オトンバエバとの面談

キルギスでの2年間を振り返る

昨日2月8日は、今の職場での最終日でした。2017年1月8日からちょうど2年1ヶ月間をキルギス国連常駐調整官事務所・国連開発計画(UNDP)キルギス事務所にて勤務しました。キルギスの首都ビシュケクをベースに平和・開発担当顧問(Peace and Development Advisor)として国連常駐調整官の補佐官のような形で仕事しました。

具体的には、平和構築・紛争予防に関する国連機関の活動をサポートし、①フェルガナ盆地と呼ばれるキルギスがタジキスタンとウズベキスタンと複雑に国境を接する地域の民族問題、国境問題、地域開発、②近年、ISISに参加する人数が増えつつあるキルギスにおける過激主義対策のための活動、③民主的ガバナンスの安定・選挙支援、などに従事しました。

2017年4月に起きたサンクトペテルブルグ地下鉄テロは、キルギス出身者が関与した事件で、過激主義対策の重要性を改めて認識する出来事でした。

2017年6月に、アントニオ・グテーレス国連事務総長が中央アジア5カ国を歴訪し、キルギス訪問時に直接お会いする機会がありました(国連職員向けタウンホールミーティングの会場で握手しました)。

2017年10月の大統領選挙は、キルギスの歴史至上初めて、暴動や革命等に繋がらず平和裏に実施された大きな節目でした。UNDPは日本政府と連携して、電子投票システム整備、選挙で不正が起こらないよう指紋認証を導入して選挙の円滑かつ効果的な実施に貢献しました。

2018年1月に、日本に一時帰国した際、UNDP駐日代表事務所のキャリアセミナーに登壇させていただき、自分のUNDPキルギス事務所までに至るキャリア・パスをお話させていただきました。

マイナビの「進路のミカタ」というサイトでも国連と自分の仕事の紹介をさせていただきました。


仕事からは少し離れますが、2018年11月にサッカー日本代表がキルギス代表と国際試合した際に、記事を寄稿させていただきました。

キルギスの24kgというメディアからもちょうどインタビューを受け、記事が掲載されました。

ロシア語版はこちらです。

キルギスでは、日本へ留学した公務員の方々が政府の中で中核的な役割を果たしており、国連の仕事を行う上でも優秀な彼らのおかげで、良い仕事ができました。

キルギスの「誘拐婚」は日本でも知られている有名な話になりつつありますが、2018年5月、誘拐婚から逃れようとした一人の女学生が殺される事件がありました。

この2年間、周辺国のカザフスタンやタジキスタン、トルコのイスタンブール、UNDP本部のニューヨーク、そして、中央アジアとアフガニスタンの広い地域の政治治安情勢を国連内で討論するため、イランやパキスタンへ出張する機会がありました。

キルギス国内では、タジキスタンとの国境未確定・係争地のバトケン州や、2010年の民族衝突の発生したオシュ州やジャララバード州へ足を運ぶ貴重な機会を得られました。

首都のビシュケクでは、平和・紛争予防に力を入れる欧米の大使館、国際NGOなど様々な人々とお会いする機会があり、中央アジアに関する新たな視点や知識を得ることができました。オトンバエバ元大統領にも何度か面会する機会もあり、得がたい経験をしました。

この2年間のキルギスでの経験をもとに、今後また違う形で、中央アジアの発展に貢献していければと考えております。

冒頭写真:オトンバエバ元大統領との面談(2017年3月)

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二瓶直樹 / Naoki Nihei

キルギス在住(2017年1月〜)。シルクロード・中央アジア地域をフィールドワーク中。過去、国際協力機構(JICA)や国連開発計画(UNDP)にて開発途上国の支援事業に従事。海外駐在10年目。

”国際系” note まとめ

This magazine curates notes relating to stuffs between globalness and localness.
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