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元店長が直伝する、無印良品で「収納スペースを構成する技」の話

こんにちは。元無印良品の店長こと、docket storeの店主です。
本日は3月に投稿してからいまだに読み続けられている「無印良品の収納用品」の続編的お話です。そのテーマも「元店長が直伝する、無印良品で「収納スペースを構成する技」の話。大きく出ましたね。でも今回実践してみて「特別な道具ってあんまり使ってないな」と思ったので、手順を共有できればなと思います。

今回の記事のきっかけ

当時、無印良品の収納を調べているうちに、店舗では一番無印良品のサイズ展開に詳しいぐらいのマニアに成長していた私ですが、今回はお客様からお声がけをいただいてお店の未来を作っていく新サービス「無印良品の収納のトータルコーディネート」に挑戦をしてまいりました。

仕上がりはこんな感じ。2穴ファイル以外はすべて無印良品で構成をしています。
商品のナンバリングやファイルの背表紙の文字はすべてカッティングシートで作成しており、現地で打ち合わせをしながらリアルタイムにステッカーを切り出すというかなり挑戦的な試みとなりました。
お客様とのやりとりをする上でいろいろと画像などのやりとりもしていたので、参考になる部分を皆様にはパクっていただければ幸いです。

無印良品の3Dシュミレーターを活用する

はい。いきなり難しそうに見える単語がでてきましたね。
3Dシュミレーターってなんだよ? そんなのいきなり買わないといけないの?と思われた方に朗報です。無印良品ではインターネット上に無料で3Dシュミレーターを公開してくださっているのです。

もちろん無印良品関連商品しか候補には出てこないのですが、部屋の間取り、壁紙や床の色、窓の位置などを反映させて、無印の収納棚を図面上に置いて見るだけでもずいぶん頭が整理できます。
オシャレ空間を意識する必要はありません。これ置いたら思いの外圧迫感あるなとかその程度だけでも確認をしておくと、これまで考えていなかった課題にもきづくことができます。(窓際だと書類が日焼けしそうだな・・・とか)

今回はお客様と相談し、上図のようにスチールユニットシェルフ(略称SUS)という家具を2つつなげて置いて、そこに収納をまとめておこうということにしました。

無印良品の家具のシュミレーターを活用する

3Dシュミレーターの次もシュミレーターかよ! と思われるかと思いますが、無印良品の家具のシュミレーターはとても便利です。

たとえば今回使用しているSUSという家具を作る上で、棚板をどこにはめようとか、合計金額はどうなるんだろうかとか、この組み合わせで倒れたりしないだろうかとか・・・そういった悩みもこのシュミレーターは解決してくれます。
なにせ作れない組み合わせにはエラーまで出してくれるのです。求めるものが複雑になるほど、私自身も接客する上でこのシュミレーターを愛用していました。

上図のように、今回作りたい組み合わせを簡単に選ぶだけで合計金額を出してくれます。また、購入時用の商品バーコードのリストまで出力することもできます。

棚の中になにを入れるか?については、前回の記事がとても参考になると思います。特にこのSUSというシリーズは無印良品が収納用品のサイズを決める際に基準となった商品でもあるため、非常に組み合わせやすいです。
そうして出来上がったのが下の写真の状態。このままでもきれいではありますが、ここから一手間をかけて行こうとおもいます。
そう、docket store名物「ラベリング」です。

カッティングステッカーでラベリングを行う

「カッティングステッカー」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
カッティングマシンでステッカーを切り抜くことによって、テプラ等だと残ってしまうテープの部分をなくして、文字の部分だけのシールを作ることができるステッカーです。よくお店のガラスに貼ってある、透明フィルムの貼っていないシールと思い浮かべていただくとわかりやすいでしょうか?
当店ではブラザーさんのSCANNCUTという機材を使っていますが、入門モデルで3万円代から。テプラなどよりお高めですので、このためだけに買うのは面倒なところ・・・。ただ、仕上がりは圧倒的にかっこよくなります。

文字の形については、迷ったらFUTURAのBOLD(太め)を選んでいただくと、切り抜きやすく視認性もよく癖のないラベリングができると思います。
また、番号以外のラベリングを今回はあまり行っていません。その理由は、あまりにも限定してしまうと後から入れ替えできないストレスがたまりがちである・・・ということに尽きたりします。
番号を降ることでものを戻す場所が住所のように機能してくれます。中身の詳細は貼ってはがせるようなタイプのラベルであればテプラ等をあわせて使っていくことをおすすめできます。

まとめ

以上、簡単ではありますが「元店長が直伝する、無印良品で「収納スペースを構成する技」の話となりました。
いかがでしたでしょうか? 無印良品に詳しい方であれば知っている情報も多いかと思いますが、知らない方も多いあたりをまとめさせていただきました。
もちろん今回のような会社のオフィスの収納部分のコーディネートがめんどくさい。誰かやってほしいな・・・という方がいらっしゃいましたら、ぜひ当店までお気軽にご相談いただければと思います。


↓前回の記事はこちら


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