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面と向かっては言えないけど

何年かぶりに妹と会った。
妹が実家を出てから、わたしは数えるほどしか妹と会っていないのではないかと思う。
今はLINEがあるから、ちょっとした連絡は取りやすくなったけど、家族の問題でも起きないかぎり、そうちょくちょく連絡は取り合ってはいない。

久しぶりに会った妹は、以前より饒舌になった気がした。そして何より「お母さん」してるんだなあって感心した。
普通に主婦になってパートとかしながら子育てしそうな、平均的な?姉(わたし)は、子供を産まない人生を選んで仕事に精を出していて、人と同じが嫌いで、独特の世界観を持っていたような妹が、仕事は続けているけど、普通に子育てをしている。人生ってわからないよなと思う。
まあ、犬のしつけでノイローゼになりかけたわたしは、やっぱり子育てに向きそうにないし、マイペースな妹は、うまく子育てと向き合えるんだろうな。
とにかく、いいお母さんしてるんだなって、なんだかじーんとした。

わたしや両親が覚えている過去の妹像と、妹自身の自分像にはきっとギャップがあったと思うし、彼女だってもうアラフィフで、これまでわたしや両親が知らない様々なアップデートをしてきたと思う。
だからわたしの視点は的外れなものかもしれないけれど、わたしには彼女の「お母さん」の姿が、とても微笑ましくシアワセそうに見えた。


こどもがいるっていいもんだねって、心の中で妹につぶやいた。

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