メガマウス正面

となりの素敵な会社:Vol.4 栄商(a-show)

愛のこもった生物ぬいぐるみはどこから来るのか。

それは、神奈川県からやってくるんです。(超具体的)

ぬいぐるみ購入=推し生物へのお布施説

我が家、国内で旅行に行くと必ず、各地の動物園・水族館に突撃する程度の生き物好きだったりします(特に夫さんがそういう人なので影響された人)。

首都圏(東京)の水族館は生き物へのセキュリティが結構厳しくて、なかなか触らせてもらえないし、至近距離にもやって来ないのが当たり前ですよね。

ただ、地方はこのあたりがいい意味でガッバガバでして、生き物は放し飼いされていたりするし、下手するとモフれるんですよね。なんなら小さ目の生き物は大体放し飼いです。一番やばいなと思ったのは埼玉でマーラさんに遭遇した時。

こんな生き物が至近距離に来るんですよ。ずるい。かわいい。

画像1

で、このかわいこちゃん達に何か還元したい…と思うと結局、付属ショップで爆買いという暴挙に出ることになるわけです。

我が家、最近は物欲がほとんどなくて、海外のアウトレットモールに出かけても何も買わずに帰ることが普通にあるくらいなんですが、何でか動物園・水族館ショップでは諭吉が軽々と旅立つんです……諭吉の耐えられない軽さ……。

メガマウスザメかわいすぎん……?からの調査能力発動

そんなノリで各地の動物園・水族館に旅立つのですが、ある時油壷マリンパークに行ったときに運命の出会いがありました。

それはメガマウスザメ。

実際の展示物はやはり巨大生物なので、かわいさとは程遠いのですが、その展示に添えられていたぬいぐるみに私は心を奪われてしまったのです。

それがこの子。

画像2

こんな「くわぁ~」とした口のぬいぐるみが展示スペースに置いてあって、

ショップで買えます!

とか誘導つけられたらまぁ、買いますよね。実際買って枕元に鎮座しているし。

しかも、造形がすごいこだわっているんですよ。

ヒレ超でかいし、

メガマウスヒレ

鰓部分はちゃんと刺繍で表現されているし、

えら刺繍

おなかもすごくこだわった作り。尾びれが大きすぎて、この形にしておくの大変だったのですよ……!

メガマウスおなか

あとですね、この「くわぁ~」部分、鼻先とおなかの布の色違うんですよ。このアングルで見るとわかりやすいかしら。鼻先が白で、おなかがクリーム色。

メガマウス正面

で、こんなこだわった素敵なもの作ったのはどこの会社や!とぬいぐるみについていたでかいタグを穴が開くほど見つめ、そこに書いてあった「a-show」の文字から公式サイトおよびTwitterにたどり着いたわけです。

Twitterも愛ある更新が大量にあり、見ていてとても楽しく、ほっこりする仕上がり。作っている製品が好きじゃないとこんな更新できないよなぁ。癒される。

ウミウシもかわいい。愛。

そんな素敵企業の沿革

設立は昭和38年2月2日です。

設立から57年経っていて、初期から一貫してぬいぐるみ関連の事業を手掛けていることがうかがえます。

昭和38年2月 田端充が横浜市金沢区に㈱栄商を設立
昭和44年2月 資本金50万、ぬいぐるみ・日本人形の製造販売を始める
昭和44年7月 本社を横浜市磯子区に移転
昭和53年4月 代表取締役 田邊 尚志となる
昭和53年9月 資本金500万に増資
平成10年11月 資本金1600万に増資
平成29年4月 代表取締役 遠藤 豪となる
平成29年11月 本社を現住所となる横浜市金沢区鳥浜町4番地14へ移転
平成29年12月 資本金2,500万に増資

作っているものに対して愛情をもって、50年近く会社を続けているというだけでも尊敬の対象です。その熱意が取引先にも伝わっているのか、主要取引先には主だった動物園、水族館、博物館、科学館の名前がバシバシと。

見る人がみたらヨダレ出るラインナップだな……。

東京動物園協会、横浜八景島シーパラダイス、城崎マリンワールド、iZoo(イズー)
上野動物園、神戸市公園緑園化協会、東山公園協会、新江ノ島水族館、
鴨川シーワールド、㈱厚友会、大洗水族館、アクアマリンふくしま、
鳥羽水族館、大分マリーンパレス、北海道マリンパーク、琵琶湖博物館
須磨水族館、男鹿水族館、葛西臨海水族館、世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふ
京急油壺マリンパーク、鉄道博物館、全国科学博物館復興財団、埼玉こども動物園、
東京国立博物館運営協力会、すみだ水族館、京都水族館、仙台うみの杜水族館
他、全国私、公営動物園、水族館、博物館

そりゃ、ここまで頑張ってかわいくこだわって造形してくれるなら、継続して頼みますよ。生き物たちは各施設にとって、子供みたいなものですし。私が担当でも嬉し泣きながら頼みますわ……。

ちなみに、お買い上げしたメガマウスザメのぬいぐるみはかなりお手頃なお値段(2,000円もしなかったような)だったので、利益率は……?とやや心配だったのですが、下記の記述を発見して納得しました。

ぬいぐるみの生産は中国の自社工場にて行っております、
長年の実績を生かしたクオリティーの高いぬいぐるみをお届けさせて頂きます
http://nuigurumi.a-show.info/service.html より)

お手頃なアイテムを扱う会社が長く生き残るには、中国などの海外生産拠点を上手に組み込めているかが鍵を握るのですね。

なお、栄商のかわいいぬいぐるみが気になっちゃった皆様向けに、オンラインショップへの入り口も置いておきますね。お布施していきましょう!

隠れた素敵な会社を探すコツ

「このサービス素敵だな!」と思った時とか、「この商品、つい買っちゃった!」時とかがチャンスです。ちょうど今回の記事みたいなタイミングですね!

サービス…サービス名で検索して、運営の企業名を特定する
商品…タグや刻印から企業名を特定する

大まかに、上記のように「会社名」を特定できればあとは、会社の公式サイトを読み込むのみ。最近は企業間取引でもインターネットは無視できなくなってきているので、地方の小さな企業であっても、ある程度まともに事業をしていれば、簡単なwebサイトくらいは持っているものです。

実際、ブラック企業アラートでは全国津々浦々の企業の調査依頼をいただきます。依頼時にURLの記載がない依頼を受けることもありますが、大体ドンピシャの企業サイトが探せているので、調査不能だったことはありません。

就職先調査でなくてもOKです!出店のための事前調査もお請けしたことあります(実話)


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