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ルーシーちゃんのオルガン付き


オルガン付きはライブで

サン・サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」のライブ演奏を初めて聴いたのは、ボストンのシンフォニー・ホールでした。よく、BSOのコンサートに行っていたのですが、雪でキャンセルになった公演があって「代わりのチケットを送るから、好きなの選んで」と言われて、オルガン付きを選びました。それまで、わざわざ自分でチケットを予約してコンサートに出かけるほど、オルガン付きに興味があったわけではありませんでした。ライブを聴いてみると、オルガン付きの録音は画餅、ライブ演奏は、餅を食べる、くらい違うと思いました。

みなとみらいのオルガン

Lucy

以来、時々、オルガン付きのコンサートに出かけます。最寄りの、みなとみらいホールのルーシー(オルガンの愛称)のファンです。

横浜みなとみらいホールの建設計画と並行してパイプオルガンについても設置計画が進んだことから、ホールの音響設計にもしっかり組み込まれただけに、まさしく横浜みなとみらいホール大ホールの空間全体が楽器

Lucy(ルーシー)をご存じですか?

だそうですので、みなとみらいホールでのオルガン演奏には、万障お繰り合わせの上、お出かけ下さい。私は、ルーシーでオルガン付きをやらないかしら、と日ごろから狙い、もし、やるときはすかさずチケットを取るようにしています。そんなに激戦にはなりません。今年は、3月に公演を聴きに行く予定でした。

吉報

仕事で、ちょっと嬉しいことがありました。夫に、「お祝いしたらええと思いますよ」と言われました。物を買うのは気が進みません。将来的には、そこまでめでたくない可能性もあるところ、わざわざそのために、というのは白けるので、オルガン付きをそれ、ということにしました。

クラシックファンの音楽語りは凄いと思っていて、プロの演奏家ではないにせよ、自分でも楽器を演奏する人が多いためかなと思っています。私は、学生時代にチラッとやっていたこともありますが、すっかり遠ざかっていますし、音楽や演奏の良しあしを語ることはできません。そんな生半可なクラシックファンでも、オルガン付きはワクワクします。

ルーシーちゃんが祝ってくれた

コンスタンチン・ソーモフ《公爵の本》1907-18年

華々しい、まさにお祝い、という音楽です。楽器に入っている感、空気の振動が伝わってくる感は特別です。4楽章は、ティンパニとシンバルの、カラフルな花火も上がります。いやぁ、そこまで祝ってくれるんですか!ありがとう!と(違う)。
良いことがあったとき、オルガン付きのコンサートはピッタリと思いました。とてもめでたい気分になれます。都内・近郊には、大規模なオルガンを備えたホールも多いので、お祝いに限らず、色々聴いてみたいと思います。







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