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雨の日のフキ

小学校の時分。


低学年は傘差しちゃダメで、カッパしか認められてませんでした。

なぜ、ダメなのかはわからない。


放課後、森で遊んでいると、突然の大雨に見舞われたことがあった。


「うわー、まじかー」


降雨にさらされていたところ、友達のNくんがおもむろにそこいらに生えていたフキを抜き、言葉少なに


「ほら」


と、手渡してくれた。

傘に使えと・・・。


黙ってそれを受け取り、傘にした。


当然、フキなんかで雨をしのげるはずもなく、ずぶ濡れになった。

それでも、Nくんの圧力から、無闇にフキを放棄することも叶わず、僕らはただ黙ってフキを差し、帰路を歩いた。(家に持って帰りました)


それ以来、僕はどんなに突発的な降雨に見舞われても、コンビニでビニール傘は買わないようにしています。

雨が降ったらまず、周辺にフキが生えていないかを探す。


いかに北海道と言えども、最近の札幌市の近代化は推して知るべし。

フキなんか生えているところは凡そみたことがありません。


仕方がないからビニール傘を買うわけなんですが、大手のコンビニ店については、ビニール傘とともに、ぜひフキの販売も申し入れしたい。


惣菜のフキなんか売ってる場合じゃないよ。


フキを傘として売れば、傘のゴミが減ります。

大体、傘なんて雨の日にしか需要ないんだから。

雨が上がったらフキを食べればいいじゃない。


これを実現させるためには、セブンイレブンとか、ローソンの大株主になって、取締役会を懐柔するしかないと思います。


コンビニに新鮮なフキの傘を置いてもらいたい!


クラウドファンディングして株を買い集めるしかないな。


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