【餅】「逆噴射小説大賞私的ピックアップ」DAY4-DAY6(2018.OCT.11-13)

2018年10月14日 00:59

ドーモ、お望月さんです。に多数アクセスいただきありがとうございます。編集部のおすすめにも載せていただきました。逆噴射が世界に広まっていく波動を感じます。

さて今回は4日目～6日目のピックアップをご紹介させていただこうと思うのですが、さすがの「逆噴射小説大賞」も流石に三日も立ったら投稿数が落ち着くと思うじゃん？そんなことはなくむしろ加速しているので今回も早めにピックアップします。**傑作を見落としていませんか？ **

──────────────────────

イベントの概要

**初日から三日目はこちら **

ここまでのエントリー量についてダイハードテイルズ社も驚愕のコメントを寄せています。**「端的に言ってヤバい」 **

ここからが紹介の本編です。

なお、これまで紹介した作者さんはあえて外しています。（作者をフォローして！）

これまでから素材や題材がスライドして新たな世界観が見える作品が増えてくる。

「ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ」は読んだ瞬間にわかった。（こいつはやばいやつだ！）申し分なく設定や世界観の説明が終わっていて、さらにひとつ跳躍を見せて終わる技巧が光る。パワーを極めると超絶技巧になるのだ。

「死神殺し」は本筋に関係ない落語の話をしているようで、それを「枕」としてシームレスに本編が開始される。概念としての死神を殺す。つまり……と、改めてタイトルを見ると物語が全て詰まっている。すごい。

「メイズ・ピロタージュ」は憑依型レビューでお馴染みのAzitarouさんの（わたしを連れ出して）的な小説です。読んだ瞬間にピンときました。これはロミジュリで残酷なアリアドネです。恋愛の構造で悶える。逆噴射のしすぎて感情読取筋が発達したのでエモを感知してしまったぞ。大変だ。

馴染みのある素材が次々とMexicoの餌食になっていく。信仰、サツバツ、ファンタジー、日常系。世界観の裾野がさらに広がる。そして紹介数がかなり多いので覚悟してほしい。（1日3件くらいにとどめたかったが）

「太陽神になった和尚」は実際に行われていた補陀落渡海をテーマにした作品で、驚くべきことに禅慧という僧侶がクリアして全米横断ウルトラ苦行を繰り返したとされる学説であり史実であると理解しました。

「農家のお仕事」は出現する敵対存在が他の作品とは一線を画している。戦うことは生きること。生きることは食うことであるという一貫した哲学が垣間見える。そして、食うことは楽しいことなのだ。

「暗夜死闘築地市場」は話題の時事ネタをノータイムで投稿できるカストリパルプならではのジャンルでスピード感とサツバツ感が抜き出ている。そしてこれはエンターテイメント業界の内側の世界のようだ。シビアだ。

「長いナイチンゲールの夜」はミステリアスなフックが特徴の作品で中国人が出る。中国人が出てくるのでミステリーではないのだろう。もっとおぞましい何かの予感がする。

「ザ・ホール」である。あの穴の話。いまさらマツモトキヨシさんを紹介するのはおこがましいのですが、すさまじい作家性を持った方なのですぐにフォローしてください。あの穴のもつ別角度の可能性を追います。

週末の私的エンタメ摂取をすべて逆噴射小説大賞に差し向けるという「アラビアの夜の種族」みたいになっている私です。読んでる間に増えるから追いつかない！マジヤバイ。

「【冒頭】かまいたちネゴシエ」は軽やかな働く女子作品のテンポ感で次々と事案が発生する作品で冒頭から惨劇までの映像化が否応なくできてしまう。品川でしょ？品川のあのへんとかで大変なことになるのが良いと思います。ロケ地的に。

「願徳剛人ビオ・アッドール」ありそうでなかった巨大ロボットの登場だ。敵軍団が全員強そうであれば強そうであるほど、必然的に主人公機への期待が高まる。

「まわれ右」は現代人に向けた洗練されたブラックジョークだ。スマッホンやナビなしでは歩けない人間の愚かさと何か新たな可能性を見せてくれそうな予感がする。

「ザリガニ人間」は、すばらしい1行が文末に待っている。映画「ロブスター」もそうであったように甲殻類には未知の何かが眠っているのかもしれない。

冒頭で人が死に不可避の問題が降りかかるので行動をしなければならない、とは逆噴射小説講座で学べる基本だが「SUCCESS/SUCCESSION」は色々とそういうものから逸脱した新たなステージのパルプになっている。次回予告が憎い。おじいさんちゃんもちゃんと説明をしておこうよ。

お酒は黄昏を過ぎてから！酒と神と人類の最終戦争がはじまる。
という「飲食ジャンルに神とか天使とか悪魔が関わってくる系」の物語です。堕天使が登場するラーメン版もありましたね。

以上です。
他にも見逃せない作品が多数なのでみんなも探してみて！！

──────────────────────

興が乗りすぎてほんやくチームもエントリー外で乱入してきました。すごい盛り上がりだ！！

どんどんエントリーが増えているので、私もいつまでピックアップできるかわかりません。早めのチェックをオススメします。マジで。そして何作も投稿している作家さんは「明確な作家性」を発揮していたりするので、普通にフォローして普通に読んでください。

とは

推薦図書

note感想文

イベントレポ

コンテンツ会議

いつもたくさんのチヤホヤをありがとうございます。頂いたサポートは取材に使用したり他の記事のサポートに使用させてもらっています。