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ヨーダの物語 73

【前回までのあらすじ】
 少年ヨーダはジェダイ・アカデミーに通うジェダイ・イニシエイト。
 親友ギークは、元シス・ツキシマとの戦いで顔に傷を負い、さらに謎の老人レイゴウと戦うが完敗する。そしてレイゴウのもとで修行をし、ダークサイドに堕ちてしまう。そしてジェダイ・マスターふたりを殺し、ヨーダにも圧倒的に勝つ。
 ヨーダは、師匠となるグラドゥの住む星へ到着し、賞金稼ぎ集団(傭兵)に襲われるが、反撃を開始する!


 ついにヨーダは傭兵たちのスピーダーまでたどりつき、飛び上がってふたりの頭を杖で叩いて失神させた。
 傭兵たちはヨーダがあまりに近くにいるので仲間を撃ちそうになり、慎重になった。ヨーダはその隙に倒した男のスピーダーを奪い、一気に加速した。男たちもスピーダーを走らせながらライフルでヨーダ目がけて撃ちつづけた。ヨーダは光線をよけつづけるにも限界があると思い、何か障害物のあるところに行かねば、と考え、森の中に入るしかないと思った。あとで森を傷つけたことをグラドゥにこっぴどく怒られるかもしれないが、命には代えられない。グラドゥごめんなさい、と思いながら森へ一気に入った。
 残り5台のスピーダーにそれぞれふたりずつ乗っている。ヨーダは、どうやって10人を倒そうかと考えたら気が重くなったが、しかたなくどんどん森の奥へ入っていった。
 このまままっすぐ行けばすぐに森の外に出てしまう。ヨーダは意を決し、スピーダーを上昇させた。傭兵もヨーダのあとを追って森の木々より高く上がると、無人のスピーダーが一台飛んでいた。それはすぐに下降し、地面に落ちて爆発した。
 「やつは木の中にいるぞ!」
 傭兵どうし無線でやりとりし、ヨーダを探した。ヨーダは森の高い木に隠れていた。近くに飛んできたスピーダーに飛び乗り、後部座席に乗る男を蹴り落とし、運転士がブラスターを取り出そうとしたところを杖で殴って落とした。再び生い茂る木の中に隠れ、様子を伺った。
 スピーダーの残りは4台。傭兵たちはスピーダーを止め、熱感知できるスコープを装着した。


(ヨーダの物語 74へつづく)