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国際情勢不安定の中、日本は平和!タクシー不足でいよいよライドシェア導入か!?

インターネットで飛び交う、今週1週間のIT・科学・経済のニュースを 独自の視点で振り返る「ITニュースウェブ2023/10/20(第081回)」さて今週は、、、

国際情勢不安定の中、日本は平和!タクシー不足でいよいよライドシェア導入か!?

ライドシェア、導入に向け議論本格化へ 規制改革推進会議(10/16)

16日の政府の規制改革推進会議で、タクシーやバスの運転手不足を補うため、一般ドライバーが個人として自家用車に有料で利用者を乗せる「ライドシェア(相乗り)」の導入検討を本格化すると岸田総理が発表。海外ではUberなど民間人ドライバーによるタクシー業務はあたりまえのように普及する中、日本では未だ業務でドライバーをするには2種免許が必要でかつ、個人営業するためには3年以上の業務経験がなければできません。

なかなかタクシーが来ない! ドライバー不足が深刻化 人材争奪戦のため労働環境を改善を(10/18)

新型コロナの感染拡大で2020年ころからこの3年間で、外出が制限されるなどからタクシー需要も減るとともに、タクシードライバーが激減。特に若手のドライバーの成り手が皆無。なぜならタクシー業界は「長時間労働できつそう」というイメージが根強くあるため。

深刻なタクシー等ドライバー不足…年齢の上限引き上げや外国人の受け入れ(09/29)

そんな中、政府はタクシードライバーの年齢制限を現在の75歳から80歳に引き上げることを検討。因みにタクシードライバーは、営業所所属だと定年がない(各営業所で60歳など基本的な定年は決めているが、その後も契約で働ける)にもかかわらず、個人タクシーになると定年が75歳と決められているのをご存知でしょうか。

タクシードライバーは何歳まで働ける?

個人タクシー運転手の上限年齢を「80歳」に引き上げる政府方針の課題(09/29)

これを80歳に引き上げれば、ドライバー不足が緩和するのではないかという考え。

「高齢ドライバーを増やす悪手」ひろゆき氏、国交省の80歳個人タクシー運転手容認をバッサリ(10/12)

これをひろゆき氏はバッサリと否定。そもそも高齢ドライバーの人身事故が多発していて、80歳までに免許証の返上を促進しているにもかかわらず、タクシードライバーは80歳までやってくださいとはいかがなものでしょうか?そもそも営業所に所属していれば定年なしで元気ならばいくらでも営業できます。年齢の引き上げする前にライドシェアの法整備を早急にするほうが良いのでは?

ライドシェアリングとは何か? カーシェアとの違い 米国の事情 日本の課題(10/18)

そもそもライドシェアとはどんなものか。いまや日常的に誰もが利用していて、これがなくなったらめちゃくちゃ困るサービスといえば民間配達業。いわゆる「Uber Eats」や「出前館」などのフードデリバリーやアマゾンなどが採用している個人配送業は瞬く間に広がって、社会現象にまでなっています。これの配達するものが「モノ」から「人」に変わるのがライドシェアサービス。

ライドシェア、丁寧に議論 副長官、自民内反対踏まえ(10/18)

韓国や台湾、ハワイやグアムなど、どこに行ってももはやUberでタクシーを呼び出して乗るのはあたりまえ。むしろ事業者のタクシーより金額も安く、丁寧だったりサービス良かったりします。なぜなら、一度でも良くない対応するとすぐにネットに書き込まれて続けられなくなるためです。日本では、「ライドシェアだとどんなドライバーか保証がないから私は乗らない」とか言っている人が多いようですが、フードデリバリーと同じく、ネットで監視されている状況の中での民間営業なので、これまでのタクシー事業者のサービスよりもむしろ安全な可能性があります。

タクシー不足で地方が悲鳴 業界はライドシェア導入に反対(10/17)

新型コロナの感染収束によって、海外からの観光客がどっと押し寄せるいわゆる「オーバーツーリズム」が地方では深刻な問題となっています。その中に、タクシー不足、配送不足が大問題。世界遺産「五箇山合掌造り集落」めぐりなどで有名な富山県の南砺(なんと)市では、すでに7年前からUberと独自に提携を結び、高齢者の通院や送迎の実証実験を始めようとしたところ、タクシー業界団体に猛烈な反対をされて未だ実現されていないそうです。ライドシェアが実現したほうが、移動しやすい便利な観光地として国内外にアピールされ、観光客も増え、その結果タクシー業務全体で潤うはずなのに、日本独特の保守的な慣習が待ったをかけているようです。

盛山文科相「ライドシェア認めぬ」 自民タクシー議連で(10/17)

政府においても、河野太郎デジタル相が解禁に前向きな反面、自民党のタクシー・ハイヤー議員連盟に所属する盛山正仁文部科学相は「安易なライドシェアを認めるわけにはいかない」と発言。本当にこれでいいのでしょうか。

現役30代タクシードライバーに直撃取材 ぶっちゃけ「ライドシェア」どう思ってる?(10/18)

この記事によれば、反対しているタクシー事業者の意見としては、ライドシェア解禁によって「タクシーは安心・安全な乗り物ではなくなる」と思っている方が大勢いらっしゃるということのようです。少なくとも私が体験したハワイにおいては、ライドシェアで予約した車は予定の10分前には到着し、運転手は外で立って待っていてくれてとても親切でした。ライドシェアが始まる前までは、ハワイでもニューヨークでもタクシーはけっこうお金をぼられたりして危険な乗り物のひとつでしたが、ライドシェアが普及して逆に「安心安全な乗り物」の変わっているんです。日本では現在のタクシーが危険な乗り物とは思われていませんが、法整備と管理会社の丁寧な対応さえ実現できれば、現在のタクシー不足の解消、そしてインバウンドやオーバーツーリズムの解消、そして高齢ドライバーの事故減少に必ず役立つと感じています。

大阪・関西万博でライドシェア実現へ 吉村知事、来月にもPT設置の意向(10/17)

大阪では2025年大阪・関西万博のときにライドシェアを実験的に実現させようと準備中とのこと。同じ時期に東京を始めとして多くのタクシー不足地域で実験的なライドシェアサービスの実現をぜひしてほしいものです。


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