ワクワクすることだけして生きていける?

NHKプロフェッショナルで北海道の書店が特集されていた。店主が行うのは、予算1万円でお客さんに合った本を選ぶ「1万円選書」。お客さんの、読書歴、人生、境遇などからカルテを作り、人物像をあぶり出す。そして人生のヒントになる「運命の1冊」を選ぶという。

これはいいなぁ。やってみたいなぁと思った。

みんな自分のことが大好きで気になるから。占いみたいで試してみたくなる。

「人生のヒントになる本を選んであげたい」

店主の言葉が印象的なのだが、心の奥底からの言葉だと伝わってくる。お金や肩書きを気にしていては、出てこない言葉だ。

よく、「ワクワクすることだけやれば人生はうまくいく」といわれる。

これ、スピっぽいので、聞いただけでうわっ!となる人もいるかもしれないけど、案外バカにできない。たとえば、著者に執筆をお願いする局面。ノルマや下心があって依頼をしたパターン(大変失礼な態度ではありますが、全くない人はいないのではないか、自戒を込めて)と、その人との仕事を思いっきり想像し、ワクワクしながら依頼をしたパターンと。結果は明らかに違ってくる。

でもよく考えれば、それも当然で、メールや手紙といった「言葉」に気持ちが乗っているかどうかは、受け手は確実に読み取る。それが返答の結果を左右することだって、あると思うのだ。変な話ではなく。だって、ラブレターを義務感で書いた人はいないですよね。

SNSに感じること

今、twitterのタイムラインを見ていて感じるのは、ワクワクしながら仕事をしている人とそうでない人が、一目瞭然、明らかに両極にわかれていっているということだ。

楽しんで動いている人は、言葉が取り繕われていないし、本音だ。借り物のフレームにはまることもないし、企業の原理で動いてもいない。アウトプットは様々であっても、発言の原点には「感情」がある。見える。

だからこそ、そこには共感が生まれて、受け手の心と通じあえるのだと思う。ワクワクしながら書いた手紙こそが、相手の心に届きやすいように。

結局、会社に所属しているか、フリーであるかの問題でもないのだろうと思う。自分の心の「あり方」が、そのままネット空間(そしてそれはリアルにも陸続き)に表出し、ごまかしがきかない。

「好きなことで食えるか?」みたいな論争を超えて、好きなことの周りにあるパワーにしか人は興味を示さなくなってしまった。そんなところまで来てしまった。SNSを見ていて、そう感じる。

「好き」や「ワクワク」は、あればいいものではない。もはや必要条件である。

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またきてくださいねー
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坂口惣一

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