虫展@21_21 design sight

◼︎展示物、映像
⇒様々な虫の標本、700倍スケールアップの一部、昆虫の機構から派生している人間のプロダクト、蟻の習性のシミュレーション映像、虫の美しい色合いや均整の取れた外形を万華鏡で覗く、完全変態するまでの過程の動画
⇒個人的に、カブト虫が羽を広げる瞬間に、あるポイントに力を加えることで、小さく折り畳まれた羽が大きく開く動きを3Dプリンタで模造した展示物(人が大きな物を小さく折り畳み収納するデザインの参考になる。)や、大量の蛾の中で黙ってブレイクダンスする映像がシュールで面白かった。

◼︎展覧会テーマ+個人主観
⇒虫をデザインの参考するということ(バイオミメティクスという分野)
⇒人間がデザインしたものが偶然、昆虫の機構と似ている、という昆虫側がデザインを寄せてきている、という考えは、ナンセンス。
人間が作るデザインとは自然が培ったデザインとは非なるもの。
人間のデザインしたものに、自然が似せているわけではなく、進化の過程で究極の効率さを持つ自然に、人間が無意識的に寄せにいっている。
あくまで人間のデザインは効率性を求めた結果、自然(草木のオーガニックなものから、生物の機構と言ったような)に似ていっただけである。
効率性や進化のお手本が、自然の中にある。
逆にだからこそ、ヒトという生物にしか無いデザインも生まれる。(人間心理に働きかけるような。)

進化の過程で変化した(環境に適応した)生きている機構には、ある種の尊敬の念が生まれる。
自分という人間・この意識は、生物の進化の中の1つの点に過ぎない。

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