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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

Rogue One: A Star Wars Story(2016年製作の映画)
鑑賞:2017/01/02、記事公開:2020/06/25
監督:ギャレス・エドワーズ、脚本:クリス・ワイツ

冒険活劇+スターウォーズ

追記20200624
ネタバレアリ

U-NEXTのポイント消化で二度目の鑑賞。
そういえば面白かったよなー。というイメージで見始めたけど冒頭から涙が止まらない。涙腺管理機能が完全にバカになっている。

泣けるポイント1:マッツ
立場が辛すぎる。帝国軍から足を洗ってすごい寂しそうなところでひっそり暮らしていたのに見つけられてしまう。
司令官に連れて行かれそうになるマッツを助けるため銃で抵抗する奥さん。あんな勝ち目のない状況でも抵抗するなんて。帝国軍に連れて行かれたら、それよりもひどい状況に置かれるということだろうか。子供はなんとか逃したけれど、奥さんを目の前で殺され、命が奪われるほどの危険を冒してまでやりたくなかった研究をやらされることになってしまうマッツ。泣ける。

泣けるポイント2:フォレストウィテカー
凶暴すぎて反乱軍すら手を焼く乱暴者が会うとすっかり体を壊している。体はボロボロ。そのしゃがれた声が彼の過酷な経歴を想像させる。自分の体のことは顧みず信念を貫く男。その生き様に涙。そんな男の育てた子供に対する思いが垣間見えてまた涙。「お前を思わない日は1日もなかった」というセリフがまたなんとも。

泣けるポイント3:リズ・アーメッド
帝国軍の貨物船パイロット。地味に見えて今作の結構なキーパーソン。主人公の父マッツから秘密情報を託されレジスタンスへ届ける彼。確認のためとはいえフォレストウィテカーのところで本当にひどい目にあったりと結構かわいそう。彼がマッツに協力し、帝国軍から逃げ出した時のセリフがまた良い。
「あなたの父さんは俺にまだ償えると言った。やり直せると。勇気を持って、心の声に従い、立ち上がれば」彼はマッツからそう説得されて本当に立ちがることになる。そこが熱く泣けてくる。

それにしても帝国軍ってどんなところなんだ?
「手伝うくらいなら死んだ方がマシ」という人が多すぎない?
何やってるのか知らないけど、今帝国軍で働いてる人にちょっと失礼だと思う。本編のフィンことジョン・ボイエガだって、たまたま彼に帝国軍歩兵の適性がなかっただけで、戦争なんだし、殺し合いはお互い様で一方的に悪いみたいな見せ方ってフェイク報道じゃない?
と。

泣けるポイント4:ドニーイェンとチアン・ウェン
盲目の戦士が中二心をくすぐる。結構美味しい役をもらってて何かにつけ活躍して好印象。彼のモデルがまんま座頭市で、ようやくの日本人キャラ登場(キャストは日本人じゃないけど)。経緯や関係性はあまり語られないけども当たり前のように信頼しあうヒゲのマミーD、曹操役しか知らないチアン・ウェン。この二人のバディ感をグイグイ出してくる絡みが何かとグッとくる。

泣けるポイント5:ローグ・ワン
渋いヒゲの反乱軍兵士ディエゴ・ルナ。帝国軍から逃げてるから反乱軍で主人公側かと思いきやいきなりの人殺し。これが伏線とは思わなんだ。あまり胸を張れない仕事をしている男が準主役。そして無謀な作戦に自分から参加する男たちは皆、彼のような複雑な立場を強いられているのがわかる。
このどう考えても死ぬことになる感(結末は知っているからね)がまた泣ける。大義のための自己犠牲。今のような仕事では自分の人生に納得がいかない男たちが、死に場所を見つけたことの悲しさ。花の慶次の「佐渡攻め」のエピソードを思い出す。

一つ一つで一本の映画になりそうな要素がてんこ盛りで次々と繰り出されるので、冷静でいる間もなく心を動かされてしまう。
やらなきゃいけないことは「設計図をレイア姫に届ける」だけ。そのほかは西部劇っぽい冒険活劇要素をこれでもかとやり放題な感じが伝わる。本編やハンソロの混迷を知った後だと、なおさら面白く見えた。

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