アウトプット

ボランティアに参加した学生からメッセージが届いた。
今回のボランティアの体験を通して、どうやらアウトプットを制作している様子。
短期的な関わりではあるけど、こういうやり取りには嬉しさが込み上げてきます。
この出会いを通じて、何かの掴みに至ったものが自分では知らないところでアウトプットされ、どこかで広がり何かに繋がっていく。
そういう実感が得られるからだと思う。

まずは、ご質問頂きありがとうございます。
ちょっと真面目に答えますよ。
覚悟しておくように笑

Q1.この「地域ネットワーク」「情報」の具体的な内容(どうゆうものなのか)。そしてそれを提供するということは例えばどのようなメリットがあるのか。

A1.都会と地方(所謂、田舎暮らし)の違いはいろいろあると思いますが、ここでは暮らしという話に集約してお話します。
地方には暮らし方のマニュアルというものが本来存在します。
勿論、一般絵的にはこのマニュアルなるものが公開されている訳ではありませんので、どこかに行き手に入るものでもありません。
分かり易く例えるならば、このマニュアルとは「暮らしの知恵」と言い換えることが出来ます。
この知恵を身につける手段が地域ネットワークであり、地方の中に入り込んで行く為には不可欠です。
自然に近い環境で生活をし、またその景観や文化を維持する先住者たちには、多くのこれらに纏わる知恵が存在します。
水の使い方、火の使い方、什器類やそれらの扱い方法などに至るまで様々です。
情報は、誰が、何をということになります。
まとめると、地方の一員としてコミュニティーに参加する上では、このマニュアルなる「暮らしの知恵」を身に付け、その情報を正しく手に入れるために、先住者である誰に、何を教わればいいのかを知っておく必要があると言えます。
天然村は、この知恵をネットワークと情報と併せて提供し、地方における一員として加わり参加するための手段を提供しているという事になります。

Q2.「天然村」周辺の産業とは一体なにがあるのか。

A2.かつては一次産業の農業、水産業がメインの産業構成にあったものが、人材の高齢化や担い手不足などを理由に現在では年毎に衰退しつつある産業となっていることが分かります。
下記、参考資料の分布を見ると鴨川市の産業分布は、卸売・小売業を先頭に、続いて建築業などが挙げられていることが分かります。
卸売業に関わるところの多くは、農水産加工物の販売が考えられ、多くは観光産業との密接な関係を示しているものであると考えられます。

参考資料
鴨川市 平成29年度版統計書
http://www.city.kamogawa.lg.jp/gyoseijoho/tokei_johokokai_kojinjohohogo/tokeijoho/1522294948661.html

Q3.「天然村」をコミュニティ事業の1つとして行っているが、もともと天然村には過疎地域であること以外に課題はあったのか。

A3.上記(2)に関係する回答になると考えられますが、地方の過疎地域には新しい住民を呼び込むための産業(雇用の創出)づくりがメインの課題として挙げられます。
これはむしろ、天然村自体の課題と言うよりは、国全体における地方の人口流出をいかにして食い止めるのかと言う命題であり、社会的課題の一つとして捉えるべきものでると考えています。

やり取りを赤裸々に書いてみた。
この回答がどれだけまともな答えかどうかは分からないが、これがまた他の誰かに役立つのであれば嬉しい。
鴨川の行政に関わる偉い方々にもこういうやり取りがある事を知って貰えたら嬉しいな。
頑張ろう。

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