これはこれで

良しとしよう。例え負けて逃していても、前の二戦の好結果も消えはしない。意味や価値は変わるだろう。負けたけど、トーナメントに進めるんだから、これはこれで良い。文句は各所に付けたいが、そんなこと言ったって、もう決まってしまったんだ。
同じグループで、1勝1分1敗で残るチームと去るチームがあって、ルールに則っての勝ち上がりだが、不思議な感じと勝負の機微は分からないし、面白おかしな気持ちなのが正直なところだ。
2位通過で、難しい山に振り分けられた。ベスト8ではブラジルなのか、その先ではウルグアイ・ポルトガル・フランス・アルゼンチンのどのチームが待ち受けるのか。そもそも、ベスト16の壁を打ち破れるのか、勝てば勝つほど更に良いステージで最高の相手とガチンコ勝負出来るのでね、優勝するんならここから全勝必須で何処が相手でも負けられないのだから、ドイツを倒した韓国の様に、がむしゃらに闘い抜くところをまた応援したい。
次戦以降に向けては、4-4-2のスタイルと6人ターンオーバーがハマらないのかな、ということが分かったことも収穫としたいし、やはり、結果が出ている時や調子の良いメンバーを変えてということが如何に困難なチャレンジであって、現状では厳しいものがあるということが分かった。
交替メンバーの大迫はアクシデント絡み、乾は宇佐美と、やはり、交替で力を発揮するのかスーパーサブとして切り札なのか、この見極めはより鮮明になったし、初戦と第二戦でスタメンの大迫、乾、原口、香川、長谷部、昌子を1回戦でもスタートからぶつけるのが妥当で、ポーランド戦で途中出場した3人も少なくないながらも温存できたことも、良しとして中3日でよりコンディションを高められるようにリフレッシュして貰うしかない。
攻め手のインパクトの乏しさとスローペースなパスワーク、ポーランド戦で見せた時折許した間一髪のカウンターやピンチを露呈はしたものの、少しでも油断させることに持ち込めたなら、サムライブルーは1回戦でのびのび躍動できるかもしれない。
途中の試合展開は、コロンビア-セネガルのスコアの影響もあって、渋くて観難いものになってしまったが、余計な失点をせずにクローズできた上での切符ゲットだったので、この2位にすら留まれなければ、夢のその先の戦いは目論むべくもなかったので、ラウンド16というハイレベルな対戦を先ず2日4試合楽しんでから、先に始まるブラジル-メキシコでも観て、日本が過去最高成績を上回るために熱い応援をしよう。
最後に言いたい、ゲームプランはどうあれ、重しになる先制点を前半の早過ぎない20分以降ででも取れれば、グループステージですらスイス-セルビアとドイツ-スウェーデンでしか劇的な逆転勝利は無いのだから、大きな意味を持つ価値ある先制点から1-0以上で試合を支配することで、格下だろうと強者の戦いにも転じることを念頭に置くことは、全てのチームに言えても、日本こそ16の壁を突破する為に戦略として必須ではなかろうか。4得点4失点1勝1分1敗は一旦忘れて、ベスト8進出に驚きたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?