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ヨーダの物語 74

【前回までのあらすじ】
 少年ヨーダはジェダイ・アカデミーに通うジェダイ・イニシエイト。
 親友ギークは、元シス・ツキシマとの戦いで顔に傷を負い、さらに謎の老人レイゴウと戦うが完敗する。そしてレイゴウのもとで修行をし、ダークサイドに堕ちてしまう。そしてジェダイ・マスターふたりを殺し、ヨーダにも圧倒的に勝つ。
 ヨーダは、師匠となるグラドゥの住む星へ到着し、賞金稼ぎ集団(傭兵)に襲われるが、反撃を開始する!


 森の中の小動物がスコープ越しに赤く見えた。木の上に隠れるヨーダはすぐに見つかってしまい、ライフルブラスターの乱射を下から受けることになった。ヨーダは必死に光線群をよけ、かごの山菜を落とさないように猿のように枝から枝へと飛び移ったが、スピーダーの攻撃は執拗につづいた。
 ヨーダが飛び移った大木はたまたま腐りかけていて、高い位置の木の幹に巨大な空洞が空いていたので反射的に中に入った。
 熱感知のスコープからヨーダが消えて傭兵たちはうろたえた。ヨーダは空洞の中をいけるところまで行こうと思い、下がっていった。運良く地面までたどり着き、木の根っこの部分からでることができた。 このまま山菜を背負っていては絶対に落とすと思ったので木の根っこの空洞の陰にかごを隠した。

 スピーダー4台はまだ上の方を探している。ヨーダは木に巻きついている蔦をかき集めてロール状にし、肩にかけた。傭兵たちに見つからないように木の幹をよじ登り、近くを徘徊するスピーダーに飛びうつった。まだ熱感知スコープをつけている傭兵は、赤い物体(ヨーダ)が画面いっぱいになって混乱した。ヨーダは傭兵ふたりを一気に杖と蹴りで落とすと、そのスピーダーを奪って疾走した。
 すぐに他の3台は気づいてスコープを外して追いかけてきた。ヨーダはスピーダーを最高速度まで上げた。

(ヨーダの物語 75につづく)