みんなの休憩の邪魔になる！

慌てて携帯を取り出すと、秋葉さんとの約束時間前のアラートアラーム

ほぇ？

？？？

。。。。

しまった。。

仕事初日から、寝過ごした。。

しかも、会社の真ん中で、寝過ごした。。

家での、寝過ごしの方がいろいろな、言い訳ができたのに、と堪らなくなって膨らんでいくこの複雑な気持ち。思わず叫びたくなる気持ちを押さえて、凹んでいく自分自身のふがいなさを必死にこらえて、頭の整理を、いや、自分の頭の中をいくらひっくり返しても変わらないので、状況の整理をするためにかも、深呼吸代わりにちょっとぬるくなってきてしまっている、休憩開始直後にかった春水堂のタピオカミルクティーを飲み込む。
やっぱゴンチャの方が好きだな
ちょっと冷静になれたけど

うつ株式会社のいいところではあるのだけど。。ちょいタイミング悪いよぉ

出来る新人の雰囲気を作っていたかったのに。。

うつ株式会社では、チームメンバーの休憩モードは重要視される。あくまで休憩モード、すなち休むこと。
そのため、いわゆる他の職場のように休み時間に、合コンの話とか、二日酔いとか、旅行先の宿探しとか仕事に関係ないこと、その上元気いっぱいで他の人の迷惑になること、には厳しい。
Googleで有名な20%ルール的な自由にしてよい時間があるわけではなく、休むことを大切にしている。

うつ病出身？うつ病卒業？呼び方が難しいけど、元うつ病だった方々が多い会社なので、再発しないように、休むことに関しては大変おおらかなのが、文化の成り立ちの背景だ。
あまりにも長いと声がけをお互いにしあう文化でもあるのだが、休み時間のために見落とされたようだ
それは、自分にとってはよかったかもしれない。あまり人には見られなかったってことかな

だからといって初日から、お昼休み終えてまで、恥ずかしいが、ヨダレを垂らして寝ている人には、声かけて欲しい(///∇///)

人って本当にヨダレを垂らして寝るんだ。

きっと朝五時起きなんて珍しいことをした反動、いや、市川さんの提案の驚き、いやいや、やはり初日の緊張。。な、わけないな
寝ないわな

理由追求というより、責任転嫁しはじめていたが、それで時間を巻き戻せるような能力も未来の道具もない
よりも15分後に迫った、秋葉さんとの面談までの準備をしないと！

と、焦っていると飯田舞先輩から

「起きたのね、よかった。大丈夫？大変だったら秋葉さんとの面談変わろうかと声かけようとしていたのよ。。

笑

でも、その調子だと、やっちゃったって感じの表情だし、そんな顔だしね

じゃ甘えさせない。

任せたよ！

あ。。そうそう一応、お水と部屋の環境づくりの準備はしておいたよ、
そして、鏡でリセットしてから仕事に挑むようにね！」

というと、爽やかにさっていく、出来る美人さんの典型的な行動である。

残っているのは、ほのかな香水の匂い

甘えさせない。
と言っていたけど、転ばぬ先の杖のような優しさに、素直に甘えてしまおうっと！

秋葉さんは少し光過敏なので少し暗くするのと、暑がりなので少し涼しくしておくこと

そこまで手配してもらえれば、中身だけ考えれば
と思いながら、さすが飯田先輩という気持ちに、飯田先輩にみられてしまっていた。。という気持ちが複雑にブレンドされる。

飯田舞先輩の爽やかな優しさと気遣いは、社内だけじゃなく社外でもモテている

社外でもってのでバレてしまうと思うが外見も。。
うぅんなんて言えばいいのかな
ステキだ。

そして、そんな目に見える優しさだけじゃないな
一緒にいて、何をしなくても、ここにいていい
と感じさせる
難しい言葉を使うとアクノレッジが雰囲気で作り出せる、存在承認を自然と作り出せるステキな女性なのだ。
でも、溺れてしまうような優しさじゃなく
キリッとさせてくれるところがある
お酒好きな自分としては、誰もまだ理解者が得られないのが悔しい表現ではあるが、熟成されたコニャックのハニーの香りに満たされながらも、グラッパのような強みがきく、価値があがっていく蒸留酒だと思っている

それにしても、あの間は、なんの笑いだったんだろう？？

秋葉さんは、飯田さんに変わってもらっていたら分かりやすいぐらい、目の色を変えて喜んだろうに、自分で可哀想だったかなぁ

なんて余裕もつ時間じゃなかった。。。
凍りついた