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韓国にだ2月16-18

夕焼けの中にいるような、幸福な輝きに満ちた光だった。
髪の毛がその暖かな光にあたって柔らかくみえて触りたくなる。何かに、なにってきっと大っきい何かに許されているような感覚がする。そんな日差しの中を通り抜けて飛行機が降りたったのが、韓国!

友だちとの韓国旅行。
スイスイと案内してくれる友に甘えて、後ろをふわふわと歩く。看板、文字、匂い。たった飛行機で2時間で隔てられた場所が、まだ地域性を持っている奇跡を思う。そろそろこの近さなら、世界は同じになってしまいそう。
同じ部分も結構あるけれも、やはり違うとも同じくらい感じる。

食べまくり買いまくりの旅は、キンパとチキン、チーズボール、現地のカップラーメン、サイダー、スナックを買い込んでホテルでの晩酌からはじまった。一口目、チーズボールは甘じょっぱくて美味しい。チキンは周りのパウダーが食欲をそそる。これが魔法の粉、あやしい粉。カップラーメン、わたしは確かサムロンタン。辛くないやつ。白濁したスープは優しくて美味しい。夜中のラーメン、大人の味。
お金を払えば、別にどこでも行けるんだなと思う。唐突に思った。なんか自由だなと思う一方で、不自由だなという単語も頭をよぎる。なんでだろうか。

ぺちゃくちゃ喋りながら寝て起きて、明洞餃子を食べに行く。店員さんの勢いよく働く姿が何だか新鮮。誰もいないときはスマホを見て座っていて、不機嫌な顔のまま接客する姿は日本だと不真面目なのかもしれない。でも、お客さんを呼び込んで外国語でもカタコトでも説明して混んでいたら走って食器を片付ける。すごい、働いてるって感じがした。労働な感じ。わたしの知ってる真面目さと不真面目さが、瞬きするたびに入れ替わる。

屋台でドーナツとホットクを食べる。寒い時に温かい甘いもの、幸せでしかない。もちもちの生地をこねて、そおっと油に流し込むお兄さんの手と表情、リズムが何だかよかった。美味しいものを作り続けられる手はかっこいい。
夜ごはんは、にんにくがっつりのポッサムを食べに行く。お通しみたいな、ナムルとかキムチのセットと、チヂミ、チゲ鍋がなぜかお水みたいなテンションで無料ででてくる。何なら食べ終わったらお代わりくれる。うれしい。にんにくを遠慮なく食べるのは、ストレス解消に似た感覚がある。輪郭くっきり、明暗をはっきりとして曖昧さを排除したような。
周りは地元の人だらけ。韓国語が勢いよく飛び交っていて、友だちと会話するのも一苦労。食べて飲んで喋って。勢いとかスピードの感じ、エネルギーがすごいある。
ホテルに帰って、お風呂も入って、飲み物とスナックタイム。幸せな時間。

ここまで食べ物のことばかり書いたから、最終日も継承していこう。
早起きして向かったお店、入ったら鱈のスープ、ごはん、ごま油でネギを炒めたものがすぐにでて、テーブルの3種類のキムチと塩辛が食べ放題。優しいスープが美味しい。あとお米を食べてなかったので、嬉しい。お昼にユッケを食べに行く。ずっと友達が行きたいと言っていたお店。2時ラストオーダーのお店に、13:45に着く。並んでいる。並んで時間までに入れなかったら食べれないと言われる。15分間の祈り。いや、祈らないで表情で訴えかける。ちょっと笑われた。きっと普段は開けていないVIP用の個室みたいなところに通してくれて、わたしたちまで食べさせてくれた。カムサハムニダ。ちなみに、とっても美味しい。熟成肉のユッケビビンバ。いいお肉。臭みがなくて甘い。
お腹いっぱいだけど、空港に着いたら韓国のドーナツ屋さんを発見。食べる。おいしい〜。温めてくれたらバターが砂糖に溶けている。それは、美味しい。

そんな訳で、日本に到着。
おうちに着く前に書き上げればいいかなと思って帰り道ぎりぎりnote。
日付がもうすぐ変わる。いつもの週末と同じ時間を過ごしたとは思えない気持ち。
普通の土日も、こんなに旅できるんだな。

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