というものです。ゲストの方にも作ってもらい、それから我々も作ります。そこでどうするのかということについて話します。僕は年表を見たり作ったりするのが好きで、その成果がTVODの単行本『ポスト・サブカル焼け跡派』の巻末年表にも現れているわけですが……。

 ではなぜそんなに年表が好きなのかと問われたときに、僕はこう答えるようにしています。ーーそもそも僕はある歴史を捉えたい、という欲望がとても強い。そして究極的に捉えたいのが、何年に何があったか、というところにとどまらず、その時代のエートスのようなものです。「その時代が持っていた性格」と言い換えてもよいかもしれません。

 いろんな歴史書からTwitterのつぶやきに至るまで、「この時代はこうだった」という定義は溢れているわけですが、本当にそれで合ってるのか? もっと正確に見るならこうじゃないか? という疑問を持つこともあり、その疑問にせまるために、年表を見たり作ったりするんですね。

 年表というのはただのデータベースですが、そのデータをどんどん増やしていくんです。当時の政権はこれだった、みたいな教科書的なところから、当時流行っていたのは〇〇とか、〇〇がリリースされていたとか、出来るだけ身近なところまで含めていくと、当時の「現実」に近づくことができると考えています。

 しかし、それだけでもまだ足りないんです。なにかというと、その時代を生きていた個人の記憶です。ならばそれも年表にしてしまおう! という貪欲さが今回の企画に至っています。

 そして、それは作る個人の側にとっても興味深い作業になると思っています。自分の半生を振り返ることができるというのはもちろんですが、そこに社会的な事象を重ね合わせたりすると、社会と自分の関係性が自ずと浮き上がってくるのではないかというねらいがあります。例えば、自分が何かについてこう考えるようになったのは、この当時の社会に生きていた影響もあるのかなーなどと、少しずつでも明らかにするというのは、自分を客観視する作業にもなるわけです。

 果たしてどう展開するかはまだ分かりませんが、以上のような作業を本講座では試みてみますので、お付き合い頂ければ幸いです。

パンス(TVOD)

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