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キルギスでNGOを設立

キルギス国内でNGOの登記をしました

2019年5月15日、キルギス共和国の首都ビシュケクの司法省(Ministry of Justice)にて、2月頃から登記準備を進めていた、キルギスにおける非政府組織(NGO)の登記認可手続きが完了致しました。

2019年2月、国連開発計画(UNDP)キルギス事務所を退職してから、現地で活躍する日本人の有志、それからキルギスの現地の有志の協力を経て、登記文書を自らの手で準備してきました。

キルギスのNGOには、主に2つの形態があります。

Public Fund/(露)Общественный фонд

Public Association/(露)Общественное объединение

いろいろ調べたところ、国連や欧米のドナーが現地のNGOに様々な助成金(グラント)を拠出しているのですが、どちらもよく存在しており、活動している内容に大差は感じられませんでした。更にFundとつくと、現地の人はカネやモノの支援をすぐに期待してしまいそうな気もしましたので、今回私はPublic Associationの方をあえて選択しました。

キルギスのNGOに関する法令

ちなみに、キルギスの非政府組織に関する法令はキルギス共和国法 110号 О некоммерческих организациях(非商業的組織に関して)に記されております。

それで、今回のNGOの登記には、キルギス司法省へ書類を届け出る必要がありました。欧米のドナー・援助機関はキルギスの市民社会の育成を名目に、現地のNGO組織の能力強化の研修や助成金を拠出しており、今では14000のNGOがキルギス国内に存在するといわれております。米国国際開発庁(USAID)がキルギスのNGO設立のためのマニュアル(СОЗДАНИЕ НЕКОММЕРЧЕСКИХ ОРГАНИЗАЦИЙ В КЫРГЫЗСКОЙ РЕСПУБЛИКЕ)を2011年に発行していたことを発見しました。

これにNGO申請に必要な書類とひな形が含まれており、それを参考に自力で今回作成しました。弁護士事務所でNGO開設の書類をお願いすることができるのですが現地通貨で9000ソム(日本円で13500円相当)かかるようでした。特に大変だったのが、組織の法令(Statue/Устав)でした。これを何度も修正し、修正のたびに何度も署名を行い、司法省の担当部局への提出を行いました。創設メンバー5名(日本人4名、キルギス人1名)、それからオブザーバー・コミッション(キルギス人4名)等の文書を準備し、最初の提出が3月下旬で、その後4-5回司法省へ赴き修正作業等を重ねた結果、2019年5月8日付で登記が完了しました。

自分のNGOの方向性

私の組織はGlobal Knowledge(グローバル・ノレッジ)と名付けました(露語で Глобальные знания、キルギス語 Глобалдык билим)。組織のビジョンは、キルギスの人々が教育やその他の機会で有用な知識を得て、人的資源を開発すれば、将来的にキルギスの社会・経済発展に繋がるというものです。キルギスは国内産業の発展が限られており、また地方部では義務教育終了後の15歳で、多くの若者がロシアやカザフスタンなどの海外に単純労働者として出稼ぎに行く傾向が強く、付加価値の高い就労につく人口があまり増えない傾向にあります。少しでも知識を得て、付加価値の高い生産性の高い仕事に就くような人材を少しでも輩出することで、海外で知識や技能を向上し、将来国に戻った時に、社会の担い手になる人材が少しでも増えて、キルギスの発展につながることを意図します。キルギスの人々のモチベーション向上や知識へのアクセスを提供する活動を今後計画する予定です。

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二瓶直樹 / Naoki Nihei

キルギス在住(2017年1月〜)。シルクロード・中央アジア地域をフィールドワーク中。過去、国際協力機構(JICA)や国連開発計画(UNDP)にて開発途上国の支援事業に従事。海外駐在10年目。

中央アジア事情

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