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コスプレ撮影を始めた時に読む記事



2020年 11月:オススメの機材部分を更新しました。
2021年  8月:各メーカーのデメリット、メリットなどを更新しました。
後日、ロケ撮影のコツについても追加していきます。
2022年 1月:スタジオ閉店、新規情報を追加しました。
2022年 8月:スタジオ閉店、新規情報を追加しました。
2023年 3月:オススメの機材部分を更新しました。
(記事文量:2万字以上)

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こんにちは。
名古屋を拠点に会社員をしながら、コスプレ撮影をしているYanYanです。
コスプレ撮影はとても楽しいですし、この記事を読んで頂いているということは、これからコスプレ撮影を始めようと考えられている方や始めて間もない方と思います。この記事は、実際に体験した今までのコスプレ撮影技術や体験談を織り交ぜた内容となっています。記事を読んで、何かしら参考になるものが見つかるのであれば幸いです。

少しでも皆様のお役に立てる様なコンテンツをこれからもご提供させていただける様に努めていきます。


<この記事をオススメする対象>
・コスプレ撮影には興味あるけど、何から手を付けたら良いか
 分からない女性レイヤーや女性カメラマンさん
・コスプレ撮影は少しはしているけど、改めてどんな事を
 学べば良いのか気になっている男性カメラマンさん

<読むメリット>
・機材選び、撮影方法の知識が一通り身に付く
・どこのスタジオ、イベントに行けば良いか分かる

【目次】
Part1:オススメ機材
Part2:構図の説明(三角、日の丸、三分割、対角構図)
Part3:撮影の設定(カメラ本体、シチュエーション別)
Part4:撮影場所 スタジオ、イベントの紹介
Part5:ストロボ活用方法(ストロボ数別の撮影、特殊撮影)
Part6:コラム、失敗談

Part1:オススメの機材


カメラと言っても、様々な種類があり、どれを選べば良いか迷います。
それに加えて、ストロボやソフトボックスなども含めると、どれから手を
つけたら良いのか迷います。
自分が撮影してきて使用した体験や友人の写真家から聞いた生の
意見を基にオススメリストをまとめてみました。

(1)カメラ本体
選ぶ前にまずは自分の予算、撮りたい写真の種類、撮影頻度を改めて確認しましょう。これはコスプレ撮影に限った話ではないですが、撮りたい写真の種類によって、選ぶスペックに大きく左右されるのでしっかりと確認しましょう。
正直、撮影頻度が少ない場合は、まずは低予算で始める事をオススメする。
新品に拘らなかったら、中古で良いものは3万円程度でも手に入るし、十分に活用できる。実際に、私もsony製a6000を中古で購入してサブ機として活用している。ただし、カメラ本体はレンズと違って消耗品であり、初心者向けの機種で約10万回、中級機で約15万回、上位機種で約20万回と言われています。中古を購入する際は、可能であればシャッター回数を確認する事をオススメします。
具体的にどのメーカーのカメラを購入すれば良いのかが、一番気になるところだが、今までの経験や友人の評価を基に選び方をご紹介します。

【メーカー別の特色】

<Canon>
ポートレートなど人物撮影に向いている。
・人物の色が色鮮やかに表現される。
・フワッとした色合いが特徴。
・大手だけあって、レンズが豊富。
・中古品がよく出回っているので、お得に買うことができる。
・ミラーレス機種でも全体的にカメラやレンズが重い。。。
・優秀な多重露光機能があるので、その場で合成ができる。

<Sony>
くっきりはっきりとした色合いが特徴。
・軽くて、性能の良いカメラを求めるならSonyがオススメ。
・ミラーレスカメラでは、一番勢いがある(コスパ良し)
・トーンカーブなどの細かな色味調整が出来ないので、撮影後の
 レタッチ前提で撮影することになります。
・オートフォーカスが優秀過ぎるので、ピントを外す事が少ない。 
 結果、写真撮影の効率が良くなるので初心者から経験者まで
 おすすめできるメーカー。

<Nikon>
風景撮影に向いている。
・見た雰囲気をそのまま表現する色合い。
・Sony以上に鮮明かつ深い色合いが特徴。(暗い色に強い)
・Canon同様、中古品がよく出回っている為、お買い得品多い。
・2021年に発売されたフラッグシップ機(代表機)である
 「Z9」のコスパが優秀過ぎる。

<Pentax>
・色合いが鮮やか。
防塵防滴なので、ロケ撮影など悪条件下でも安心。
・ピントをあわせるのに時間がかかるのが難点。

<富士フィルム>
ポートレート撮影に向いている。
・フィルムシミュレーション機能のおかげで、富士フィルム独特の色合いを表現することができるため、ほかのカメラマンとの差別化することがしやすい。
・レンズの種類が他社と比べて少ない。
・バッテリーの持ちは持たない部類に入る。
・コスパの良い中判カメラのラインナップが揃っている。
・中判カメラ用のレンズの種類が、他社制と比べて少ない。
・気持ちレベルですが、オートフォーカスが遅いと個人的には感じました。

<Panasonic>
動画撮影に向いている。
・マイクロフォーサーズセンサー採用モデルが中心の為、
 ボケ感を出しづらい。
・フルサイズモデルが登場し、静止画も動画も素晴らしい画質。

[マイクロフォーサーズの特徴(参考サイト)]

【予算別のオススメ】
2023年以降、最近の物価高騰や円安の影響からかカメラ機材自体の価格も全体的に高騰しているので、新機種が出てもちょっと手が出しづらい状況の様に感じます。手間を惜しまないのであれば、中古カメラを購入する事も検討するのも良いかもです。ただし、気をつけなければいけないのが累積シャッター回数です。カメラも消耗品なので、購入検討しているものがあれば出来れば事前に累積シャッター回数を確認する様にしましょう。

<〜10万円>
・SONY a6000
軽い、安い、綺麗の三拍子が揃った機種。
中古であれば、レンズ付きで4万円未満で購入可。
(実際にサブ機として購入しました)


・CANON EOS Kiss X9i
一眼レフカメラの導入としては、ぴったりな機種。
初学者にとっても、分かりやすい操作性。
ちなみに、CANON EOS Kiss X10の購入を考えられている方はご注意を。ストロボの発信機で、コスパ抜群のGodox製の発信機は使えないのです!なんと、CANON純正の製品でないと使えないという設定。。。

・Nikon D5600
Nikon製で初学者に最適な機種。


<〜20万円>
・SONY a7ii
私もこれをサブカメラとして使用していますが、フルサイズなので画質は綺麗ですし、なんといっても軽い。レンズを付ければそれなりの重さになりますが、他社のフルサイズ機と比べて格段に軽いですし、コスパも良し。

・CANON EOS 90D
CANONの80Dは実際に、友人も使用していて画質も良いですが、90Dはさらに画素数がUP。画素数がUPすることで、解像度もUPし、トリミングしても綺麗です。予算的に厳しいのであれば、80Dもオススメです。

・CANON EOS R
CANONのミラーレスカメラでもコスパ抜群の機種。多少、SONYのミラーレスよりも重いですが、SONYよりも細かく設定でき、編集無しでの写真の完成度はさすがです。90Dや80Dよりも軽量かつ写真の綺麗さも考えるとかなりお買い得です。

・FUJIFILM X-S10
2020年に発売された富士フィルムのミラーレスカメラ。20万円以上する上位機種と同じセンサーを搭載しているので、画質も綺麗ですし、富士フィルムの最大の特徴であるフィルムシミュレーション機能が優秀すぎます。

[20万をちょっとオーバーするけど、オススメ]
・SONY a7iii
フルサイズですが、a7iiと同様、軽い!瞳オートフォーカス機能がついていて、人物はもちろんのこと、動物の瞳も追いかけてくれます。
フォーカス点数が693点もあるので、画面の隅々までピントが合わせれるので失敗は最小限に抑えられます。

・SONY a7Riii
sonya7iiiよりも前に発売されたモデルですが、驚きの4360万画素とめちゃくちゃ画質が綺麗です。実際に、ぼくもこの機種を現在はメインに使用していますが、トリミングしても本当に写真の画質が綺麗なままなので有難いです。

・SONY a7C
SONYばかりですいません(笑)なんとSONYからフルサイズでめちゃくちゃ軽いミラーレスが登場しました。性能はa7iiiとほぼ同等ながらも、めちゃくちゃ軽い!軽さは本当に正義だと思うので、a7iiiを買うならこちらもオススメです。

・SONY a7IV
2021年12月に発売された機種。グリップ部分が大きくなり、持ちやすくなっています。SONYの優秀なポイントであるオートフォーカス機能もより一層強化されており、瞳もすぐに検出してピントを合わせてくれます。結婚式やイベント、会社表彰式などでの失敗したくないシチュエーションはもちろんのこと、ポートレートやコスプレ撮影でもピントを外さないのでお勧めです。ピクチャープロファイル機能も優秀なので、自分好みの色合いも表現できます。

・ニコン Z 6II
私の周りのカメラマンもニコンユーザーが増えてきました。AFが素晴らしく、色味も柔らかい。実際に画面を見せてもらいましたが、お世辞抜きで綺麗でした。SONYよりも柔らかく、CANONよりも多少くっきりしていますね。

・ニコン Z9
カメラマンの友人が購入したので、使わせてもらったのですが、素晴らしいの一言です!さすが、ニコン最上位機種だけあって、オートフォーカスの精度、オートフォーカスの追従性、画質の綺麗さはもちろん素晴らしいです。また、人の肌がめちゃくちゃ綺麗に写るので被写体さんのテンションの上がり方もすごかったですね!

・FUJIFILM X-T5 XF18-55mmレンズキット
2022年11月に発売された富士フィルム社のミラーレスカメラ。今まで富士フィルムはオートフォーカスが他社と比べて弱いと言われてきましたが、ここがかなり改善された印象を受けました。実際にカメラマンの友人が購入して、私自身も使わせてもらいましたが、人の顔の検出がかなり速くストレスなくシャッターを押すことができました。富士フィルムのフィルムシミュレーション機能があるので、撮って出しでも綺麗なのでその場で作品作りを完結したい方にはおすすめの機種。


(2)ストロボ
正直、ストロボがないとスタジオ撮影や夜の撮影、煙幕撮影、水撮影などが厳しい為、ストロボは必須アイテムの一つです。以前は日本のメーカー(Nissin製)を使用したことがあるのですが、数発発光させるとすぐにチャージ時間に入り、被写体さんも待たせてしまって非効率的だと感じていました。ストロボは数千円から数十万円とピンキリですが、お金をかけなさすぎて、チャージ時間の長い物を買ってしまうと後悔してしまいます。今回ご紹介する分は実際に私が使ってきた物や友人が使っている物をご紹介しますが、実際に現場で使用している物なので、これを買っておけば間違いなしです。最近、ストロボはメーカー純正のものを使っている人がとても少ないような印象を受けます。イメージとしては純正仕様の人が1割未満ですね。正直な話メーカー純正や日本製よりも中国製のものが本当にものが良くコスパもかなり良いです。

<Godox>
・V860II
愛用している逸品です。4台持っていますが、チャージ時間が短く、バッテリー式なので経済性も良いです。こちらにカラーフィルターを取り付けて水撮影や煙幕撮影などにも頻繁に活用させていただいています。

・TT600
V860IIの他にも、多くのカメラさんが使用しているのがTT600。単三電池を使用するタイプで、V860IIと使い勝手はほぼ同じです。電池式なので万が一バッテリー切れを起こしても単三電池なので入手性は良いですね。しかも価格もV860IIの約半額!
ただし、V860IIと比べると発光後の次の発光までのチャージ時間が長い。。。電池式なので頻繁に取り換えることになり、撮影していたら毎回一回は電池交換したり反応しなかったりしていました。そこが難点。。


・AD200
こちらも愛用している逸品。元々は、夏に開催されるラグコス という屋外イベントで逆光でも被写体さんのお顔を綺麗に照らすために購入しました。V860IIでも発光量は十分と思いますが、こちらはレベルが違います。屋外イベントなどで使用する際は、ぜひ持っていきたいストロボ。ちょっと値段が張りますが、ゆくゆくは持っておきたい品です。また、定常光にもなるのでかなりお得。Godoxが出している周辺アクセサリ(ディフューザーなど)も充実しているため、個人的におススメのアイテム。

・X pro
ストロボを購入するのと同時に、ぜひワイヤレスコマンダーもお忘れなくご購入ください。

(3)ソフトボックス
ストロボの光を直接被写体に当てると、一部だけが極端に明るくなり、白飛びしたり、不自然な作品に仕上がってしまいます。ストロボを購入したら後はソフトボックスをぜひ購入してみてください。ソフトボックスといってもいろんな形があり大きさも様々です。用途や使い場所によってソフトボックスを使い分けてください。下記2点以外にもソフトボックスを購入したのですが、組み立て方がちょっと難しいことや骨組みが大き過ぎて持ち運びに不便などがあり、今回はご紹介は割愛させて頂きました。

<Neewer>
・47inch/120cm八角形の傘型ソフトボックス
最近購入したものの中で1番のあたりがこのソフトボックス。折りたたみ型は傘と同じような感じで開くことができるのでとても簡単に開くことができます。またかなりサイズが大きいので、ストロボの光を柔らかい光に変えることができます。場所の狭い屋外イベントでは多少邪魔になるかと思いますが、スタジオ撮影等にはぴったりです。

<GODOX>
・ソフトボックス ストロボ 60 x 60 cm
イベントにもっていくにしても、スタジオ撮影にしてもちょうどいい大きさのソフトボックスです。中に白い布ディフューザーが付いていてそれをつけることによって一段と柔らかい光になります。ただ折りたたみ方にちょっと工夫が必要なので最初は慣れないと時間がかかります。

(4)その他備品
・Selens フラッシュ/ストロボ用 カラーフィルターセット 20枚入り
V860iiに取り付けて、煙幕撮影や水撮影、普段の撮影でも色を入れてアニメなどの作品に近づけたりします。

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・SHOOT Rm-vpr1 ケーブルレリーズ AFロック機能付 リモートシャッター
撮影時はアシスタントの方がいると良いのですが、煙幕撮影や水撮影を行うとき、スモークマシンや水をかけるのに手が足りないんですよね。そんな時に必要になってくるのがリモコンです。無線も購入してみたことがあるのですが、ケーブルの方がラグがないので私はケーブルをオススメします。

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・NEEWER プロ ライトスタンド 6.23ft(190cm) アルミ製
ストロボに取り付ける為に、必須なのでスタンドも準備してください。

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