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チェリーのダイニングセット


Over Priced Garbage

ダイニングテーブルと椅子は、アメリカで購入しました。テーブルは、Ethan Allenで購入しましたが、塗装が甘く、2,3か月でニスがはがれてボロボロになりました。「Ethan Allenは品質が落ちて、単なるOver Priced Garbageだ」というユーザ評価を見て、Over Priced Garbageという甚だ不名誉な名前が付いていました。帰国時に売却を試みたのですが、買い手がつかなかったので、自分でニスを塗り直して、持ち帰りました。素人のヘタな塗装に釈然としないまま10年以上、使ってしまいました。小柄な我々には大きすぎ、狭いリビングルームを圧迫していました。さすがに減価償却したでしょうし、こんなものを使い続けても損失が増えるばかりなので、更新することにしました。

アメリカ製の家具はとにかく重いです。集積場までの数メートルを運ぶのも一苦労でした。Over Priced Garbageは、Over Weighted Garbageでもありました。

新テーブル

新テーブルは、オイルフィニッシュのチェリー材にしました。デザインは全く特徴がありませんが、大きさで自己主張するのですから、装飾は不要です。サイズは、Over Priced Garbageよりも幅-15㎝、長さ-40㎝、高さ-6㎝とコンパクトになりました。

テーブルと椅子の到着時期に、2か月以上、間が空きました。旧椅子と新テーブルの高さが合わず、腰痛を発生し、テーブルの上に箱を置いて食事をするという、はなはだ体裁の悪いことになりました。夫に「文明の敗北やね」と言われました。

旧椅子

テーブルはやっと手放せてせいせいしましたが、椅子は堅牢で、物としては悪くないので、保持し、サイドチェアと来客時に使うことにします。

シェーカーチェア

椅子も新調しました。何年も前から、ダイニングチェアは、最終的にはシェーカーチェア、と決めていました。ボーエ・モーエンセンのではなく、本来のシェーカーチェアです。

日本橋のショールームに見に行きました。こちらもチェリー材、座面は、フレームと合わせて茶色にしました。私の金銭感覚からすると、一度に沢山購入できる価格ではないため、まずは2脚、買いました。こんな良い椅子は滅多にないだろう、もしかして最高級品を買ってしまったのでは?!と思いました。しかし、高額な椅子は、2桁違うので、何も最高級品ということはありません。

チェリー材の経年変化

家具にお金をかけ始めると、身に着けるものにお金をかけられなくなります。デザイナーズ家具は眼中にありません。家具の値段は、原材料、人件費、品質管理コストなどが占める割合が多く、広告宣伝費はさほどではないだろうと推測します。手触り良く、美しい木材を、手間と時間をかけて(受注生産で、注文から配送まで、2,3か月かかりました)製作したら、これくらいの値段になるのは当然です。一方で、今回、私が買った家具よりも高価な、身に着けるブランド品は色々ありますが、価格のうち、広告宣伝費の占める割合が非常に大きいのだろうと思います。

2020年11月
2023年12月

3年前に購入した、チェリー材のチェストのbefore/afterです。当初は淡いオレンジ色でしたが、飴色に経年変化しました。3年経って一層ステキ!と思っています。

なお、憧れの家具を、念願かなって手に入れるのはうれしいですが、10年以上も温めているうちに、値上がりする、生産終了になる、メーカーがなくなる、などが何度もありました。チェストのメーカーも、2023年夏で生産終了してしまいました。あまり温め過ぎるのもの考えものだと思いました。






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