本作は、TVシリーズ全12話とOVA『これが本当のアンツィオ戦です！』の内容の中でも特に戦車道の試合をメインに編集された作品である。TVシリーズとOVAを既に観ている人にとっては良い復習になるはずだ。そして本シリーズを観たことがない人にも入門編としてはもってこいの１作である。

16本目『ガールズ&パンツァー 第63回戦車道全国高校生大会 総集編』

『ガールズ&パンツァー 第63回戦車道全国高校生大会 総集編』(2017)

　脚本：吉田玲子 / 監督：水島努 / アニメーション制作：アクタス

  「パンツァー・フォー！－MX4D初体験談－」

MX4D上映初体験

   総集編であるので、別に観なくてもいいかなと思っていた。しかし、MX4Dで上映されていると知り、急いで映画館へ駆け込んだことをよく覚えている。この『ガールズ＆パンツァー』シリーズはMX4Dで鑑賞するのを強く推奨する。確実に自宅では味合うことのできない体験ができること間違いなしである。

　という訳で初MX4Dに挑戦してみたわけだが、いやあ想像以上にすごかった。完全にアトラクションである。アニメ第1話でお馴染みの主人公の西住みほ率いる「あんこうチーム」が戦車に乗っているシーンから映画も始まる。そしてそれと同時に座席のMX4Dも始まるのだ。つまり、座席が振動することにより、主人公たちと共に戦車に乗っているような気持ちになれるのである。これは大人でもワクワクする。

私のお気に入りの場面たち

　肝心の戦闘シーンはどうかというと、これがまたものすごかった。映画館なので爆音はもちろんのこと、砲撃される場面では座席がとにかく揺れる揺れる。そして、挙げ句の果てには顔に向かって結構な風圧の風が向かってくるのである。この風の勢いは、髪の毛が少々乱れてしまうほど。最初の戦闘シーンでは、あまりの出来事に笑いが止まらなかった。「なんて臨場感がある映画なのだ！」とついツッコミを入れそうになったぐらいだ。

　黒森峰との決勝戦でのラストシーン。このシーンをMX4Dで観るだけでも大いに価値がある。彼女たちがこんなにも激しい戦いを繰り広げていたとは。まるで戦争映画の中に入り込んだような気分になれるおすすめの場面であった。めちゃくちゃ楽しかったな。

最後に

　総集編は試合がメインの映画であるのでとにかく戦闘シーンが多い。それだけ座席もハチャメチャになるので忙しかったが、噂どおりガルパンとMX4Dの相性は最高だと素直に感じた。まだMX4Dを体感したことない人は、ぜひ一度体験してみてはいかがだろう。ただ座席の揺れは想像以上だったので、乗り物酔いしやすい人は注意が必要である。

予告編

↓映画『ガールズ&パンツァー 第63回戦車道全国高校生大会 総集編』の予告編です↓

(出典 : 【YouTube】BANDAI NAMCO Arts Channel 「ガールズ&パンツァー 第63回戦車道全国高校生大会 総集編」劇場予告)