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スポーツと競馬「M-1グランプリと ホープフルステークス」

今や年末の風物詩になっている「M-1グランプリ」
今年は令和ロマンが優勝した。

私は今年のM-1の決勝の3組は例年以上にレベルが高かったと思った。3組ともいわゆる王道の漫才だったから、素人ながらそう思ったのだと思う。
さや香の決勝のネタは少し変わったネタだったが、あの人達も1回戦で見せたように王道の漫才がとても上手な人達だ。基本があるからこそ、あの勝負に出られたのだと思う。

こじつけるわけではないが、スポーツも、やはり基本的なことがしっかりしている人は強い。
変則的な選手でも、勝つためにあえて変則を取り入れているのか、基本が身につかずに変則に走ったのかによって、結果はまったく違ってくる。

基本というのは、いわば「帰る場所」である。
成績が思ったようにあげられないが原因がわからない時、どうしても次の段階へ進めない時、何かがうまく行かない時、基本に戻ってピラミッドを積み直せば、必ず何か見つけられるのである。
変則的なことをやっていても、「帰る場所」としての基本がしっかりとしていれば強いのだ。

基本への回帰は、「時間がかかる」とか「面倒くさい」などと言って手を付けない人が多いが、迷って右往左往したり不貞腐れたりしている時間と労力のムダよりはるかに有効だ。
一流選手は、ムダをはぶくために、基本から積み上げるイメージをウォーミングアップの中のルーティンに取り入れているのが普通である。やたらウォーミングアップが長かったりするが、毎度、自分のパフォーマンスを基本から作り上げていっているのだ。
素人は形ばかり真似をしたがるが、それをしながら何をチェックできるかという本質を知らなければ、ただの猿真似に過ぎない。

M-1グランプリには8000組を超えるエントリーがあったらしい。
中には奇を衒う人達もいることだろう。しかし、これからはさらに、ただ奇抜なだけでは上がってこられないだろう。
これからも、基本をないがしろにしない人達がハイレベルな戦いを見せてくれることを期待したい。

明日はホープフルステークス

そのレース名通り希望に満ちた将来有望な馬が集まっているが、それはあくまで現時点でのことである。
まだまだじっくりと調教を積んで、しっかりした身体と走りを身に着けて、これからデビューする馬の中にも未来のスターはいるかもしれない。
いずれにしても、ここで勝った馬が、現2歳のすべての馬のターゲットになるわけで、そういった意味で来年のクラッシックを占うレースになるだろう。

1番 ゴンバデカーブース
デビュー戦は1頭で走ったようなレースで楽勝。2戦目はサウジアラビアRCで最後方から馬群の中を突き抜けた。強い。前走のときは4ヶ月空いたにも関わらず馬体重が減っていて、今回は調教後の馬体重でかなり増えている。これは秋だから? 調教を見る限り成長と見ていいのだろう。

2番 ヴェラキラプトル
前走・野路菊Sは好位抜け出しで押し切った。合わせて前に出る気の強さを見せていた。この馬も前走は3ヶ月休み明けで馬体重が減り、今回は3ヶ月空いて大幅に増えている。どうなんだ? 戸崎騎手は3レース目で3人目の騎手。レベルが下る乗り替わりではないので、逆にいいのかもしれない。

6番 シンエンペラー
前走・京都2歳Sでは、馬群に飲まれて終わりかと思ったところ、前があいたと思ったらギューンと伸びた。すごい。現時点での完成度はかなり高いと思われる。ちょっとスタートが心配。凱旋門賞馬ソットサスの弟だそうで、かなり高額だっただろうから、賞金はもちろん、種牡馬としての価値も期待されて、預かる厩舎も大変だ。

9番 タリフライン
まだ1レースしか走っていない。前走では、ずっと馬群の外を回って来たが、直線では余裕でじわじわと順位を上げ、最後はムチ一発でさっと前に出て1着。一気にまわりの馬が強くなるこのレースだが、それなりに走れちゃいそうな雰囲気だ。おそらく距離が伸びるほどいいのだろう。

13番 レガイラ
前走・アイビーSでは1番人気で、少頭数で、なんの支障もなかったのに3着。身体も大きくないし、2歳の牝馬だし、何がルメール騎手を引き付けて、なんで人気が高いのか分からない。牝系にディープインパクトの母ウインドインハーヘアがいるから? う~ん分からん。でも、調教は良かった。

15番 ウインマクシマム
前走は3戦目の今回と同じコースの未勝利戦。スタートから先頭に立ってそのままゴールした。調教では目一杯に追われて、しっかり最後までスピードを落とさずに走っていた。父キタサンブラックのように、自分でレースを作って勝負根性でねじ伏せるレースを松岡騎手ができれば、いい馬になるんだろうなぁと思う。

いよいよ今年最後のG1レース。
現在のところ、私の予想結果は以下の通り。
2023秋のG1シリーズ一点勝負の予想結果
シーズンごとにG1レースのみ、すべて一点勝負で収支トントンを目指しています。
先週までの予想結果
ー70円 (1点100円の馬券を買ったとしての計算です)

ここで最低でも1.7倍の馬券を当てれば、今シーズンの収支はイーブンということだ。
なので、今週の一点勝負は
 複勝
前日オッズは1.9~2.8倍。上等上等。

しかし、本命の複勝なんかでそれを達成して、それでいいのか? 楽しいのか? と私の心が問う。
ならば、「本当なら収支トントン目標達成したんだよ。でも、あえて、自らの矜持のために3連複を買ったんだ」と誰にともなく言い訳をしつつ
15 3連複
前日オッズ約466倍! そうこなくっちゃ!


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