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人間関係はぬか床に似たり。酵母の豊穣に思いを馳せり。

あんまり話したくない話ですが…


お恥ずかしながら、かつては私も「最短距離でキーパーソンを攻略!」などと考えていた時期がありました。
社内で重要な位置にいる人ほどコミュニケーションが洗練されていて面白いことが多く、「平均からの外れ値大好き人類」としては、単に自分への刺激を純粋に求め続けていたらそうなった…という感じでした(※当時の主観)

ただ、その結果、何が起きたかというと…

・本当は業務遂行上大切にすべきチームメンバーをないがしろにしまくって嫌われる
・最後には社内の多くを巻き込んだハレーション案件になり、多くの人の前で謝罪
・今も当時関わった一部の人からは嫌われている

というところまで行きました。
正直、当時の所業で私を嫌いになった人と信頼関係を回復するのはもう難しいと思います。それだけのことをやった自覚もあります。なのでその時の件については一切言い訳をしません。弁明もしません。そりゃそうだとも思います。

手痛い失敗、からの…時間概念


当時の私が何が一番まずかったかというと、あまりにも人間関係…もっというと感情を軽視していたことだと思います。
会社で働く人は成果を出すためにいる、というのが前提ではあるものの、その前に感情を持ったひとりの人間です。
新参者がいきなりかき回して行って面白いわけがありません。

だからこそ、新しい組織やコミュニティに入る時は、今まで以上に時間をかけて「相手を知り」、その上で行動する戦略を考えるべきだと思い至りました。
そこからは試行錯誤を経て、先にいる人がどういう人かについて意識的に情報を集めるようになりました。

その相手が今までどういう考え方で、何を大切にしてきたのか。
何をすると嬉しいのか。
誰がコミュニケーションの中心なのか。

ある程度の時間をかけて、それらがわかってくると、不思議なくらい私の意見が通るようになるのです。そうなれば必然的に仕事でも成果が出ます。

人間関係とはぬか床である


これって何に似てるだろう…と思いを馳せたところ、ぬか床という答えが出ましたw
ぬか床は酵母の塊なので、変数だらけのリアル人間関係にかなり近いです。
ぬか床の主ができるのは

・ぬか床をかき回すこと
・野菜を入れること

くらいしかありません。あとは野菜を信じて待つだけです。

人間関係も、自分で働きかけられることは限られていますよね。自分で話すことは考えて調整できますが、相手の機嫌や反応はコントロールできませんし。

そして、しばらく待たないと、野菜は美味しいぬか漬けになりません。また、かき回し方によって、美味しくもなり、不味くもなります。味の決め手として、ぬか床の主の手の温度や菌も影響している可能性はありますが、検証しようと思ったら気の遠くなる作業が必要です。

更に、ぬか床は放置するとあっという間にカビるので、定期的にメンテナンスが必要です。人間関係も、連絡を放置したり、会わなくなるとあっという間に疎遠になりますよね。

ほら、人間関係はぬか床にめっちゃ似てる。

わたくしの結論


つまり、人間関係も丁寧なメンテナンスをすると長く、頼もしい関係が作れ、結果的にぬかと野菜のうまみが溶け合った美味しいぬか漬けになれますが、短期的な成果ばかりを求めて焦って野菜を出し入れすると、ぬかのついた野菜にしかなりません。「このぬか、ちょっと余計かも…野菜は超おいしいのに」と思われるリスクもあります。

結局は時間を味方につけ、時がもたらす豊穣を知る者が全てを制するのですよ。

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