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Day24.ビッグイシュー(The Big Issue)

ビッグイシューをご存知でしょうか。
東京や大阪の人は路上で見かけた事があるかもしれません。
先日、調布駅でVol359を購入しました!
ビッグイシューの仕組みや内容について紹介します。

ビッグイシューとは?

ビッグイシューは市民が市民自身で仕事、「働く場」をつくる試みです。2003年9月、質の高い雑誌をつくりホームレスの人の独占販売事業とすることで、ホームレス問題の解決に挑戦しました。ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業です。ビッグイシューの原型は1991年にロンドンで生まれました。
※ビッグイシューHPより引用

ホームレス状態の人が独占販売できる雑誌。
1冊350円で半分以上の180円が販売者のホームレスの収入になります。
この雑誌自体は月2回(1日、15日)刊行です。
定期購読もできるみたいですね!

The Big Issue

なんでビッグイシューという名前なんだろう?
Issueには「問題、論点」と「発行」という全然違った意味がありますよね。
その両方を兼ね備えているのかなって思った。

ビッグイシュー行動規範

きちっとしたルールがあってそれに則って販売している。
自分で好き勝手な場所を選んでる訳ではないのです。
それに身分証明証を掲げているのも信頼できますね。

※2019.5.15 vol.359の表紙裏面より引用

自立支援

ホームレスの方を救済するというより
仕事を提供して自立して生活できるようにする。
ビッグイシューの原型は1991年ロンドン生まれ。
やっぱりこの”自立支援”が一番だと思う。
救済しても、長続きしないから、一番良いのは自活できるって事かな。

ビジネスモデル

フリーペーパが駅や路上にある中、1冊350円なので
なかなか手に取る人は少ないと思う。
350円のうち、180円が販売者(ホームレス)の収入になります。
※ビッグイシューの表紙下部にも記載してある。
持ち金0円からどうやって仕入・販売していくのか?

① 10冊(売値3,500円分)が無料で支給される
  お財布3,500円
② その10冊が完売すれば、3,500円が自分のポケットに入る。
③ 3,500円を元手に20冊を仕入れる。170円×20冊=3,400円。
④ その20冊を販売。7,000円(売上)-3,400円(仕入)=3,600円の利益。
  お財布7,000円
…繰り返せば自立できるくらいの蓄えができる。

そんなビッグイシューの内容をちょっと紹介。

Vol359 2019.5.15

ページ数31(表紙・裏表紙含む)。

特集は”紙の力” ポストデジタル文化。
内容全体が紙の良さを強くアピールする内容でした。
ふと思ったのがこの”ビッグイシュー”も紙の雑誌である。
ビッグイシューについての言及はなかったけれども
特集の背景は全てがデジタル化されてしまえば
このビッグイシューの仕組みが破綻してしまうから?
その危機感もあっての事なのかなって思いました。

デジタル化のメリットは簡単にコピーができてしまう
ビッグイシューの電子書籍版ができてしまえば
路上生活者の人が直接売るのは難しい。
そういう意図もあっての事なのかな


さてここからはVol359について

✅スペシャルインタビュー(アンハサウェイ)
  アンハサウェイのNetflix公開映画が載ってました。

✅人は目で読むだけでなく”手”で読んでいる

昨今、電子書籍、電子ペーパー、オフィスのペーパーレス化が進む。
私の場合、オフィスでは極力紙を使わない。
でも、本は紙で買うようにしてます。
本の重さやページを繰るときの感覚、見易さなどを考えると
紙の方が良いかなって思う事が多々あります。

✅ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス

映画インタビュー記事が載ってました。
本大好きの自分にとっては、この映画観たい!って思った。
約3時間25分の長編ドキュメンタリー映画。

図書館は紙の本を貯蔵しているだけでなく
・地域のコミュニティ
・イベント、ライブ、Wifiルータの貸し出し
・パソコン講座、求職者支援、ディナー、ウエディング
など”公共””みんなのもの”として利用されています。

図書館の使命は
「情報、知識、機会に対して誰もが同じようにアクセスできること」
(キャリー・ウェルチ。ニューヨーク公共図書館渉外担当役員)
なんかGoogleと似てるポリシー!

✅今月の人 OB編 第238回

日々の生活が記憶に残らないほど
普通であることのありがたみ、今は実感。

唯一ビッグイシューを販売してるときだけが社会とのつながりを感じられる時間。

私はホームレスになった事はないけれども
なんとなく気持ちはわかる気がする。
世の中無職の人も大勢いるけれども、ホームレスは
衆人に晒されてるから精神的にはかなりきついと思う。
見た目や状況だけで判断されてしまうけれども
生まれたときからホームレスだった人は日本にはいない。

社会との接点を持つ事って大切。
学生は学校、社会人は会社ってコミュニティがあるけれども
専業主婦や定年後に社会との接点がなくて
戸惑う人は多いみたい。
マズローの欲求5段階の社会的欲求・承認的欲求。
ここは大きいよねって最近思います。

社会の役に立ってるかな?って思うときはあるけれども
それを決めるのは自分自身ではなくて他者であり
相手から役に立ってるよ!って声かけられれば
それは役に立ってるって事である。

✅ホームレス人生相談320

59年生きてきたホームレスの回答で
”挑戦してきて後悔したことよりも、
挑戦しなかったことへの後悔の方が大きい”

っていうのは説得力があるなと思った。
このコラムすごくいい!違った視点での回答が得られるので
こういうのいいなって思った。

31ページのうち、表紙や裏表紙そのほか広告などの
ページを覗くとそこまでボリュームはないですが
一つ一つの記事やコラムの内容は充実していると感じました。
他の週刊誌や雑誌と比べると1ページあたりの単価は高い。
但し、ホームレスへの自立支援も含まれるので
そういう観点で捉えれば、そう高くはないって思います。


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