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マイナー使いの気持ち

マイナーな方≒弱い方の武器だったりキャラクターだったりを使うプレイヤーは揶揄されやすい。あまりキレイな言葉ではないが "マイオナ" というネットスラングすらある。まわりからは 強い方≒メジャーな方 を使えば良いのにと思われるだろう。迷惑にすら感じるかもしれない。
さすがに心から負けたいと思っているプレイヤーは居ないだろうから、本人としてはそれが良いと思って選んでいるのだろう。

少し前までは自分も冷ややかな目で見る側だったのだが、思わずマイナー側に回る体験をする羽目になった。そこで感じたこと、気づいたことを書き起こしてみる。

私が経験したスプラトゥーン3事情

ヒッセンという弱ブキ

前作までヒッセンを使ってきた。しかしスプラトゥーン3ではヒッセンは明確に弱ブキである。

サブウェポンはポイズンミスト。60%もインク消費するがダメージも塗りも発生しない。強みの足止め効果も簡単に無視されるほどマイルドだし、高台に陣取る長射程の敵に投げても既にチャージ完了しているから残インクを削る効果も薄い。実質的にボムの下位互換である。

スペシャルウェポンはジェットパック。このスペシャルの問題点は別の記事にみっちり書いた。要約すると、スペシャルの割に射程が短いうえに、通信ラグのためか当たり判定が渋く、自分は食らい判定が大きくなっているのでデスしやすい。慎重に場面を選ばないとデメリットのほうが大きい

このサブ・スペシャルの組み合わせでは、メジャーブキと戦えない。少し前にブキの強さを数値化する試みを書いている方がいた。やはり下の方に位置づけられてしまった。

ヒッセン・ジェットパックという思い出

ヒッセンもジェットパックも前作では強ブキだった

ヒッセンはクイックボムとインクアーマーという恵まれた組み合わせだった。メインの射程を短くされるという厳しい弱体化をされた後でも安定した強さで一定の人気があった。

ジェットパックも人気があった。なにせ主人公ブキとも言えるスプラシューターコラボ/オクタシューターレプリカのスペシャルだ。スプラマニューバーコラボの相棒として一世を風靡した時代もあった。使いこなすのにはテクニックが必要だったが、連続してキルをとる様子はカッコよく人気があった。

このイメージがあるためか、今作ではヒッセンやジェットパックは弱いというイメージを持たれにくいかもしれない。しかしマイナーで注目度が低いためか、1回も性能調整されていない。(これからも放置されそうだ...)

ヒッセン使い特有の事情

ポイズンミストもジェットパックも前作からあるサブ/スペシャルだが、ヒッセン/ヒッセン・ヒューとセットになっていなかった。メインとの組み合わせは初だ。前作でメジャーだった メイン + サブorスペシャル の組み合わせが続投されているブキが多い中、使い慣れないサブ・スペシャルに苦戦することになった。

ブキを持ち替えるにしても厳しい環境だった。短射程・範囲攻撃という性質でいうと、ノヴァブラスター, カーボンローラー, ホクサイあたりが似た運用をしやすいブキなのだが、いずれもスペシャルウェポンがショクワンダーだ。これもジェットパックと同じように、戦況を変えるほどインパクトは持たない難しいスペシャルになる。
(今思うとスプラローラーやホットブラスターまで手を伸ばしたら恵まれたブキ体験をできて良かったかもしれない)

スロッシャーで注目度が高かったのは、スクリュースロッシャーだ。ヒッセンとはまったく射程が違い立ち回りが異なるが、範囲攻撃がありエイム許容度があることは似ている。
たしかに、試してみると一定レベルまでは戦うことができた。しかしヒッセンよりは勝てなかった。慣れない強ブキより、慣れてる弱ブキのほうがマシだった。

結局、文句を言いながらもヒッセンを使った。半年後にヒッセン・ヒューが追加されるのを心待ちにして。

マイナー使いを応援しよう

私がマイナー使いになった事情を要約する。

  • はじめ (前作) はマイナーではなかった

  • その頃のプレイヤースキルがあるので乗り換えるとスコアが悪くなる

  • 我慢すれば今後強化される (強い亜種が出る) ことが期待できる

はじめに書いたが、負けたいと思っているプレイヤーは居ない。こういった、その人にとっては合理的な理由でマイナー使いに身を落としていることもある。

自分がそういう経験をしたので、マイナー使いを見かけても寛容な気持ちで、むしろ応援する気持ちで、共闘してあげたいと思った。


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