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日曜日のクルーメイト#0035 Trick or Vote!!

Vote(投票)しないと、Trick(イタズラ)しちゃうぞ! というわけで、奇しくもハロウィーン選挙となりました、2021年衆院選。
皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。もう投票は済まされましたか? 冲方はランチがてら投票に行って参ります。
欧米であれば、家族で仮装して投票所に行きそうな投開票日。
仮装で投票を許可したり、自撮りに最適な投票所を設置すれば、若者の投票率も欧米なみに上がるやも(?)。

さて。
そんな大事な日曜日に限って、宣伝が盛り沢山。
公表された順にお伝えしつつ、今週も元気に、皆様をTreat(おもてなし)して参りたいと思います!

11月5日公開 『蒼穹のファフナー The Beyond』最終章

公式アカウントが、キャストのコメントを毎日ツイートしております。
17年かけて登壇し続けた方々もおられれば、Beyondからこの世界に参加された方々も。
キャストの日替わりコメントを楽しみながら公開日を待つなんて、17年前には考えもつかないこと。冲方も楽しませて頂いております。

そしてPVも第二段が公開!

ほぼ2分半!
かなり長い気がするのですが、近頃はこれが当たり前なのでしょうか。
そこまで見せるか、と驚きつつ、皆様を本編へいざなう導線として、きわめて容赦なく適切な感じがいたします。

ついに最終章。
皆様とともに、果ての向こう側へ越えゆく日を、楽しみにしております!

11月5日放送開始 『剣樹抄 〜光圀公と俺〜』

こちら、予告PVも放映されたとのこと。
冲方の生活の場にはテレビがないため、現場からお送り頂くデータにて拝見しております。

のっけから燃えております。撮影で、最も規制が厳しいのが火の扱いだそうですが、ばんばんです。

相変わらず、映像や立体で「これが見られるんだ」と大喜びの冲方です。
資料や過去の偉作は数多くありますが、立体的に把握できるのは、博物館の展示やミニチュアのほかは、現代の映像作品だけ。

着物や帯刀している場合、木造でやたらと密集した空間を、どう動いたり、どういう距離感で接するのか。
火災のときの動きづらさ、視界の悪さは、どのようなものであったか。
いつも頭を悩ませていた身からすると、『天地明察』の映画化の際もそうでしたが、「これ、原稿を書く前に見たかったなあ」と、無茶なことを、つい思ってしまいます。

余談ですが撮影現場では、了助・お鳩・巳助・亀一が、とにかく「可愛い!」と担当と浮き浮きしておりました。

脚本においては、『剣樹抄』のみならず、『光圀伝』も下敷きに加えて下さっているらしく、書き手としては嬉しい限り。

第1話の放送が楽しみ!

11月5日 刊行 『剣樹抄 不動智の章』

小説のほうも、存分に書かせて頂いております。
やたらと面倒くさい史料を引っ張ってきても、がっつり付き合って頂ける校正と編集部に毎度感謝しながらの江戸出立。

「江戸の話じゃなかったのか」と言われそうですが、都市を成立させているのは近郊の環境でありますので、周辺を描かねばどうしようもないという著者の気分もあってか、気づけば旅立っておりました。

なるべく各話ごとに、「実在した誰か、実在したご当地、実在した品々」を扱いたいと思いつつ書いております。
どうぞお楽しみ頂けましたら幸いです。

11月1日 新名義決定!

こちらは、明日発表予定とのこと。
『破蕾』文庫化に際しまして、新たなる名義を公募いたしました。
いよいよその発表となります。

こんな短期間のうちに、あれもこれも全部かぶらなくてもいいじゃないか、プロモーションが重なりすぎて死にそう、と言いたいところですが、自分もふくめ、みんながそろって力を入れると、おのずと一点に集中してしまうのが不思議。

こちらにつきましては、発表後の次週に詳細をお伝えしたいと思います!

コメント・トーク

ここからはクルーメイトのコメントをご紹介!
今週も皆様のコメントありがとうございます!

かのこさんのコメントです!

初コメントありがとうございます! 林家が好きという、落語噺家とは違う方面の物好きであり素晴らしい歴史志向です。発熱するくらいお好きなのが伝わって参ります。
今生との別れの瞬間は、やはり史実であり避けがたいのです。書いている側も辛かったですねえ。
そういえば、光圀公と泰姫の墓碑に参拝させて頂いたときも、執筆したのが昨日のことのように思えたものです。

ぜひ『剣樹抄』もよろしくお願いします!

森人さんからのコメント!ありがとうございます!
『光圀伝』で書いた、「若い頃の過ち」のエピソードが、もうずーっと頭に引っかかっていて、また別の物語で書けないかと思っていたのですが、幸いこうして連載の機会を頂けたという次第。

後水尾上皇の蜘蛛手の歌は、冲方も実物を見たとき、呆然としましたね。
四方に言葉が広がる超絶技巧です。『光圀伝』でも取り上げましたが、あまりに複雑なため、図形にしてしまうしかありませんでしたよ。

出会いがおのれを作るとわかっていたからか、水戸光圀公のコネクションの広さは、当時でもずば抜けていたようです。

新条拓那さんからのコメントです!
少年の成長物語は書いていて楽しいですが、少女のそれもちょっと違っていて書き応えがあるもの。
カオスレギオンのキリの最期は……我ながら、こんな悲しい話は、映画『ノッキング・オン・ヘヴンズ・ドア』の少女版じゃないか、と思いながら書いておりました。
こちらは電子版をせっついております!

『剣樹抄』での了助の旅路、ぜひお楽しみ下さい!


黒井真さんのコメント!
五稜郭と言えば、そうです。そしてこの写真、何度も見せられました。
最近はあんまりないですが、若い頃はしょっちゅう「お前がいた」とか言われてこの画像を送りつけられておりました。
一重まぶたの醤油顔と、むっつり唇、くせっ毛で、ちょんまげにしにくいところとかが似てるのでしょうか?

自分ではよくわからないので、自分の顔を加工してくれるアプリで遊んでみました。


kei.さんのコメントです!
なんか最近、「秋」の出番が少なすぎませんか。一瞬で冬将軍が驀進してくるせいで、完全に油断していたところに寒気で身体不全です。

転売とか博奕ですからね。リスクしかないのに、よくやるなと。
物品を仕入れてしまうわけですから、本格的にやればやるほど仕入れたものが財産とみなされて課税されますし、それを隠せば脱税ですから、四方八方リスクです。
一発逆転がなぜ狙えるかといえば、一カ所に集まった人々の財産を、少数がかすめ取り、それ以外はゼロになるという、じゃんけんゲームをやっているからに他なりません。
一発逆転した人がいるのは、一発敗退した大勢がいる証拠です。
弱肉強食の平等を目指すと、必ずイカゲームになります。
そうではない、マリオカートみたいな福祉という名の輔助アイテムありきのゲームをしない限り、公平にはならない世の中なのだと思います。

再び森人さんからのコメント!
冲方も梅毒は史料的事実だと思っていましたので、現代でむしろ蔓延していることに衝撃を受けました。
ちなみにHIV感染者数は、ずっと横ばいです。増えもしないけど、まったく減らないというのは、つまり総数では増え続けているということですから、これはもう教育や啓明の不足を物語っているのかもしれません。

ハンター違いでスティーブン・ハンターの小説でも梅毒研究者が登場しますが、こちらは黒人を村に閉じ込めて感染させるという悪党でした。
性感染症については医者も自分で実験したがらないものの一つであるのかも。

さて再び新条拓那さんからのコメント!

公平と平等については、『スクランブル』における偶然と必然と同様、『マルドゥック・アノニマス』のテーマの一つにしようと思っていたのですが、サンデル教授も取り上げたりと、たまたま世の中の喫緊の課題に重なりつつあり、書く側も妙に緊張感が漂います。
何しろ世界中から、新説や新事実が、日進月歩で届きますので、フィクションならではの角度をどう保つかが課題になりつつあります。

ぜひ引き続きお楽しみ下さい!

今日こそ明日から(とんかつ)さんのコメント!

まったくその通り。不公平な世の中、すなわち弱肉強食でいい、と断じた瞬間、限りなく動物的な平等社会が訪れるわけで、昨今のアポカリプスものといいますか、いわゆるゾンビものは、それをいかに忠実に描くかに腐心していたところがあります。

他者の生命や生活環境をいつでも奪えるような立場をみなが目指すと、「いかにして次の子孫に本来の教育を与えず、自分たちにとってのみ都合の良い教育をしいるか」が、最大の課題となります。
なぜなら次世代は、現世代の誰にとっても他者ですから。
それこそ終末的な、悪に満ちた社会なのだと、個人的には思うのです。


今週も皆様のコメントありがとうございます!
ぜひ、当記事や作品の感想、リクエスト、思いついたこと、飯テロなど、お気軽に、
#日曜日のクルーメイト
のタグをつけてツイートして頂くか、当記事のコメント欄に書き込んで頂ければと思います!

あとがき

衆院選を迎えた週末。
過去の多くの選挙が、巡り巡って、今の2021年の社会を作ったように、選挙はその後の生活の羅針盤に、自分たちの手で影響を与えることができる、ゆいいつの機会。
一票の意味を作るのも、自分たちに他なりません。
より良い明日が来ると信じて、素晴らしい日曜日をお送り下さい!

冲方丁でした。


















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