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私を置いていかないで。つないだ手を離さないで。

「私を置いていかないで。ひとりぽっちにしないで。私を忘れないで。」

「私はここにいるの。忘れないで。置いて行かないで。」

置いて行かれてしまう恐れが、私にとってこんなに大きな存在だったとは知らなかった。

置いて行かれてしまう不安と恐れ。そして、私は取るに足らない存在だから、誰からも取り残されてしまう。「私を忘れないで。置いて行かないで。ひとりぽっちにしないで。」なんて、決して言ってはいけないし、言っても誰も聞いてはくれないと思っていた。ひとりぽっちでも、我慢しなければならないとずっと思って来た。誰も私には見向きもしないのだから、ひとりぽっちしか私の居場所はないと思い込んできた。

「私は、ここにいるの」

口に出して言ってみたら、切ない気持ちが広がって、また涙が溢れた。ひとりぽっちであることを諦めていたのだが、そんなに自分が悲しがっていたなんて、初めて知った。そんな風にして、泣き続け、気がついたら、1時間、号泣していた。

嫌われたくなかったし、負担にもなりたくなかったから、ひとりで生きることを受入れようと思って来た。そして、頑張ってきた。いつも寂しさはこころにまとわりついた。本当は、ひとりは嫌だった。いつも物理的にひとりだったから、それを受入れなければならないと思ってきた。

「ごめんね。もう絶対ひとりぽっちにはしない。私がいるよ。」そう私に語りかける。そしたら、また号泣した。

どうか。どうかつないだ手を離さないで。ずっと一緒に居てね。

自分には、何の価値もないし、私と一緒に居てくれる人なんていないだろう。心のどこかでそう思い続け、諦めてきたはずなのに。やっぱり、ひとりぽっちで置いてきぼりは嫌だったのだ。自分の本音は、ずっと一緒に居てくれる誰かと居たい。けれど、それは相手に負担だから、そんな気持ちを必死で隠して、ひとりでも平気なフリを一生懸命やっていた。

そんな弱くて情けない私に、今日、初めて出会った。

弱くて、弱くて、寂しがりやで、情けない私を、私は抱き締める。そして、これからは、一緒にいる。一緒に手をつないで、ガーデニングして、居心地良い場所を作って、美味しいものを食べよう。そうして、笑って過ごそう。

何の価値もない。誰からも愛されないって、本当?今一度、問いかける。ついうっかり忘れがちにしてしまうが、私にだってどこか良いところはあるんじゃないの?と。

あなたは、愛の大きな人。そして、自分と真っ正面に向き合う勇気がある。芯がある。そして、どこまでも純粋で、正直な愛されるべき人だよ。

良い所なんて、ひとつもないと思ったら、とても恐怖だったけれど、なんとか、私の良い所を思い出したら、また泣けた。私の良さをちゃんと見て、愛して、大切にしてくれる人と出会いたい。そういう人と幸せに手をつないで歩きたい。

私の良さを見つけられないで、辛辣に扱う人に対して、卑屈になるのは、もう辞めよう。愛されようとして、気遣いして、頑張るのはもう辞めよう。なんだ、アイツなんか、もうカンケーないわ!ここまで気付かせてくれて、ありがとう。

私のままで。私のあるがままを見てくれて、ありのままの私を愛してくれる人と出会える世界を見続けよう。そっちの世界を選択しようと思ったら、なんか元気出て来たわw


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