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初めて猫(うーたん)を飼う・地域猫を家猫に〜ケージに入れる&お薬の飲ませ方〜

私たちは仲良くなった地域猫うーたんを東京の公園から神戸の家まで連れてきた。
新幹線の中で〈猫とり男〉(村上春樹『海辺のカフカ』)にでも捕まったかのようにうーたんは鳴き続けた。「私を帰してぇ〜」という悲壮な叫びも虚しく、辿り着いたのは知らない家。どれほどショックを受けたのかはわからないが、住めば都だったとみえて、ひと月もすれば我が物顔で生活していた。

先週書いた通り、便秘が続いたためうーたんを初めて病院に連れていくことになった。
しかしここで大きな問題がある。私たちは東京でうーたんをケージに入れることができず、猫探偵さんに頼んで捕獲からケージに入れるところまでやってもらったのだった。
うーたんをケージに入れることができない……。
どうしたものか少し考えたが、スマホを片手にYahoo!先生に「猫 ケージ 入れ方」と入力して検索してみることにした。するとすぐにケージを立てて上からすとんと落とすというやり方を紹介しているページを見つけることができた。

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これに入れられるとも知らずに、興味津々のうーたん。そして次の瞬間、がっと抱っこし、ゆっくり上から入れて蓋を閉じ、そっと横に戻す。流れるような作業でうーたんの捕獲成功した。やれやれ。
このやり方なら猫探偵に頼まずともうーたんを捕獲できたかもしれなかった。数万円分が悔やまれる。

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それはともかく、病院に連れて行ったところ肝臓の数値が正常値の2倍から1.5倍高いという結果が出た。そこで先生の指導のもと毎日1錠ウルソを飲ませるということに。昨日今日初めて猫を飼い始めた人が、薬を飲ませる……。随分ハードルの高い話、不安しかない。

先生も心配して丁寧に薬の飲ませ方を教えてくれる。
片手の親指と中指で両耳の下を押さえて固定し、もう片方の手で口をこじ開け薬をぐっと喉に入れる、指で薬を喉に押し込み、スポイトで水を口に含ませる。
先生が実際にやって見せてくれてしっかりと頭に入れる。

翌日、家で実践!
………暴れて全然無理!口を開けさせるのがやっと、口を開けたら私の両手はいっぱいいっぱいで薬を入れることができない!!

何度か試したが、うーたんが怖がってしまっては今後薬を与えるのがもっと難しくなってしまうので、いい方法を探して再び検索することに。

ものの数分で一本の動画を見つけた。その動画では猫を抱っこし、先生に教えてもらったのと同じように片手で頭を固定、そのあと上向きにした鼻の上に薬を乗せ、口を開けさせたうえで鼻に乗せた薬を口の中に落とすというやり方をしていた。
これだ!
早速試して、何度か失敗したと思うが一人でうーたんに薬を飲ませることができるようになった。
本当は舌に薬が触れてしまうと味を嫌がって飲まなくなると言われたが、そこまで気にする余裕もなく、この方法でずっと飲ませ続けた。

これらの経験からうーたんのことで困るたびに、猫飼い上級者の方たちの情報に助けられてきた。

うーたんがうちに来て2年半、先月の検査で肝臓の数値が正常値に近づいていたので今は薬をやめて様子を見ている。今月もう一度検査して数値が異常でなければウルソはもう飲まなくても良さそうだ。

しかし最近は腎臓の数値が上がり気味なのが心配になってきた。もうきっとおばあちゃん猫なんだろうな。1日でも長く一緒に居たいからできることはしてやりたい。完璧に健康ではなくても最期の最期まで一緒に!

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