歯がゆい


日本時間深夜の一戦は、
試合終了して、敗戦に
悔しいよりもプラス
感じるのは、歯痒さや
もどかしさだった。

端的に述べれば、
両チームの仕上がりや
コンディションと
試合内容を含め、
変なゲームだったなぁと、
正直な感想。

随分と緩いゲームで、
キックオフから
激しい展開ではない
と頻りに実況
解説の弁だった。
確かに、
比較なんかあまり
意味は無いが、
前夜の開催国UAE王者の
アルアインが南米王者
リバープレートを降した
試合やW杯の
ワールドクラスと
形容していい試合とは、
呼べるほどのスピーディーさも
肉弾戦もなかった。

失点を喫する前も後も、
何かボールロストの
ハードルが高くない
締まりの無い試合
ではなかったかな
というものの、
ハーフタイムには、
先制してホッと
一息つけるチームと、
先制されてプランも
崩れる上にチャンスを
モノにできなかった
チームとに、
明暗分かれてしまった。

ハットトリックを許す
ようなディフェンスとか、
2失点目のお粗末な
プレーとかを、詰りたい
気持ちはあるが、
スピードと技術豊かな
個人を相手にするにしても、
ボールホルダーのキープや
持ち運びが巧みで、
近づき過ぎれば
躱され(剥がされ)、
空ければスルーパスなど
致命的なパス交換を
許すことになるという、
悪循環というか
ジレンマに陥った
(敵には気持ち良く、
自身はやりにくさを
感じながら)。
追加点やリズムを
時間経過とともに、
流れもろともレアルは
モノにしてしまった。

W杯での課題は、
また舞台も
シチュエーションも
異なりながらも、
感じさせられた。
特に、前回は日本開催で
開催国王者として
鹿島が感じたものと、
今回はアジア王者として
乗り込みながらも、
予め一戦を終えた
コンディション調整や
世界的に誰もが知る
名門チームとの対戦や
そのスーパースター達を
相手にする、それも
日本国外で殴り合う中で
感じたもので異なり、
今はこの事態を収穫に
成長へ転化させる他無い。

数的優位主義にも、
紙一重の良し悪しがあって、
相手ゴールを襲って
フィニッシュ出来ずに
上手く守られて一転すると、
即ピンチにも成り得る訳で、
やはり、
数的同数or数的不利でも
敵ゴールを襲うイメージや
コンビネーションの深化も
然ることながら、
先ずボールホルダーが
突っ掛けるのか
食い付かせるのか、
ドリブルで上手く
コントロールして、
躱すのか注意を
引きつけておくのか、
タイミングを図るのか、
焦らすとでも言うのか。
ボールをどう動かすか、
味方との関係、
スペース、時間、
守備陣形、対峙する
目の前のディフェンス。
すべて大事だし、
これでも網羅出来ては
いないだろう、しかし、
躱す剥がす抜く
パスは前なのか
横か後ろから遠くか、
シュートを打つのか。
勿論、
ボール持ってる奴が
如何するかだけど、
チームの約束事だったり、
敵の守備の厚さや
強さを鑑みて、
それで如何料理するか
ってところが、難しいけど、
ものすんごい上手くて
強い選手をね、
育成すると目指すことが、
日本として各地で
どんなレベルでも取り組んで、
一つひとつ丁寧に
クリアしていくところに
楽しさや伸びしろを感じて、
ポジティヴに
しつこくやろうよ、
っていう思し召し
としたいなっていう
一戦ですよね。
今時の月並みに言うと、
平成最後だ、年の瀬だ
って言ってますが、
また今年味わった
トラウマになりそうなシーンも、
焼き付けて昇華して、
更に上手く強く何とかして、
本気で眼前の敵を上回って
倒すしかないんすよね。
鹿島のスピリット、
すべて勝つ、
に照らせば尚一層
示唆に富む金言だろう。

舞台は
決勝ではないものの、
次戦は
何と南米王者なのでね、
これもまた経験値として
積み上げるべき
マイルストーンになるだろう。
日本代表はフル代表で
今夏のコパアメリカにも
招待国として
参戦予定でもあるし、
好ゲームを期待したいし、
クラブW杯残りの楽しみは、
レアルマドリードが
3連覇を成し遂げる
最初のチームとして
歴史に名を刻み付けるか、
はたまたUAE王者
アルアインが地元で
レアルに悪夢を見せるか、
決勝と3位決定戦と
大番狂わせに出会す
チャンスがまだ2度も
あると捉えて観戦したい。

お写真を拝借しました、ありがとうございました〜

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