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「ひたすら面白い映画に会いたくて」14本目『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』

 今日からは、『ファンタスティック・ビースト』シリーズを紹介します。『ファンタスティック・ビースト』では、原作者のJ.K.ローリング自らが脚本を書いています。これが、今までの『ハリーポッター』シリーズとは異なる本作の特徴です。しかもその脚本には、『ハリーポッター』シリーズでこれまで脚本を務めてきたスティーヴ・クローヴスも協力しているので驚きです。

 それに加えて、『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』から監督を務めてきたデヴィッド・イェーツが『ファンタスティック・ビースト』でも引き続き監督を務めています。このような最強のメンツが再び集まり、新たな『ハリーポッターワールド』を創り上げるなんて、ファンにとっては夢のようですよね。それでは、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』をお楽しみください。

14本目:『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』

 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)

脚本:J・K・ローリング / 監督:デヴィッド・イェーツ

  「あの魔法の世界がスクリーンに帰ってきた!」

 この物語は、「ハリーポッター」で描かれた世界よりもずっと過去の話。本作の舞台はNY。アメリカの魔法使いとイギリスの魔法使いの文化の違いが今回の作品の見所の1つとなっている。例えば、人間の呼び名が違う。イギリスでは「マグル」であったが、アメリカでは「ノーマジ」なのだ。ちなみに、「ノーマジ」とは「ノーマジック」のことである。魔法が使えない人を「ノーマジ」ってこのセンスはいかにもアメリカっぽいなと感じたものだ。

 また、イギリスとアメリカの法体系の違いが本作品では顕著に現れていて面白かった。魔法の世界にまでもそういったお国柄が反映されているなんて。アメリカの魔法界にしっかり憲法まであったのは笑った。

 前シリーズと比べると、主人公は一風変わっている。魔法生物を助け、育てて、保護している。そして危険だとみなされてすぐ処分される魔法生物のことをみんなに理解してもらう努力もしている。これが彼の生き方であり、自らの職務なのである。

 ニュートは、人付き合いはあまり得意なようには見えないのだが、動物との付き合い方は驚くほど上手だ。彼の動物との接し方からは、大きな愛情で包み込むような優しさを垣間見ることができ、同時に彼のあたたかさをも感じることができる。このニュートの動物への愛情を知ったものたちは次第に彼に惹かれていくのだ。もちろん、それは観客も同じである。

 また映画の中で、「ホグワーツ」「ダンブルドア」という聴き慣れた単語が登場し、つい胸が踊ってしまった。ニュートは、ホグワーツ出身でなんとダンブルドアの教え子だったのである。『ハリーポッター』で登場していた人物が今後出てくるはずなので、楽しみにしておこう。

私の1番好きな場面

 私の1番好きな場面は、ニュートに誘われてジェイコブがニュートのトランクに入り込む場面である。ニュートのトランクの中でジェイコブが体験した魔法生物の世界。彼はその世界を本当に楽しそうに無邪気な笑顔で楽しんでいた。そのジェイコブのキラキラした目や表情を見ているだけでこちらも笑顔がこぼれてしまう。何度でも観たくなる素敵な場面であった。私もニュートのあのトランクに入り込みたい。

 もう一つ、魔法の杖を傘にするという演出もお気に入りだ。めちゃくちゃオシャレだったなあ。あんなロマンチックな相合傘は、私も1度されてみたいものだ。

最後に

 全部で5部作らしく、最終作が放映されるにはまだまだ時間がかかりそうなので、その間に『ハリーポッター』シリーズを十二分に復習できそうだ。『ファンタスティック・ビースト』内に今後『ハリーポッター』シリーズの登場人物が出てくることを期待しながら復習することにしようかな。

予告編

↓映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の予告編です↓

(出典 : 【YouTube】ワーナーブラザース公式チャンネル「映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』予告編【HD】2016年11月23日公開」)

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