2018年に観た映画

【餅】2018年に観た映画ベスト10

よく来たな。お望月さんだよ。
2018年の総決算でこれまで見た映画の中からベストを選出してお前にオススメする。なお、ワーストと言っても見所がないわけではなく逆に取り上げられないフックの薄い作品の方がある意味でアレだと思ってください。

なお、私は真の海の男なので遠洋漁業から帰ってきて陸で見たものは全て最新作として取りあつかいます。さすがに公開から長い期間があり十分に評価が浸透しているであろうモノは取り上げていないかもしれません。

なお、視聴本数は120本超。割と映画セレクトが悪食で評判の良い映画だけを見ようとはしていません。良いものも悪いものも味わうことが肝要だ。2018年視聴全作品はこちらから。

その他の感想はFilmarksからお願いします。(これは鑑賞直後のパッションだけで書いています) 

なお、今年は「シュガーラッシュ・オンライン」を観に行く予定です。それ次第ではランクに変動があるかもしれないし、来年になるかもしれない。

なお、バーフバリ関係は《殿堂入り》です。2017年末に見て専用マガジンまで作ったので、それをもってベストとしてください。

目次

☆オススメ ★オススメない △条件付きでオススメ

☆オススメ
2017年末のバーフバリショック以降、今年になって急激に劇場へ足を運ぶようになりました。必然的に劇場で見た映画の感動に勢いで評価が甘くなる傾向があります。また、私的な感情に刺さった「俺の映画」が多くなります。順位はニュアンスです。

オススメベスト 10

1位 No101 『キラー・メイズ(2017年製作の映画)』 4.0 ◆劇場鑑賞
2位 No14 『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)』 4.9 ◆劇場鑑賞
3位 No2 『ターボキッド(2015年製作の映画)』 5.0 □WOWOW
4位 No37 『レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)』 4.9 ◆劇場鑑賞
5位 No24 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)』 4.9 ◆劇場鑑賞
6位 No64 『カメラを止めるな!(2017年製作の映画)』 5.0 ◆劇場鑑賞
7位 No105 『パターソン(2016年製作の映画)』 3.5 □WOWOW
8位 No96 『スカイライン-奪還-(2017年製作の映画)』 4.0 ◆劇場鑑賞
9位 No32 『アイム・ノット・シリアルキラー(2016年製作の映画)』 4.1 □WOWOW
10位 No114 『スリー・ビルボード(2017年製作の映画)』4.1 □WOWOW
11位 No44 『デッドプール2(2018年製作の映画)』 4.2 ◆劇場鑑賞

※順位の並びは何となくです。映画に順位をつけるなて無粋だけど、ぼくらはその無粋なことにあーだこーだ言い合うのが好きなんだ。

1位 『キラー・メイズ(2017年製作の映画)』  

俺の映画。奇跡的にタイミングが合い劇場で鑑賞できてよかった。30にもなって何事も途中で放り出して彼女がちょっと留守にしただけでスネて自作のダンボール迷路に閉じこもってしまうような青年が友人や恋人の力を借りて自ら生み出してしまったモラトリアムの迷宮に立ち向かう感動的なストーリー。は、割とありがちなんだけど圧倒的な物量のダンボール工作や血しぶきへの配慮、ダン製器がそこらに転がっている男子小学生感等々、ディティールがとても愛らしい作品でした。■感想■

2位  『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)』 

俺の映画。僕らはアレから20年経ってもゲームばっかりやっている。例えゲームやサブカルチャーに傾倒しないIF人生があったとしても、きっとゲームやってたんだろうな。そんな人々への応援歌です。聞いてください「ウェルカムトゥジャングル」!!しかし、なんとも応援したくなる若者たちだった。ロック様もケーキもジャックブラックもセクシー女子も最高じゃん。ぜひ家族そろってご覧ください。■感想■

3位  『ターボキッド(2015年製作の映画)』 

俺の映画。まったくノーマークだったのに「これは私が観てあげないといけないのでは」という「呼ばれたタイプ」の作品。結果的に最高だった。少年の夢と希望とロマンが詰まっている。アフターアポカリスを突き詰めた結果、自転車文明が開化しているのは最高だしゴアにもほどがある描写は鑑賞者ドン引きだ。視聴して興奮が収まらず感想文も書いた。■感想■


4位  『レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)』

俺の映画。初めて「次世代ゲーム機」をプレイしたことを覚えていますか?(人によって違うかもしれない) その時に感じたリッチで信じられないほど豊かなゲーム体験を劇場で体験できるアトラクションとして完璧。初めてのIMAX3D体験ということもあり涙を流しながら見ました。 ただ、世界観的には完全な退廃社会だしオンラインは殺伐としていて夢の世界とは程遠いよね。ゲームは1日1時間!という最後の「気の利いた」セリフも(まあそうでもしないと現実に帰ってこれなくなるよね)と思いました。私のような非現実に帰りたがるタイプとしては。■感想■

5位 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)』 

容赦のないテンション描写と出し惜しみのなさはすごい。予告でクライマックスだと思っていたシーンが一瞬で来る。直前に直近のマーベル作品とXXX再起動を観ておいたので良い感じの映画体験でした。後追いで原作(原案とその続編)を読んだんですけど、かなり広範囲からネタを拾っていて「スゲーな製作チーム」という感じです。画面のリッチさと予想以上の「サノスストーリー」は、グッと来る圧を感じました。■感想■

6位 『カメラを止めるな!(2017年製作の映画)』 

今更説明するまでもない大傑作なんですけど、登場人物の嫌ダ味が出る前半とそれが反転して個性や美点として際立っていく後半パートのバランスが非常に良く、過去の作品と比較しても大変に丁寧に作られていることがわかりました。今年一番笑った映画であることは間違いない。劇場を出る客が全員ニコニコしてポンッ!って言ってた。面白すぎて金を払って他人を映画館へ連れて行ったレベル。感想文がNoteにピックアップされたよ。■感想■

7位  『パターソン(2016年製作の映画)』 

俺の映画。逆噴射小説大賞の期間中に視聴したせいで心底まで心に響いた。ささやかな日常にもネタは潜み、繊細な心で受け入れることで詩作を続けていく活力になるというのは我々パルプスリンガーの生きざまそのものじゃないですか。白紙のノートには新しい世界が広がる。■感想■

8位  『スカイライン-奪還-(2017年製作の映画)』

とある映画ライターさんから教えてもらった作品。前作(スカイライン制服)は、公開当時からめちゃくちゃ一部の狭い範囲で(エンディングについてのみ)話題になっていたので名前を覚えていたから話は早かった。ほとんど前情報なしだったけど、インドネシアがヤバイのはよく知っていたので信じて飛び込んでみて本当に良かった。インドネシアで事故ったスカイライン星人が悪い。 劇場を出たら話を忘れてしまいそうなストーリーも最高。実況したいよね。コレ。

9位  『アイム・ノット・シリアルキラー(2016年製作の映画)』 

俺の映画。社会不適合者(ソシオパス)ではないかと自らの性癖に怯える少年と「それどころではない」レベルのクリストファー・ロイド翁がぶつかり合う予想の斜め上に突き抜けていくような爽快な映画。「社会に適合するために殺人を犯す存在」は、シリアルキラーと呼べるのだろうか。少なくともソシオパスではない。では、一体?

10位  『スリー・ビルボード(2017年製作の映画)』

とても重厚で多層的な脚本と俳優の演技と物語と放り投げられる結末と我々の先入観を覆すキャラクターの行動と、とにかく濃密で飽きない。ありがちな「いい話」にはせずにビターでありながら爽やかに突き放すような結末はベストエンディングオブザイヤーでは。

次点:11位  『デッドプール2(2018年製作の映画)』 

(ノー画像)

続編として限りなく上質な作品。「ハイ、ウェイド~^^」「ハイ、ユキオ~^^」様々なはみ出し者がチームを組んで悲しみを乗り越えていく。大きな過ちは、乗り越えることができるし、いつでもやり直していくことができるという大変強いメッセージを受け取った。インド系の人のやる気だけは怖い。サウンドトラックやタッカーとデイルが出演している等ポップカルチャーへの目くばせも見事だ。

★オススメない
正直、視聴はオススメできない。#個人の感想です。 我々には見てもいない映画に文句を言う権利があるはずだ。私は観たので石を投げ続けるイエスのように堂々と文句を言うことができる。

オススメないワースト5

順位はなし。観た順番です。
No45 『口裂け女 in L.A.(2014年製作の映画)』 1.3 ★ □AmazonPrime
No89 『ザ・サークル(2017年製作の映画)』 1.0 ★□WOWOW
No111 『ラヂオの時間(1997年の映画)』 2.5 ★□AmazonPrime
No115 『バトルロイヤル(2017年製作の映画)』1.8 ★□WOWOW
No118 『フィンランド式残酷ショッピング・ツアー(2012年製作の映画)』1.1 ★□AmazonPrime

『口裂け女 in L.A.(2014年製作の映画)』

英語版/字幕なしで視聴。怒り過ぎて、ちょっと好きになってきた。LAを舞台に口裂け女やこっくりさんが現れて、朝焼けを浴びながら丑の刻マイラーがヤシの木に藁人形を打ち付けている光景がすべてだ。悪魔神父VS陰陽師VS悪霊女は悪霊女がかわいそうになるくらい日本語の吹き替え(邪霊が憑いたため日本語でしゃべる)がヒドい。「出て来いヤァッ!」ってなに。

『ザ・サークル(2017年製作映画)』 年間最ワースト

学級会です。人が死んだのに学級会で済ませる倫理観。出演したトムハンクスとエマワトソンがかわいそう。「インターネット相互監視社会は恐ろしいけど利点もあるから我々は考えていかないといけない」ということを説明したいのであれば下手すぎるし不快極まりない展開と訳の分からん人死にからして倫理が足りない。倫理ああ倫理。「無邪気な人間がいちばんコワイと思ったから」倫理ああ倫理。

『ラヂオの時間(1997年の映画)』

「カメラを止めるな」が参考にしたということで視聴したものの全キャラムカつくまま自画自賛して終わるので責任者を殴らせろという気持ちだけが残った作品。仮に紆余曲折ありながら製造したラジオドラマが渡辺謙1人に大ウケだとしても明らかな失敗作だろう。それを反省の顔も見せず自転車を壊す程度でお茶を濁しやがって、この作品の脚本家と監督は石抱きの刑で自分の作品をエンドレスで観させるべきだ。
「出来上がった作品は失敗作であっても誰かにウケるかもしれないから卑下したりせずに堂々と発表しろ」という理屈はよくわかるんですけど、明らかな失敗作・放送事故に対してその態度を示したら、ただの「イヤなら見るな!」と叫ぶ露出狂じゃないか。許さん。

『バトルロイヤル(2017年製作の映画)』

資源が失われた近未来ロシアを舞台にした「ダンスバトルに敗れたほうが高効率燃料になる」という謎のルールが特徴の暗黒ディストピアYAデスゲーム作品。とにかくつまらない。ダンスバトルの勝敗の付け方が不明。ダンス対策にレッスンをしたりはしない。ギロギロしたテクノに合わせて蛮族(レフェリー)が太鼓をドンドコする謎のビジュアル。ダンス中に相手を殴る。これは元々の発注が雑なんだと思う。志は高くオリジナリティは低い。もっと要素を絞れ。序盤のパルクールアクションに1ミリも意味が見いだせないぞ。

『フィンランド式残酷ショッピング・ツアー(2012年製作の映画)』


ロシアからフィンランドへ旅行中の親子がフィンランド国境のスーパーで店員が人を襲ってやたら食う現場を目撃する。今日は年に一度の「政府公認☆フィンランド・人食い祭り」の当日だったのだ。という何やら面白そうな冒頭から一転、ひたすらPOVで右往左往する雰囲気だけの展開が始まる。別にゾンビ禍でもないのにフィンランド人の知性は低下していて組みつくか噛みつくしかしてこないので別に普通に倒せる。スパルタンXかよ。最終局面での倫理観を試されるような展開(パッケージをご覧ください)には愚息もションボリ。倫理嗚呼倫理。映画でまで倫理を試される。


△条件付きでオススメ( 裏ベスト10)
特定ジャンルや要素がお好きな人にはハマるかもしれない。ベスト級ではないけど見てよかったという作品です。

裏ベスト10

順位はなし。視聴順。それぞれがオンリーワン。

No39 『貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)』 2.5 △ □WOWOW
No43 『フローズン・タイム(2006年製作の映画)』 4.1 △ □AmazonPrime
No58 『キャビン(2012年製作の映画)』 4.2 △□AmazonPrime
No65 『ゲット・アウト(2017年製作の映画)』 3.8 △□AmazonPrime
No67 『ダークシティ(1998年製作の映画)』 3.5 △□AmazonPrime
No72 『アシュラ(2016年製作の映画)』 3.0 △□WOWOW
No79 『ゾンビ・サファリパーク(2015年製作の映画)』 3.9 △□MoviePlus
No93 『へんげ(2011年製作の映画)』 2.5 △□AmazonPrime
No112 『英国特殊空挺部隊 オペレーションV(2017年の映画)』 3.9 △
No116『トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)』2.5 △□AmazonPrime

『貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)』

両者に思い入れがないのでよくわかんないんだけど、摂取以降「サダカヤ」みたいなやつという説明が可能になるのでスキル枠に余りがあれば低コストなユーティリティとして運用可能。エンディングがいかす。

『フローズン・タイム(2006年製作の映画)』

時を止める能力を得た美大生の恋と破局と青春を描く。非常にエモい作品であり手に汗を握ってしまう。パッケージ通りの「おっぱ祭り」の会場でもあるため家族で観るのは不向き。■感想■

『キャビン(2012年製作の映画)』

「なんで今まで見逃していた」ランキング1位。マスターピース。■感想■

『ゲット・アウト(2017年製作の映画)』

すばらしくさり気ない怖さがある作品でこれも見逃すわけにはいかない。■感想■

『ダークシティ(1998年製作の映画)』

序盤の「あんま面白くない」という印象が、複雑に織り込まれた情報を展開していくと同時に花開いていく折り紙のような佳作だと思います。

『アシュラ(2016年製作の映画)』

市長、暴力、権力、市長、暴力。複雑なパワーゲームにミルフィーユされた主人公と相棒と市長と検察の濃厚な関係性に悶えろ!■感想■

『ゾンビ・サファリパーク(2015年製作の映画)』

アホ邦題なのにマジメなゾンビ映画です。WWZ系社会派アフターゾンビカリプス作品として、高レベルだと思う。■感想■

『へんげ(2011年製作の映画)』

最終シーンのパッション大爆発に大笑いと共感を得た。「いけー!!」

『英国特殊空挺部隊 オペレーションV(2017年の映画)』

アホ邦題だけど、なかなか皮肉が効いている社会派ヴァンパイア作品でRが低く家族で楽しめます。牧場主のキャラがかなりヤバイ。■感想■

『トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)』

加減しろバカ! 容赦のない暴力とストーリーの3/4を占める淡々とした男たちの旅路のバランスがお好みであればオススメできる。スケアジャンピングとは真逆の風景に普通に溶け込んでいる食人族が「有名コラ画像男性」みたいで好き。

以上です。

Twitter連載版

文字数制限で逆にわかりやすくなったりしています。

未来へ

12月もまだあるので、これから見た映画がランク入りしたりしなかったりするかもしれません。せっかく書いた感想文を減らすのがめんどくさいので適当に付け足して行きます。

紹介したい記事

「真の映画男」ツナ缶食べたいさんのベストが公開されたので是非読んでください! なんと全部劇場で見てます!



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