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(絶対読んでほしい)「 水曜日は、綿糸語り。 No.13 」

こんばんは。片ポケです。

そうだ506XX穿こう。

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水曜日は、綿糸語り。

今回は、
・国産レプリカの 昔の綿糸と最近の綿糸。
・国産レプリカの 昔の綿糸の穿き込んでないものと穿き込んだもの。
・558XXの綿糸と506XXの綿糸。

初めは某レプリカブランドの20年以上前のモデルと、10年以上前のモデル。
右が古い。左が新しい。
色が違って申し訳ないですが。

こう見ると、古い方は柔らかく見え、ツヤ感もあり、
いい感じに見える。

オレンジの方はややパサついた感じがする。
私が気にしているのはこの"パサつき"で、
有名無名問わず、
レプリカの綿糸が年々パサつきが強くなっているように感じるんです。
糊落としただけでパサつくような。

左右逆にしました。
オレンジのパサつきがより分かりやすいのでは。

黄色にはうるおいが感じられる。

で、ここから、
同じモデルで
左が穿き込んでいないもの(糊は落ちてる)
右が穿き込んでいるもの(何回も洗っている)。
お気づきだとは思いますが、
やっぱりパサついてしまっていますね…
パサつくのはダメなのか???
というと、ダメではない…とは思ってました。
最近までは。
・綿糸であることはオリジナルといっしょ。
・綿糸は経年変化する。
↑それで正しいのですが、

経年変化の仕方にオリジナルと差異がある。

という見解です。


ここから下が
左558XX、右506XX。

経年変化にオリジナルとの差異がある。という根拠。


どちらも何度も洗濯しているものです。

全然パサついてねぇ。

何というか、ぷりっぷりです。
これだけだと、ゆくゆくはパサつくんじゃないか?
と思えますね。

レプリカの綿糸は育ちが早すぎるだけなんだと。


これは506XXの袖なのですが、
ほつれるほど消耗している。
しかし、パサついてはいない…。
かつ、化学繊維のようにギラギラはしていない。

これは558XXのVの腰帯のところ。
こちらもほつれるほど消耗しているが、やはりパサついてはいない。
程良い光沢感も生きている。

今回の例は最終506XXと558XXのギャラ入りなので、
少なくともその期間の綿糸はパサつかない説があります。
説があるというか、唱えてみます。

ひょっとすると、

戦前の綿糸はツヤがなくなってパサつくのが正解?

という可能性はあります。

その頃の綿糸の特徴を国産の綿糸製造メーカーが模している可能性はあるので。

まとめ

ということで、
・国産レプリカの綿糸は約30年ほぼ同じ仕様。
 ※すべてではないかもしれませんが。
・国産レプリカの綿糸はパサつく。
・オリジナルはあまりパサつかない。※少なくとも自分のは。
 だからといって綿糸だし、色は抜ける。
 光沢感も程よく残るが、ギラギラしていない。

これが2023年現在の私の見解です。

各ブランドさんがこれで綿糸のテコ入れをし始めるかどうかは分かりませんが、
ユーザーの目線がそうなると、自ずと商品にも反映されていくと思うので、
引き続き、唱え続けていきたいと思います。

パサつく原因が綿を輸入する際の圧縮であるならば、
生地に使用する糸も同様の影響があるとも考えられます。

生地についてはいつの時代も追い込んで開発されていると思いますが、
もしかすると、紡績する前の段階で何か差が出来てしまっているのではないでしょうか。

ということで、綿糸のテコ入れ楽しみにしております。
10年ぐらいでそうなればな、という想定をしております。

今日はこれまで。

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