iPhoneと生体認証と充電と迷走

デジモノオタクということで、まあ、例に漏れず今年もこの季節がやってきた。
そう、iPhoneの新製品の発表の日。
デジモノ大好きなおれとか、Apple製品が好きな人には悲喜交々な時期とも言えるだろうか。
おれはiPhone4から使い続けている。
もちろん、時々回り道もしながら。もともとこういうものは好きだったし、デザインはやははAPPLEデザインが1番好きだと思う。
シームレスにデバイスごとに作業を引き継げることもおそらく魅力だと思う。
しかし、この2年ほど、悩みは深くなっている。
そう、コロナの影響によるマスクだ!マスクがあるために、顔認証はとても不便な代物になった。しかし、指紋認証を搭載したデバイスは減る一方である。ホームボタンそれそのものに対する未練はないのだが、指紋認証が使えないのはやっぱりちょっと不便なのだ。
もちろんAPPLE Watchを持っていれば、マスク越しに画面のロックを解除できることは知っているし、その恩恵にはありがたいことにあづからせていもらってる。でも、その囲い込みは果たして正しいのか?とも思う。スマートウオッチは使い始めるととても便利で、なかなか手放せない存在ではあるのだけど、あまり時計を装着するのが得意ではないという人だっているわけで、なかなか悩ましいのだ。
なぜそこまでして顔認証に拘っているのかわからない。iPadやMacは指紋認証を搭載しているのにである。
そして、こだわりといえば、充電とデータ転送のためのケーブルが、iPhoneだけは相変わらずライトニングケーブルというのも嬉しくない。
iPadやMacはUSB TypeCになっているのにだ・・・。
もちろん、これに関しては一本化する方法がないわけじゃない。iPhoneの充電をQi充電にしてしまえば問題は解決するようにも思える。しかし、これはこれで、充電に時間がかかるため、通勤前に急いで充電するのには不向きだ。寝るときに充電パッドにおいて眠るのもありだが、おれは充電を80%で終わらせたいので、眠っている間に満タンになるのも好きではないのだ。
そんなわけで、充電ケーブルを1種類で済ませられるべく、Android端末に切り替えて生活をしてみたりするのだが、いかんせんちょっとしたところで不便さを感じて戻ってきてしまう。
ここは特殊なのだが、おれは目が見えないためにスマートフォンのユーザー補助機能がなければただのつるつるした板でしかない。
安定的に使えるのはiPhoneなのだ。もちろんAndroid搭載機種であっても、自力で初期設定から行える機種はあるのだが、限られている。
画面を読み上げてくれる機能に対応したソフトは、どうしても使用者の多いiPhoneから対応されるため、便利さを享受するためにはやはりiPhoneは欠かせないものである。
とまあここまでずるずるだらだら書いてきているのだが、使い慣れたソフトの資産と感覚を移行することは非常に難しい。
そろそろ人がデバイスに合わせて使い方を覚えるのではなく、デバイスが本当の意味でパーソナライズされてくることを望んでいる。
新しいものについていける・ついていくのが好きな人もいるし、アナログ的感覚を求めている人もいるし、そのバランスの狭間の中で、おれは生きている。
スマートフォンを代表とするテクノロジーは、本当に大きな助けとなっている。
こんな悩み、楽しいものである。もちろん悩んでいるおれは真剣で、この悩みをどうにかしたいと思っているけれど、これが全て解決して、新しいものに飛び込まなくなると、またそれはそれで退屈だと感じるのだろう。
iPhoneからAndroidへ行ったり来たりするのはその退屈を少し紛らわせるための一つの道なのだ。交わることがない、しかし、交わらなくてもいいものなのだ。それぞれがそれぞれでいいのだから。

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