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インターネット大喜利の作法(上級者向け)

どうも。私はインターネットで三番目くらいに面白いので大喜利のノウハウを持っています。

今日は例をあげながら簡単に大喜利の作法を紹介してみようと思います。

大前提

大喜利に関わらずに創作全般に使用できる笑いの大前提です。

まず100個つくれ

まずは10個くらいのパターンを考える。この段階では面白くなくてよい。次第に「肩があったまる」「エンジンがかったきた」状態になって「逆に」や「その上で」が量産されていくので、どんどんパターンを積み上げていこう。

全部出す奴はアホ

インターネットで最も悪しき風習は診断メーカーと大喜利とされています。ご存知ですね? 面白くない発言が埋め尽くす奴です。誤用における「悪貨は良貨を駆逐する」ってやつです。頭の中で考えたことを全部出す奴はアホ。

100個作るうちに、前段を踏まえて生まれたやつあるでしょ? それを一足飛びに出すとよいですよ。発想の飛躍と省略=空想の余地が生まれます。これが百人いれば百通りの笑いを生み出す技術です。

一番面白いのは、たぶん一番面白くない

あなたにとっての最強ギャグは、他人にとっては一番面白くない可能性があります。そういうギャグは知らない家族のディナーに招かれたようなもので、息子の担任の物まねがめちゃくちゃ似てて爆笑してるのを俯瞰で見つめるような状態になります。(でも、私はそういうのが一番良いと思う。あなた方は家族と話しているだろうか)

そういうおもしろいやつはあなたの友人や家族や大切な人たちと分かち合うべきでしょう。しかし、だからこそ、それを気に入ってくれた知らない人とは通ずるものがあると思います。仲良くしてね。

統計的には、10個くらいオモシロを作り上げて順位をつけたら、3位~6位くらいの奴が平均的にウケることが統計的に統計されているらしいです。100個作ったら、10個くらいは戦場に投下しましょう。きっと、自分が思っていたのと違う角度からあなたの笑いが突き刺さりますよ。

それでは実践編です。

1. 二人が言いそうなことを当てはめる

「好き」
「おれも」

標準的な作法です。
面白くもないしつまらなくもない。
でも町内会のキャッチフレーズに選ばれるやつでこれが正解です。

2. 二人が絶対に言わなそうなことを当てはめる

「前方から警備兵二名。やれるか?」
「任せろ」

言いそうなことを反対に裏返します。ギャップ受けですが、あまりにかけ離れた言葉を使うなよ。弱く見えるぞ。

3. シチュエーションを書き換える

「暗くなる前にかえるんやで」
「うん!いってきます!」

画面から想定されるシチュエーションの大前提を崩します。メタギャグを入れても良いでしょう。


4. 構図のほうに寄せる(壁にぶつける)

「ハイルヒドラ……」
「……!!」

いわゆる借景発勁です。
同じ構図の別世界のセリフをかぶせます。
体さばきだけで壁や床にぶつける効果が期待できます。(元画像がドライブしないときはこれが正解だと思う)


5. 関連性・連続性持たせる

連投する場合は関連付けた内容を描写をしてストーリー性をもたせるのもよいでしょう。(全て同じオチのテンドンにするのもよい)

6. 同じセリフを別のコマにかぶせる

4+5です。
違うシチュエーションで同じセリフが発せられるグルーヴ感がおもしろみを作ります。

(とはいえ、あまりピンとくる元画像がなかったので例はあげられませんでした。ごめんなさい)


ここまでくればもう大丈夫。
このように作法を組み合わせて楽しみましょう。

未来へ

なお、私はきちんと段階を経たうえで、いきなり段階を飛ばしたものを提出したりするので異常者に思われますが、理論派の面白ユーザーです。 100個作って、10個に絞って、です。

(たぶん、ハイルヒドラくらいが一番おもしろいと思う)

▼元画像はこちらから


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