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凄かった 「ウエスト・サイド・ストーリー」見た

West Side Story(2021年製作の映画)
鑑賞:2022.2.25、記事公開:2022.2.25
監督:スティーヴン・スピルバーグ、脚本:トニー・クシュナー、原作:アーサー・ローレンツ

ナイル殺人事件もく始まったし、バットマンも来るしでIMAXが大混雑。
予習が間に合ってないけど後何回スピルバーグの新作が見れるかと思うとやはり劇場で見ておきたいのでウエスト・サイド・ストーリー。


劇場に着くと年配のご夫婦がお隣でもうすでに胸が熱い。他にもご夫婦でいらっしゃってる方をちらほらお見かけした。

映画は無理して行った甲斐があった。
何がどうなってるかわからないが凄かった。
映画を見ている高揚感がしょっぱなから全開。そしてそれが全然途切れない。
どうしてこんなことが起こるのだろうか。
当時リメイク元に感動した人の喜びがそのまま画面から伝わってきて、2重の喜びを受け取れたんじゃないだろうか。

作品は舞台を現代に移すでも無くそのままリメイク。差別やジェンダーに現代アップデートはあったかもしれないが、そこへの媚のようなものは感じなかったのも好印象。
音楽は予習するまでも無く、何処かで聞いたことのある曲ばかり。それが古さも感じさせず文字通り鳴り響く。
画面は暗い背景にライトでピンポイントで見せていく明暗の強いライティング。プラス、構図がやたらと作り込まれており、どのシーンどのカットもリッチで美しくキマッている。もうこれだけでも終始うっとり。
美しい画面と素晴らしい楽曲とダンスでもう画面に終始釘付け。退屈なシーンがほぼない。移民の洗濯物が無造作にぶら下がっているロケーションすら美しい。

何で今更スピルバーグがウエスト・サイド・ストーリーなんかをリメイクするんだろうと思っていたけど、これは納得。素晴らしい映画体験だった。ニューヨークの人種間の軋轢を描いた今作が、近年のBLMのような運動と無関係ではないと思う。それがストーリーと相まって何とも言えない余韻を残しているのも興味深い。

キャストはみんな良かった。見慣れた顔はアンセル・エルゴートくらいなので、お話のホント感も強く場所もファッションも昔のものなのに全然気にならなく、本当に彼らと一緒にうらぶれたニューヨークの路地にいるような興奮があった。

いやはや。
何とも凄い作品だった。

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