ハングマン -HANGMEN-

<あらすじ>

 物語は1963年。ハリー(田中哲司)による絞首刑執行のところから始まる。ヘネシー(村上航)の独房のところに絞首刑執行人であるハリーが登場するが、女性暴行殺人の罪が確定しているヘネシーは無罪だと叫ぶ。しかしハリーはそんな言葉など戯言であるかのように聞く耳を持たない。その高圧的な態度に怯えたヘネシーはハリーよりも有名な絞首刑執行人であるピアポイント(三上市朗)に刑を執行して欲しいと叫ぶ。ハリーは刑執行の値踏みをされたと感じ、怒り、乱暴にヘネシーを絞首刑に処す。
 
 物語は1965年に移る。この年は英国では絞首刑が廃止された年である。英国北西部のオールダムでは、ハリーと妻アリス(秋山菜津子)がパブを営んでおり、常連客が管を巻いている。
 地方紙記者のクレッグ(長塚圭史)は最後の絞首刑執行人であるハリーからコメントをもらって記事にしようと粘っていた。しかしハリーは話すつもりは無いとの一点張り。コメントをもらいたいクレッグがピアポイントの名前を出して挑発。しつこく食い下がっているうちにハリーの心が変化し、取材に応じることになった。ハリーから絞首刑執行人としての貴重なコメントを得たクレッグは一面にすると昂揚して紙面作りのために帰って行く。

 それと時を同じくしてパブには常連客ではない見慣れぬ一見さんが登場する。それが都会的な雰囲気を醸し出しているムーニー(大東駿介)だ。ムーニーは常連客にべったりと馴染むでもなく、また拒絶するでもなく微妙な距離感で色んな事を話し出す。仕舞いには昔部屋を貸していたことがあったというパブの一角を部屋として借りたいと言いだす(ただし、それは最終的には決裂してしまう)。
 
 ムーニーはパブの手伝いのために部屋から引きずり出されたハリーとアリスの15歳の娘シャーリー(富田望生)と懇意になる。彼女は内気で社交性に欠けるが、今暮らしている北西部のオールダムでは見かけない都会的でスマートなムーニーに憧れを抱く。そして一緒に遊びに出掛ける約束を交わす。
 
 翌日、ハリーからコメントを得た地方紙記者のクレッグの記事が新聞に載り、ハリーはパブで常連客と一緒に悦に入っている。一方、アリスは娘シャーリーが帰宅しないことを心配していた。
 そんな中、かつて絞首刑が行なわれていた時代、ハリーの助手であったシド(宮崎叶夢)がパブに現われ、2年前の1963年にハリーが絞首刑を執行したヘネシーは、実は女性暴行殺人などしていなく、別に犯人がいると言い出す。つまりヘネシーは冤罪で絞首刑に掛けられ、真犯人は別にいる(まだ存在している可能性が高い)というのだ。
 
 その真犯人と思しき人物の特徴を聞いてみると・・・。ハリーやアリスの頭にはムーニーが思い浮かんでくるのであった。
 
---- ここまでは公式サイトなどでも掲載されている情報 ----

ハングマン-HANGMEN-| PARCO STAGE
http://www.parco-play.com/web/play/hangmen/#story

ハングマン-HANGMEN-| PARCO STAGE
http://www.parco-play.com/web/play/hangmen/special.html

マーティン・マクドナーの快作『ハングマン-HANGMEN-』舞台版の稽古場をレポート
https://spice.eplus.jp/articles/186233

非現実的な世界を、現実以上に現実的に!?長塚圭史が語るマクドナー最新作
http://www.asahi.com/and_M/interest/entertainment/Cpia201803130000.html