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【怨】結婚式場に残された寄せ書き【恨】

よく来たな、お望月さんです。
Ultima Onlineでは「ゲーム内結婚式場の寄せ書き欄を読む人」を職業としています。

人類はどれだけヴァーチャルな世界へ没入しようとも「魂の形」から逃れることはできない。道徳心や生活環境という重力に引きずられ、故にスラムの本棚には剣呑な言葉が結婚式場にはロマンチックな文言が残されることになる。はずだった。

今回はこのような「落書き」の中から傑作を紹介していこうと思います。そのまえにゲーム内の「本」「本棚」「結婚式場」の扱いについて簡単に説明していきますね。

UOにおける「本」とは

UOには「本(a book)」というアイテムが存在しており無数のゲーム内本と空白のノートに分かれています。空白のノートにはプレイヤーがテキストを入力できるうえに[書写]スキルでコピーが可能。小説即売会が開催されるなど「インゲーム文学はUOの華」ともいわれています。

街の「本棚」とは

公的な都市にはあらゆる場所に「本棚」が設置されていてプレイヤーは空白の本に自らの物語を記入することができます。伝言ノートにしてもよし、ゲームブックにしても良し、宿張にしても良し。大規模図書館やプレイヤー図書館も存在していました。

「結婚式場」とは

プレイヤー間の婚姻関係を公式GMが認める儀式。経済都市ニュジェルム(ニュージェローム)のパレスにて執り行われることが多い。(GMを介さない人前式でも同様)参列者待機室も完備されており記帳用ノートもここに配備されている。

なお、結婚式場の隣にはギロチン処刑広場が併設されており便利。

サービス提供年数ゆえに発生する焚書

UOは営業期間が長いだけあり数年前どころか十年前の記載が残されているケースすらあります。戦争が発生すると本が焼かれてしまうため、現在もっとも古くから残されている本が残っている可能性が高いのは、戦争とは無縁なニュジェルムのみとなっています。そのため、学術的な検証価値が最も高いのが「結婚式場」の寄せ書きとなります。

ニュジェルム:治安のよい経済都市。高級商業区画と貧民スラムが壁で隔てられており貧富の差が大きい。経済裁判所とギロチン処刑広場が存在する。

結婚式場の寄せ書きオールスターズ

結婚式場でみかけたオモシロメッセージです。

結婚式場に呪詛と怨嗟を投げ込む様子

なんかいい話。

経年劣化著しい。

TAKASHI


いじょうです。

未来へ

人類はどれだけゲームに没入しようとも「魂の形」からは逃れられないものなんですね。彼女らに幸多からんことを。

UOの世界はオモシロブックがたくさんあるので、いつか遊びに来てくださいね。


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