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メゾンハンダースのススメ

少しずつ春の近付く今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。私はメゾンハンダースについてたくさん考えています。

そう!!!! メゾン!! ハンダース!!!! が!!!!!! 無料公開されてるぞ!!!!!!!!! ヤッタネ!!!!!!!!!!

メゾンハンダースは最高なのでみんなも聴いてください!!! このブログ終わり!!!!!

嘘です。まだ話します。長くなったので好きな項目だけ読んでいってください。

そもそもメゾンハンダースとは

メゾンハンダースは6人のクリエイターたちが住むシェアハウスで起こるすったもんだを描く、所謂日常系のボイスドラマでして。もうすごい、すったもんだがすごい。全日本すったもんだ選手権とかがあったらいいところに食い込める。

全日本すったもんだ選手権ファイナリストのメゾンハンダース御一行様

ハンダースの住人たちは声優・アニメーター・動画撮影者・作曲家・脚本家・シェアハウスのオーナーとそれぞれ全然違う職業で、このシェアハウスに住んでいなければ全員が集合することはなかったような人たちで。そんな6人が突飛なことを巻き起こしたり、突飛なことに巻き込まれたり、突飛すぎてツッコミの嵐を巻き起こしたり、その嵐を蹴飛ばして更に突飛を重ねたり……。

そんなドタバタコメディの中で、同じクリエイターだけども全く違うフィールドで戦う他のメンバーから刺激を受けて少しずつ成長したりもするんですよね〜。いやそんなんオタクみんな好きやろがい。そしてコメディと成長のバランス感覚がすごく良いんです。ふざけすぎないし真面目すぎもしない。複数人でワチャワチャしたり、1人にフィーチャーして個人を掘り下げたり、程よく軽やかで締めるところはキッチリ締めるのが本当に最高。

ちなみに「ハンダース」というのは1ダース(12)の半分(6)の人数、というところから来ています。

豪華なキャスト陣

このハンダース、話が面白いのは勿論のこと声優が本当に豪華。仲村宗悟・増田俊樹・古川慎・西山宏太朗・斉藤壮馬・江口拓也(敬称略)が揃うのすごない? カレーライスにヒレカツと天丼とオムライスと焼肉とデザートのプリンアラモードも付けてみましたってぐらい豪華。小学生男子が好き放題盛ってきたすたみな太郎の皿の上かよ。ちなみにこの6人ってアイドリッシュセブンでも5人しか揃わないし(仲村さんがいない)、あんさんぶるスターズでも4人しか揃わないし(仲村さんと古川さんがいない)、SideMでは最早2人しか揃わない(仲村さんと古川さんがいる)んですよ。いやめっちゃレア。でも刀剣乱舞では揃う(揃うんかい)

そんな豪華な面々が最早個性の暴力と言っても良いほど濃いクリエイターたちを演じているコンテンツはメゾンハンダースだけ!!!!

魅力的な楽曲

メゾンハンダースには2022年3月現在、2曲のテーマソング・2曲の折川悠李ソロ曲・1曲の作中登場バンドの曲があるんですけど、これがまぁみんな良い。楽曲そのものも良いし、声優がみんっっな揃いも揃って歌える人たちだからシンプルに歌が上手い。しかも作中登場バンドのボーカルは梶原岳人。つまり、歌が!!! 上手い!!!!!!

初期テーマソングの6つのカケラはハンダースの愉快ではちゃめちゃな雰囲気に合わせた、打ち込みのピコピコした音やギターのギャンギャンなカッティングが目立つポップで元気な曲で、「THE メゾンハンダース!」という感じなんですが、2曲目のテーマソングの六色はまた違った切り口から6人を描写している楽曲でして。

ピアノが美しい旋律を奏でながら裏でめちゃくちゃ細かく動いてるような曲なんですよ。そんな六色は6人がクリエイターとして生きていく中で感じる葛藤や覚悟が見えるような、強くて凛とした曲なんですよね。冬の朝焼けみたいな、と言って伝わるかわからないんですけど。この2曲は言うなれば、動と静だったり赤い炎と青い炎だったりする。そんな風にも例えられる対比が2曲にあって私は大好きです。

あとこの六色は歌詞が本当に好き。「六人六色」「ひとりで行くのは身軽すぎるから」からも感じるんですけど、メゾンハンダースの面々ってみんな正直他の5人がいなかったとしても普通に生きていける人たちなんですよ。6人でひとつ、というわけではないというか。それでも縁あって一緒に日々を過ごして、やるとなったら商店街のお化け屋敷だろうが誰かの夢を乗せたものだろうがそれぞれの分野でベストを尽くして最高の作品を生み出すあの6人の関係が本当に綺麗に描かれてる。いや〜〜、アツいね六色。

ちなみにこれが六色がEDになってからのスタッフロールの背景。正直色味がめちゃくちゃ好き。いやメゾンハンダース制作陣のセンス良すぎん??

また、6つのカケラは1話から流れるEDソングだということもあり、1番Aメロ冒頭のソロパートが個人を簡単に紹介するような歌詞なところも最高に好き! オタク! 概念的自己紹介ソング! 好き!! ついでに! リレー形式でソロが繋がるのも大好き!!! ちなみにメゾンハンダース本編を再生すると流れる「Oh メゾンハンダースから始まっていく LIFE」というジングル(ジングル換算でいいんかアレ)は6つのカケラの一節なんですけど、本当にあの一瞬でメゾンハンダースの楽しさをバンと打ち出してくれるのが最高。

余談なんですけど、落ちサビ前にある江口さんパートが音声加工がかかって機械音声っぽくなってるんですよ。そこがね!!! 本当にね!!!! 好きで!!!!!! 江口さんのちょっと高めの声と機械音加工の相性良すぎない? 江口音声加工バフ持ち拓也じゃん

折川悠李ソロ曲については折川悠李個人の項目で話すとして、問題は作中バンド楽曲なんですよ。スパイのスパイス。これがね、本当に本当に本当に最高でして。

まずこのスパイのスパイス、作詞がヒゲドライバーさん。勝っっっっった…………(ヒゲドライバーに絶大な信頼を寄せるオタク)。そもそもこのスパイのスパイスを歌う作中バンド・スーパーパーティは、やっていたネトゲでパーティを組んでいた4人がそのままバンドを組み、1度もリアルで会わないまま楽曲を出しているバンドなんですけど。

そういう設定を加味してか、この楽曲も一言で言うと、自室から出ずに御託を並べてネトストして他の人間を皮肉るようないい意味で気持ち悪いのに曲調がめちゃくちゃ洒落てる曲でして。いやねーーー、歌詞をきちんと読むといい意味で引きこもりオタクが暗い部屋の中でブルーライトをガンガンに浴びながらブツブツ言ってんだろうなこれって感じなんです。なのにそこにめちゃくちゃ言葉遊びがかかっていてすんごく耳触りが良い。でも「イッヒ〜!歌詞キモいのにマジで耳触りが良〜〜〜!!」ってキャッキャしてると、最後の最後の歌詞で「ヒュェッ!!!!」となるので、そういう「ヒュェッ!!!!」が好きな人は是非聞いてみてください。こわかった。ついでに言うと、そこまで音楽に明るくないんで適当なことをほざいていたら申し訳ないんですが、所謂チル系の曲が好きなら多分スパイのスパイスも好き。あとめちゃリムショットキメてる曲が好きな人も好き。

ハンダースの楽曲はサブスク系でも聞けるので是非に。

公式YouTubeで1番だけ聞かせてくれているので、サブスクに登録されてない方はこっちだけでも聞いてみてください。ちなみにこれは公式がオタクに歌みたやってくれやって言ってきた時の動画。オタクに歌みたやらせんな。


個人紹介

折川悠李/声優/CV:仲村宗悟

6人全員が主役のメゾンハンダースですが、それでも折川悠李は圧倒的に「主人公」なんですよ。そもそも将来の夢が「自分の声で世界をピースにすること」って。週刊少年ジャンプか。世が世ならあの子はジャンプで主人公やってると思う。しかもそれがただのお気楽な理由ではなくて、しっかり軸のある理由なところがまた良い。その理由は第19~21話「ピース」を聞いていただければわかります。19話は人によってちょっと精神的にキしまう可能性があるので、その心算だけしたうえでの視聴をオススメします。ちなみに私はちょっとしんどくなる。でもきちんとみんなにとって良いところに落ち着くので、その点はご安心ください!

悠李は一言で言うと明るくてちょっとすっとぼけてて元気で、音楽周り、特に歌に関しては天才肌の人間なんですけど、そんなポジティブすっとぼけ天才肌を仲村宗悟が演じるのすごない??? 鬼に金棒・虎に翼・折川悠李に仲村宗悟。底抜けに明るいように見えて人にあまり見せない一面も持つ折川悠李を様々な声色で演じ分ける仲村宗悟に金一封を投げつけたい折川悠李役仲村宗悟圧倒的感謝(赤スパ)。 

しかも折川悠李には「そこらの歌唱審査付きオーディションならどんな曲を歌っても1次は確実に通過する」と作曲を生業にする男からお墨付きをもらうレベルの歌唱力、という設定がついてるんですけど(※公式です)、その設定をしっかり背負った上でこちらに「悠李ならそうだろうな〜」と思わせる歌唱力(読み:ちから)があるんですよね。そう、仲村宗悟になら!!! これだから仲村宗悟はたまらないね!!!! 仲村宗悟はマジで歌が上手い。最早常識すぎてテストにすら出ないのでみんなも覚えといて。

そして折川悠李は6人の中で唯一ソロ曲を持っているんですけど、そのソロ曲もまぁまた最高に良くて!!1曲目の「結晶」はスピーディーで疾走感のあるめちゃくちゃテンションが上がる曲。朝のランニングとかで聞きたい。ランニングしないけど。この曲は第14話「カラオケの鉄人四十九号」で登場した挿入歌なんですけど、「折川悠李と昔馴染みの峰岸忍(CV:増田俊樹)が高校時代に組んでいたバンドで歌った曲」という付加価値まで付いてくるんですよ。最高じゃーーーーん!!! オタクこういうの好き!!!!! 

余談だけどもこの第14話がまた面白くて。優待券を貰ったからと向かったカラオケでまた一悶着起きるんですけど、個人的推しポイントは斉藤壮馬が兼役で辛口採点ロボットを演じているところ。ロボロボしい斉藤壮馬が性癖な人間はメゾンハンダース第14話「カラオケの鉄人四十九号」を聞けってばっちゃも言ってた。全然関係ないけど、メゾンハンダースのターゲット層はこのタイトルが鉄人28号を文字ってるとか気付かないと思うよ(ハンダース関係者へ)(違ったらごめんね)。

2曲目のソロ曲であるデッドヒートストーリーは、第37話・第38話「デッドヒート(前後編)」と深く関わる曲なので、まずはこの2本を聞いて欲しい。サムネイルを見ていただくと分かる通り、悠李と忍のお話です。前後編合わせて約20分を悠李と忍と私にください。

ざっと言うと高校時代からの昔馴染みである折川悠李と峰岸忍の関係を、忍視点から掘り下げるお話なんですけども、私はこの話が本当に大好きなんですよね。

まずそもそも悠李と忍は天才と秀才なんですよ。感覚的に音楽を掴んでしまう悠李と、幼い頃から努力を重ねて確かな実力を身に付けた忍。いやこんなんオタクみんな好きじゃない!?!? 好きです!!!!! 天才と秀才が揃うと大体は秀才側がグチャァとなってしまうんですけど、御多分に洩れずこの2人もそうでして。それが表面に出てくるのがこの2話。すったもんだ度低め、シリアス度高めのレア回がこれ。この2話を聞いた後に聞くデッドヒートストーリーが心底激アツ。ネタバレなしで聞いて欲しいから詳しく言えないのが辛い。語彙力が足りない。

個人的に好きな歌詞は「きっと互いにナイモノネダリが強すぎて その癖に結局誰より負けることが嫌いなんだ」「別々のルート走りながら忘れずに君を啀み続けよう」「忘れずに次も肩を並べよう」という3ヶ所なんですけど、38話を聞いた後のこの歌詞がまぁ沁みる沁みる。同じクリエイターであり、良きライバルであり、友人でもある2人の関係がもはや週刊少年ジャンプなので、ジャンプが好きなオタクは是非本編楽曲どちらも聞いてみてください。

折川悠李出演回で私がオススメしたいのはもうデッドヒート一択!!! でも第15話「助けて米泥棒」第5話「ハイになる」とかもすったもんだ度合いが高くて好きです(一択ちゃうやんけ)。「助けて米泥棒」に関しては、忍のツッコミが無双するのでその点でもオススメ。「ハイになる」は一応加賀谷晴輝(CV:古川慎)メイン回ではあるけども、総じて愉快なので好き。あと加賀谷さん(動画配信者)の前職が明らかになる。


峰岸忍/作曲家/CV:増田俊樹

峰岸忍は無駄に常識人側にいるからぶっ飛んだ人間が多いメゾンハンダースではツッコミ役に回りがちなんですけど、コイツもコイツでぶっ飛んでて愉快なやつです。折川悠李とは高校時代からの昔馴染みなのは先述の通りだけど、バンドをやりたがっていた悠李と近付きたいがためにこれ見よがしにピアノの楽譜をチラチラ見せたり休み時間に机を弾いたり「今日の雨音は……ソの♯だな……」と絶対音感をアピールしたりしてた(※公式。第2話「音楽の頂」より引用)。

愉快か????

あとこの男、真面目でしっかり者っぽくてちゃんとしてるのに、マジで猫ちゃんが好き。猫が好きすぎてハンダースに遊びにくる猫ちゃんに対してクソキモオタクムーブをかましたり、勝手にその猫に猫好きで有名なドビュッシーの飼い猫と同じ「リーヌ」という名前を付けたり高級おやつチュッチュールトリュフ味を準備したりする。なのに「クールな感じで通ってる僕のイメージ(本人談)」が崩れるからと、他の人に猫たん大好きなのを隠し通したくて「猫ちゃ、猫は嫌いです!! 大嫌いなんです!!!」と叫びながら心の中で「ごめんよぉ〜ごめんよリーヌぅ〜!ほんとは大好きだよぉ〜!激推ししてるよぉ〜〜!」と絶叫したりしてる。

いや愉快か????????

たぶん運営も面白がってるんでしょうね。忍が猫ちゃんに対して激ヤバオタクムーブする動画が2本もある。愉快だなぁ。

全然関係ないんですけど、なんで増田俊樹は定期的に「可愛いものが好きなのにキャラブレを恐れて『嫌いです!!!!』とバレる嘘を吐く愉快な男の役をやってんの?(※アイドリッシュセブンの和泉一織) 増田俊樹が愉快な男だから? そっかぁ。ちなみに猫の声をやってるのは西山宏太朗なので、第13話では合法的に西山宏太朗のねこたんボイスを山のように回収できるよ。ヤッタネ!!

峰岸忍は本当におもしれ〜男なので、「ハンダースの風呂が壊れたからとみんなで向かった銭湯で鍋奉行ならぬ風呂奉行になり持ち込んだ笛をピッピコピッピコ吹いてたらめちゃ怒られた」みたいなエピソードもあるんですけど、その話はまたの機会にでも。


加賀谷晴輝/動画配信者/CV:古川慎

メゾンハンダースのすったもんだの原因の6割はコイツ(個人の感想)。豪快でガタイが良くて大雑把で声がデカいけど、それでもなんだかんだいい奴なんですよね。悠李をメゾンハンダースに誘ったのもフードデリバリーのバイトで一緒になった晴輝だし、その時もフードデリバリーのコツをまとめてある自分の動画を悠李に教えてくれたし(これは自分の動画を伸ばしたかったからかもしれん)、前述の「デッドヒート」で忍がグチャグチャになった時、異変に気付いて声をかけに来てくれたのは晴輝だし、後述の郡司薫(CV:斉藤壮馬)が実家の関係者と一悶着あった時は(方向性は変だったけども)薫の助けになろうと必死になっていたので。良い奴じゃん……。

まあでもすったもんだをハンダース全体に持ち込んでるのが晴輝なのは間違いないんですけどね。なんてったって誰かをフィーチャーしてるわけではないみんな集合日常回の発端は大体晴輝なので

第12話「ハンダース百物語」は晴輝が動画のネタとして百物語をやろうと言い出し(たけど自分でも途中で面倒になっ)た話だし、第22話「文化系たちのフットサル」晴輝以外のフットサルチームメンバーが全員ダメになったからとハンダースの5人を誘ってやんややんやする話だし、第27話「宝を探して」は晴輝がハンダースの床をDIY(という名の破壊)をしていた時に見つけた宝の地図から始まる話。思ったより色々やってんな。あと床は破壊するな。

そんな晴輝だけども、前述の第5話「ハイになる」にて判明した前職で色々あった時に、自分の作品に対する真摯な姿勢が見えるんですよね(第32話33話「黄金バンク」)。もうそんなん更に好きになってしまうじゃん。しかもその話を自分からすることもなく、「なんか色々あったんだよ!」みたいに雑にまとめて説明するところも大好き。これこそ加賀屋晴輝のツンデレ成分と大雑把さの合わせ技。まあこの時は過去話を始める前に頼んでたご飯が来たからなのもあるけども。

そして加賀屋晴輝、実は郡司薫と犬猿の仲なんですね。やったね!! みんな大好き犬猿の仲コンビがいるぞ!!! 薫は晴輝のことを「オイバカ屋!!」「貴様ッッ!!」と呼ぶし、晴輝はそんな薫を煽り倒すし、薫は(煽り耐性が低いから)そこに更に憎まれ口を返してくる。仲良しじゃん!!! 仲良く喧嘩してるじゃん!!!! 2人が揃うと大体喧嘩してるけど、第3話「はたらけどはたらけど」は2人のフィーチャー回なので頭っから終わりまでずっとやんややんやしてる。愉快。


郡司薫/脚本家/CV:斉藤壮馬

そんな郡司薫、一言で言うとツンデレ口悪暴君あかちゃんなんですけど、でもめちゃくちゃ真面目で真っ直ぐした芯があるいい子なんですよね。あとツンデレに関しては兄もそうだったから多分血。ひねくれ方がまぁソックリ。郡司家の血ってすごい。そして第16話で出てきた郡司家の関係者もめちゃくちゃ濃かったので、多分郡司家周辺がめちゃくちゃな個性で大乱闘スマッシュブラザーズやってるんだと思う。ちなみに私がここまで頑なに第16話のリンクを直接埋め込まないのは、16話のタイトルが薫に関するそこそこデカいネタバレになるからだよ。兄が出てくる薫メイン回は第28話29話「郡司の兄」です。兄、マジでツンデレのド王道というか、素直じゃないというか、「アンタのムーブ、1歩間違ってたらラノベの悪徳になりきれないご令嬢のそれだぞ」という感じ。萌えキャラにされなくてよかったね。

ちなみにこの郡司薫、食に関するちょこちょこしたエピソードがそこそこ転がってる。例えば食うに困ってハンダースに 生えてる草を食ったり(第13話「峰岸の推し」)、焼肉に釣られて四ノ森明希人(CV:西山宏太朗)の絵のモデルになったり(第7話「絵に命を」)、ちょっと食欲がないと言ったら「食い意地モンスターの郡司が?!」と驚かれたりもする(第28話「郡司の兄(前編)」)。ちなみにこの28話、薫が普段赤ちゃん並みに寝ている事も暴露されている。いっぱい食べていっぱい寝てる健やか赤ちゃんやんけ……

そんな薫のエピソードの中でも「コイツ普段色々食べてんだろうな……」とわかるのが第24話「ハンダース式ダイエット」。オーナーの佐山さんが買ってきた(無駄に)多機能な体重計にボロッックソ言われる薫が見られる。すごい。デブだの太いだの「今日からお前の名前は太だ!」だのめちゃくちゃボロッックソに言われる。ボロクソに言われてキレ散らかす斉藤壮馬の声が聞きたかったらこれを聞くべき。ちなみに晴輝はこの体重計に「まさにギリシャ彫刻!」などとめちゃくちゃに褒められていた。そんなこともあって薫が犬猿の仲の晴輝にアドバイスをもらうことになるんだけど、突飛なことを言う晴輝のアドバイスも「僕には知識がないからな……」とちゃんと受け入れたりする。やっぱ仲良いじゃん

個人的に薫のことがかわいくてかわいくて仕方がないんですけど、特にかわいいと思うのはすーぐへっぽこ探偵ムーブをするところ。かわいいね。第9話「消えたトゥンカロン」では大事なトゥンカロンを誰かに食われて「犯人はこの中にいるッッッッッッ!!!!」してんのかわいい。しかも特に根拠とかがない。勢いだけでやってる。勢いだけででやってるから全然当たらない。

しかもその根拠の無いポンコツ探偵ムーブをかましてるのが1回だけじゃないのが愉快ですね。第23話「佐山の秘密」でも佐山さんに関する暴走とんでも推理を披露して佐山さん以外の4人を大混乱させていたし、第35話「佐山正宗殺人事件」でもへっぽこ探偵っぷり遺憾無く発揮していた

つかこいつ懲りねぇな


四ノ森明希人/アニメーター/CV:西山宏太朗

気が弱くて声が小さくて吃りがちですぐに謝る。西山宏太朗ってこんな役もやるんだな?!って感じ。ちなみに明希人は薫から「陰キャ」と呼ばれている。ドストレートか??? 言葉の暴力はやめようね薫ちゃん。

この物語における四ノ森明希人最大の功績はそう!  スパイのスパイスのMV監督をやったこと!!! つまり明希人がいなければ我々はスパイのスパイスを聞けていなかったということなのです。ありがとう明希人、ありがとう明希人に仕事を振った上司、ありがとう明希人の会社に発注したスーパーパーティ。

明希人とスーパーパーティの関係は第4話「スーパーパーティ」から始まるんですけど、最初上司から「MVの監督をやれ」と言われた時はまぁゴネにゴネてめちゃくちゃ嫌がるんですよね。マジで嫌そう。でもそんな所からどう気持ちが変化してしっかり監督をやり遂げるのかが四ノ森明希人の物語の見所でもあります。

そんな明希人がスーパーパーティの人と直接会って話をするのが第11話「声小さき者たち」。バンドのリーダー・目黒(CV:ランズベリーアーサー)(アーサーさん使うの最高??)の要望により喫茶店で邂逅することになった明希人。と連れてこられて通訳をさせられる忍

いやなんで忍いんの??????? 

明希人が1人で会うの怖い無理話せないと駄々をこねたからです。ちなみに通訳ってなに?って感じなんですけど、声がちいせぇやつと声がちいせぇやつが話すせいでお互い全然聞こえないから忍がスピーカー兼通訳みたいになってたんですね。ウケる可哀想に。しかも最終的に放り出されて放置される。不憫だねドンマイ。なんならスピーカーやりながらツッコミもやってた。役職過多じゃんおつかれ。

そんな明希人も監督として仕事を進めていくんですけど、監督として1つ成長するのが第25話「監督として」。この時にめちゃくちゃ活躍するのが加賀屋晴輝なんですね。仕事を抱えすぎてぶっ倒れた明希人を無理やり休ませて明希人の職場の人間と話をして(なんで晴輝が?と思う方は第5話「ハイになる」や第7話「絵に命を」を聞いてみてください)、監督としてどうやって仕事を進めていくべきなのか明希人に伝えたりするのが晴輝。加賀屋晴輝マジで良い奴。そして明希人はめちゃくちゃ頑張った。偉い。

仕事を完遂させた明希人と忍がスーパーパーティのライブに行くお話もあるし、ここでも忍はしっかりツッコミをしている。アンタいつでもどこでもツッコミやってんねライブでテンション爆上がってる(当社比)明希人とか、「監督やって良かった……」と感極まる明希人がすごく良かった。全然関係ないけどグッズ売り場の概念が懐かしい。私も買いに行きたいし売り子もやりたい。


佐山正宗/シェアハウスオーナー/CV:江口拓也

佐山さんはまず身長が高くて(江口拓也みたい)、スーツが似合って(江口拓也っぽいね)、酒が好きで(江口拓也かもしれない)、すーーぐ要らんもんを買ってきて(江口拓也なのでは?)、料理がめちゃくちゃ上手い(江口拓也ではなかった!!)(※江口さんからはカレーを作った話しか聞かない)

佐山さん関連の話で私が一番好きなのは第6話「本日の主役」。すげぇの、暴れ方が。あれは最早バラエティの場で乱暴な語彙を使う時の江口さん。あんまりメゾンハンダースのキャラとキャストを重ねて見るつもりはないし、なるべくしないようにしているんだけど、あれはあまりにも中身が透けてましたね。

だって「男が酒を飲む時は横文字なんていらん!!! 酒に対して失礼だ!!! 宴!!! 酒!!! アテ!!! これだ!!!!」って江口さんのバラエティ乱暴語録にありそうじゃないすか。某夜あそび月曜日で聞いたことがある気がする。 ついでに「色とりどりの可愛い小瓶て!! ハァッッ!!!! 男は黙って黒一択!!!!」とかも江口さんは言いそ、いやあれはコカレロも飲むタイプだった

佐山さんってすんごくいい人なんですよ。めちゃくちゃ顔が広いし、毎日美味しいご飯を作ってくれるし、掃除もしてくれるし、みんなのフォローもしてくれるし、ノリもいいし、懐も広い。でもそんな佐山さんの数少ない欠点の1つがそう、無駄なもんを買い込んでくること。まぁーーー無駄。すげぇ無駄。逆にこれが無駄じゃなくて何が無駄なんだと思うぐらいにはめちゃくちゃ無駄。30徳ナイフとか、どこの民族の物か分からない民芸品とか、超速乾バスローブとか、口が悪い体重計とかを買い込んでくる。あとトーテムポールとかも買ってた。要らなくねぇ????

そして数少ない欠点その2が車の運転がド下手クソということ。駅から歩ける距離のハンダースまで車で帰ろうとしたのに、気付いたら高速に乗っていた挙句に海に着いていた。何を言っているかわからないと思うがこちらもあまり理解していない。でもあんまり気にせずいつも通りニコニコ「あれぇ〜?」ってしてる佐山さんの大物感、嫌いじゃないです。

そんな佐山さんなのですが、昔からの夢があるんですよ。なかなかみんなに打ち明けてくれないんですけども。佐山さんの夢であり、佐山さんのお父さんの夢でもある。その存在が第8話「かざまつりさん」や、第23話「佐山の秘密」や、第27話「宝を探して」などで少しずつ匂わされているんですね。それがザァッと回収されるのが、第41話「片倉充」からの10話なんです。でもこの10話のうち、第41話「片倉充」・第42話「炎上」あたりが最悪。シンプルにメゾンハンダースが捏造された炎上に巻き込まれる話。胸くそ悪いったらありゃせん。

それでもこの2話が6人にとっての大きな転機であることに変わりはないし、メゾンハンダースという物語の根幹でもあるここからの流れを作るのにめちゃくちゃ大切なんですよね。あとなにより第43話「佐川正の残したもの」からの起死回生の展開がめちゃくちゃアツい。ああ、この5人のクリエイターたちは心底このメゾンハンダースが好きなんだなというのがヒシヒシと伝わってくる。あとシンプルにこの6人って仲がいいんだなって。

6つのカケラの「バラバラに散らばっていた6つのカケラ引き寄せられた」「疼き出した今見せつけんのさこの6人で」という歌詞や、六色の「阿吽の呼吸を見逃すな」「ハンダースが編んだ明日を魅せてやる 俺達で」あたりの歌詞がまぁ沁みる。すごく沁みる。

なんかこう、ここまで40話分聞いてきて6人の関係性を理解しているからこそ第43話からの6人のまとまり方と信頼関係に納得出来るし、このあたりの歌詞にジンとくるんですよね。物語に厚みが出るので絶対全部聞いた上で41話からの流れを聞いてほしいな……。ついでに6つのカケラと六色も聞いて欲しい……(要求を増やすな)


終わりに

これを書いているのは2022年3月19日の夜なんですけど、実はちょうど昨夜最終話が公開された日でして。いやね!メゾンハンダースとしてこんなにいい最後を受け取っていいのかわからないってぐらいいいものをもらってしまいまして。もう私の欲しい展開がまんまそこにあった。ああ、メゾンハンダースというコンテンツこそ終わってしまうけども、「メゾンハンダース」の6人の物語はこれからもずっと続いていってくれるんだ、しかもめちゃくちゃいい状況で!という感動でもう胸がいっぱい。最終話を聞いた上でこのブログの最後を書けてよかった。いや別に本当はもっと早く書き上げてさっさと公開して「今なら最終話に間に合う!」とか煽るつもりだったのに気付いたら最終話まで公開されていたとかそういうわけじゃないんですよ別に。

ジワジワ公開される1話1話を積み重ねていくのもすごく楽しかったですけども、今聞き始めた人たちは最初から最後まで一気に駆け抜けることが出来るのがすごく羨ましい! 出来ることなら記憶を消して一気に聞きたい。記憶を消さずして一気聞き出来るあなたはとってもお得ですね!!!

長々書いてきて結局何が言いたいかと言いますと、メゾンハンダースは最高なのでメゾンハンダースを聞いたことがない人は無料公開期間中に是非聞いてみてくれということです!!! 

最後になりますが、私の #メゾンハンダース推し回 すったもんだ部門は第6話「本日の主役」、シリアス部門は第37話第38話「デッドヒート」です。オーナーは酒を飲むと面倒臭いし、天才と秀才が背中合わせで共闘する姿は最ッ高!!!!

ご清聴ありがとうございました!!!!


ところでこのブログ、約11,800文字あるんだが文章量どうなってんの?軽めの卒論???

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