作品の話でもしよう

私の考えは古臭くて渋い。

なぜなら、漫画や雑誌より、浮世絵や昔の絵画の本を読んでいるからだ。

新しいものを求めるものいいけど、私は古臭いものを得て、新たな発見をすることが好きだからだ。

私はイラストを描く際に、歌舞伎や能といった古典文化や古典文学を参考にする場合があり、そこから発想を得ている。

今のアニメやドラマ、ゲーム、漫画、小説にも反映されているのだろう。

それらは姿や形を変えながらも多くの人たちに伝えていることがわかる。

欠点や批判があるが、参考にしていないものはない。

確かに今では非現実的要素などはあるものの、古典文学や文化はこの時代に生きていた人が作ったものなので、経験も反映されている。

反映された経験があるからこそ、創作活動には最適なのかもしれない。

芸術家全般、過去の経験をもとに新たなものを生み出す。

今昔物語集だって、今の人にも通用するような道徳の参考書のようなものだ。

どうしてか?ならばこの話を例としよう。

三人の若い女性が見知らぬ若い美男子に出会った瞬間、男は鬼に変身し、三人のうち一人を食い殺してしまった。

今の時代は鬼や妖怪、幽霊などを信じない人は少なくはないが、SNSを通して会った人に騙されたというケースがある。

共通して言えるのは、淫らに見知らぬ人について行ってはいけない。ぐらいであろう。

昔の文学や文化があったおかげで、現代に至る。それが生きていた証拠として、昔の人は今の人より遥かに偉かったのかもしれない。

即ち、古典文学、古典文化は今に通ずる生命力の権現ではないか。それが今、姿や形が変わっても、教えや伝説が変わらないのは、古典文化、古典文学などのおかげであろう。

本でも漫画でもネットでもいいから古典文学や古典文化に触れてほしいと思う。

漫画やゲームを参考にするのも十分だが、古典文学や古典文化からインスピレーションを得てほしい。

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