なにより大切なのは「リ」スタート

またか!と思われた方は読み飛ばしてください。

先日、Mr.Childrenの「虹と重力」ツアーに行ってきました。

(はい、ミスチルを肴にした人生語りです)

途中のMCで桜井さんがこんな趣旨のことを言っていたのですね。

「会場にいる大半がティーンエイジャーではないことを、僕は知っている。でも、いくつになっても夢をみてもいい、憧れを追いかけてもいい。僕らも、なりたい憧れ、夢がたくさんあって、まだまだそれを追い求めている」

そんな話を聞きながら、『皮膚呼吸』という唄を聞いていると、思うところがあったんですね。

20代のときは、なりたい職業・やりたい仕事がやれていなくて毎日悶々としていた。その分、無駄な努力もたくさんした。会社に出さない別ジャンルの企画書も山ほど作ったし、仕事と関係ない本を読んでイベントにも足繁く通った。

当時に比べれば、やりたい仕事(編集)もやれているし、おそらく心の充足感も高いと思う。

でも、こうも思うのです。

20代の自分が、今の自分をみて、満足するだろうか、と。

「広告打てば売れるんだよ」「TV に出れば売れるんだよ」「初版部数が多いと売りにくいんだよ」……。

はぁ。

それがわかっているなら実現するために動けばいいよね。社内政治でもローラー作戦でもなんでもやればいい。バッターボックスに立つことすらできていない20代の自分からすれば、今がどんなに恵まれているか、その分、どんなに甘えているか、よほど糾弾されるだろうなと思ったのです。

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なにごともはじめた当初の熱量やつよい想いを維持し続けるのはむずかしいもの。肩書きついたり、雑務が増えたりすると、なおさら。目の前のことをやっているだけで、仕事をしたつもりになる。厄介なことに、どんな想いでそれをめざしていたかすら忘れてしまう。

だから、つよい想いを持続させることよりも大切なのは、スタートし直すこと。ちゃんと息継ぎができることだな、と思ったのです。

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最近、畏れ多くも「出版」の役割ってなんだろう、と考えることが多くなりました。子供ができたからか、20年後に出版を文化としてしっかり残す使命を、いま本作りに携わっているすべての人が負っているのではないか、とさえ思うこともある。売れなくていいとは思わないけど、売れるだけでいいとも思えない。偉そうなことを言える立場ではないけれど、1冊ずつの本が出版というコネクティングドッツの「点」の一つではないかとさえ思う。

そこで何を遺すのか。遺そうと奮闘するのか。

評価するのは、他の誰でもない自分しかいない。

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なぜこの仕事をしているか。どうやって社会に貢献するか。

「20代は自分の利益しか考えていなかったけど、やっぱりアラフォーになると違うね」

そう思われるくらいに、しっかり社会を支える一助になっていかないといけないのだと思う。自分の持ち場で。

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坂口惣一

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