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Mリーグ全局をNAGAで解析&牌譜検討!3月3日編 風林火山 vs サクラナイツ vs 雷電 vs パイレーツ

本noteではMリーグを毎日全試合牌譜に起こし、NAGAを用いて分析を行っています。本記事はその3月2日編となります。過去の試合記事についてはクリエイターページを参照ください。

本記事でまとめている内容としては
1.NAGAによって得られた一致率、NAGA度、悪手率などのデータ
2.NAGAによって指摘されている悪手
3.それらを見た筆者の感想

といったところです。下記の記事を無料で公開しておりますので、こちらを見ていただければ、どのような内容を書いているかはおわかりいただけると思います。

お読みの上で興味がおありの方は、記事の購入をしていただけると大変ありがたいです。日々の更新のモチベーションアップにつながります。

またMリーグ2022-23の全てのNAGAの解析データを、全て見放題となるメンバーシップを月額300円で行っています。こちらもぜひ。

筆者紹介
筆者はt-yokoと申します。下記リンクの「t-yokoのMリーグ/麻雀タイトル戦速報ブログ」を運営しております。麻雀は天鳳最高7段の中級者です。

本記事の注意
本記事では牌譜作成を筆者一人で行っていますのでミスがある場合がございます。ミスが無いよう努めて参りますが、完全ではないということをご了承ください。

記事の有料部分については試合後に随時更新していきます。記事の内容の一部についてはこちらでも無料記事でまとめています。

第1試合

出場者

東家:瑞原明奈(U-NEXTパイレーツ)
南家:岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:二階堂瑠美(EX風林火山)
北家:黒沢咲(チーム雷電)

試合結果

1着:岡田紗佳  42200(+62.2)
2着:二階堂瑠美 30700(+10.7)
3着:瑞原明奈  16700(-23.3)
4着:黒沢咲   10400(-49.6)

NAGAデータ

瑞原明奈
ニシキ

一致率:75.8%
NAGA度:86.7
悪手率:5.6%

ω(副露型)
一致率:74.2%
NAGA度:84.1
悪手率:9.7%

γ(守備型)
一致率:72.6%
NAGA度:88.2
悪手率:4.0%

ヒバカリ(超門前型)
一致率:79.0%
NAGA度:89.0
悪手率:4.0%

岡田紗佳
ニシキ
一致率:68.0%
NAGA度:86.6
悪手率:5.7%

ω(副露型)
一致率:70.5%
NAGA度:87.8
悪手率:4.9%

γ(守備型)
一致率:70.5%
NAGA度:87.8
悪手率:4.9%

ヒバカリ(超門前型)
一致率:68.0%
NAGA度:85.0
悪手率:6.6%

二階堂瑠美
ニシキ
一致率:66.4%
NAGA度:82.1
悪手率:10.9%

ω(副露型)
一致率:66.4%
NAGA度:81.7
悪手率:10.9%

γ(守備型)
一致率:69.1%
NAGA度:83.1
悪手率:10.0%

ヒバカリ(超門前型)
一致率:71.8%
NAGA度:86.6
悪手率:8.2%

黒沢咲
ニシキ

一致率:68.3%
NAGA度:79.2
悪手率:17.8%

ω(副露型)
一致率:65.3%
NAGA度:76.4
悪手率:18.8%

γ(守備型)
一致率:69.3%
NAGA度:80.9
悪手率:14.9%

ヒバカリ(超門前型)
一致率:66.3%
NAGA度:78.4
悪手率:14.9%

過去の全データについては下記の記事から確認できます。メンバーシップ限定です。

解析結果

NAGAを使っている方は下記のリンクから解析レポートを確認できます。

ニシキ

ω(副露型)

γ(守備型)

ヒバカリ(超門前型)

NAGAによる指摘箇所

打牌検出を少にした場合に指摘された箇所のうち、特にNAGAが反応している場面(~を選びたい!や、ポン!などとしている場面)を中心に、個人的に気になったものをピックアップしています。

南2局

瑞原明奈

黒沢から先制リーチを受けたこの局面、瑞原はここから8p切り。確定イーペーコーを残して不確定三色を残したこの一打、NAGAは5p切りを強く推奨。

黒沢は3pと7pを手出ししており、ピンズは結構通りそうな河となっている。自身がラス目なこともあり、5pを勝負したい場面。だが瑞原は5pよりは安全な8pを切ってのテンパイ維持。これが得かどうかはさておき、人間らしいギリギリの判断だと言える。

南3局

瑞原明奈

2pを引いてイーシャンテンになったこの手牌、何切る?瑞原はここから2m切りを選択。シャンテンは戻るがトイツ3つのイーシャンテンはいかにも重く、6m周りでなんとかターツを作りたいという選択。

ただこの局面、NAGAの第1候補は6m切り。シャンテンを戻すのも苦しいことには間違いなく、2mや2p周りで変化を見ようということだろう。

一方で2m切りはNAGAの第2候補。個人的にはこの2m切りに違和感を覚えたのでこのシーンを取り上げてみたが、2m切りも十分考えられる一打。やはり人の麻雀を見ることも勉強では大事だ。

第2試合

出場者

東家:二階堂亜樹(EX風林火山)
南家:瀬戸熊直樹(チーム雷電)
西家:小林剛(U-NEXTパイレーツ)
北家:渋川難波(KADOKAWAサクラナイツ)

試合結果

1着:二階堂亜樹 61100(+81.1)
2着:瀬戸熊直樹 46500(+26.5)
3着:小林剛   22400(-17.6)
4着:渋川難波  -30000(-90.0)

NAGAデータ

二階堂亜樹
ニシキ

一致率:73.4%
NAGA度:87.0
悪手率:5.8%

ω(副露型)
一致率:71.2%
NAGA度:84.2
悪手率:7.9%

γ(守備型)
一致率:71.2%
NAGA度:87.4
悪手率:5.0%

ヒバカリ(超門前型)
一致率:69.8%
NAGA度:88.3
悪手率:5.0%

瀬戸熊直樹
ニシキ
一致率:74.3%
NAGA度:88.2
悪手率:5.3%

ω(副露型)
一致率:75.7%
NAGA度:87.9
悪手率:5.9%

γ(守備型)
一致率:75.0%
NAGA度:89.0
悪手率:2.6%

ヒバカリ(超門前型)
一致率:76.3%
NAGA度:88.8
悪手率:3.9%

小林剛
ニシキ
一致率:69.0%
NAGA度:86.1
悪手率:5.8%

ω(副露型)
一致率:69.7%
NAGA度:83.4
悪手率:6.5%

γ(守備型)
一致率:72.3%
NAGA度:87.2
悪手率:3.9%

ヒバカリ(超門前型)
一致率:72.9%
NAGA度:87.7
悪手率:5.2%

渋川難波
ニシキ

一致率:69.3%
NAGA度:84.2
悪手率:7.2%

ω(副露型)
一致率:69.3%
NAGA度:83.1
悪手率:6.5%

γ(守備型)
一致率:68.0%
NAGA度:84.0
悪手率:6.5%

ヒバカリ(超門前型)
一致率:68.6%
NAGA度:83.7
悪手率:7.8%

解析結果

NAGAを使っている方は下記のリンクから解析レポートを確認できます。

ニシキ

ω(副露型)

γ(守備型)

ヒバカリ(超門前型)

NAGAによる指摘箇所

東2局

渋川難波

瀬戸熊が先制リーチ。その一発目に渋川は2sを引いて、ここから何を切るか。渋川は3s切りを選択。

一通ができているこの手は勝負したい。3sを切っておけば4mも中スジで安全なので4m3sのくっつきで良い形になれば追っかけリーチを打てる。3sはスジであり、それほど危険牌でもない。NAGAも3sは第2候補に挙げており、十分考えられる打牌である。

ただNAGAの第1候補は4m切り。リーチを受けている状況なので、待ちは悪くともひとまずテンパイを取っておこうということか。その後、3s回りで変化があれば改めて勝負すればよい。

これが18000放銃になってしまったのはいささか運がなかったように思う。

南1局

渋川難波

さてどうやらこれがやり玉に挙げられていたらしい1局。サクラナイツのチーム配信で渋川が指摘されていた局だ。

渋川はこの手牌から4p切りを選択。2度受けを嫌ってあくまで打点を見た一打。だがNAGAとしては1s切りを推奨している。ここから打点を狙いに行くよりはアガりやすさを見た方がいい、という主張だろう。実際、渋川本人の配信でも普段の自分だったら1sを選んでそう、ということで少し反省していた。

そしてサクラナイツの配信で指摘されていたのがこの局面。

赤5mに6mがくっついた時点で渋川は1s切りを選択。内川や堀が指摘していたのは、打牌の選択というより最初に12sを残して打点を見たのに、ここでまた12sを払うというのは、局のテーマが一貫していないということだった。

12s残して打点を見るならここから78p切ってMAXの打点を見てほしいし、ここで12sを切るなら最初のターツ選択で12sを切っておけ…ということ。打牌よりもそういったフラフラとした選択を指摘されていた。

ただNAGAはそういった局の一貫性みたいなものは一切考えないため、普通にここでも12s切り。ここら辺が人間とAIの違いでもあるな、と感じた。

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