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lyric video 「グッナイ」


「実は今日、初めて寝坊しちゃって」


そう言ったあなたを見て、
「無理しないで」って思った。

それと同時に
「あなたの頑張りを私は知ってるよ」
そう思ったの。



3/7 22:00 lyric video公開


今夜、私のYouTubeチャンネルにて「グッナイ」のlyric videoを公開します。


私が歌う曲で、きっとおそらくダントツで反響が大きい曲。歌い始めた当初からたくさんの人に「この曲が良かった」と言われることが多くて。


私自身も驚いてたんだけど、この曲だけは私の音楽とは無関係な友達からも「好き」とわざわざ連絡をくれることが飛び抜けて多かったの。きっとみんな、表だって言わないけど、内心思っているんだよね。

だから、絶対、映像化したいと思ってたの。

現実の冷酷なことをまっすぐ、しかも「仕方ないよね」みたいな、どこか諦めた歌詞でもあるけど、きっと、誰かに寄り添える暖かい歌でもあるから。

自己満かもしれないけど、この曲が皆さんが生きる小さな支えや拠り所になれたら嬉しいです。


社会は非情だ。


lyric videoが公開されるので、少しだけこの「グッナイ」の曲のことを綴ろうを思います。




この曲は、全て実体験、私が社会に出て思っていたことをそのまま書いています。

世界は数字で回ってること、報われることの方が少ないこと、会社の方針に逆らう勇気がないこと、理不尽なことも受け入れること、結局みんな建前ばかりで自分が1番大切なこと。

きっと、これが普通なんだろうけど、当たり前なんだろうけど、なかなか受け入れることができなくて、


「これが社会だ」

そうやって、納得するしかない日々。


営業職だったからよりその数字の世界が顕著だったのかも。毎月のノルマ、イベントのノルマ、課の売り上げ目標とか。運でも契約してしまえばそれが結果だからね。

最初は全然うまくいかない。そりゃ当たり前だ、だって出てきてすぐ契約とかとれたらみんなもっと楽に生きてよね。先輩たちも嫌になっちゃうよね。

それでも最初から数字はついてくるわけで、毎月達成的ないと本当に不甲斐なくなる。(余談ですが、私は在籍中一度もノルマを達成していない..)


私、ちゃんと頑張ってるのになあって。いや、みんな頑張ってるんだけどね。頑張っていない人なんていないんだけどさ、結果出せない=頑張ってないみたいなのが、辛くて。


「頑張ってるね」って。別に軽くてもいい、誰かにそう言ってもらえるだけで支えになるのにね。


「次は私が支えになるから」


私は営業をするにはだいぶ優しすぎたみたいで、辞めて愛知へ逃げ帰ってきたけど、同期は今でも働いていて。

私にとって、同期の存在はとても大きかった。

「鳥にフンをかけられた」

「部長がご機嫌だ」

「お客さんとこでお菓子もらった」

毎日LINEしあって、週末は飲みに集まって。もう4年も前のことで、二人とは2年も一緒じゃなかったけど、あの日々は私にとっては凄く大切で、支えだったの。

私が人と距離を置きたい時期でも連絡を取っていたほど、私にとっては大切な存在で。



そんな同期が一人暮らしを始めたというので、東京にライブへ行った時に泊まらせてもらったの。実家暮らしで両親不在の時に洗濯できないからと言って新しく服を買った青の子が一人暮らしできるのか不安だったのもあるけど笑


そんな彼女の家の泊まった日、冒頭の言葉を彼女は言ったの。

「寝坊だなんて、馬鹿だなあ」なんて微塵も思わなかった。

だって私は、彼女が働く営業職が忙しいことも知ってる。ノルマに追われて、間挟みになって、工期通りにことは進まないことの方が多いし、自分のせいではない予期せぬクレームは降ってくるし。

彼女は笑いながら「起きたらまさかの〜・・」なんておちゃらけながら自分がいけないように話すけど、そんなことなくて。あの膨大な仕事を前に食らいついてる彼女が本当にすごいの。

あと、私が泊まりにくることももしかしたら負担だったのかもしれなくて(片付けとか)でも、そんなことは微塵も見せずに、翌日は私に手料理を振舞ってくれて(あの子がと私は感動した笑)



あの頃と変わらずに笑い合えるのが凄く嬉しかったし、だから、今度は私が支えになりたいと思った。

そして彼女と別れて、愛知に戻ってすぐに曲を作ったの。


それが今回、映像化したグッナイです。





夕暮れの撮影は極寒だった。


さて、今回のlyric videoは完全セルフプロデュース。

音源は再録。本当は弾き語りで行くつもりが、鉄琴が合うなあ〜と思いつきで少し打ち込みでアレンジを加えたり(それで自分の中の公開スケジュールが狂いました笑)



映像も私のiphone13proで撮ったもの。もう13のカメラはめちゃくちゃいいよ!携帯変えた時からこのカメラで1つMV作りたいなと思ってたからその目標も実現できて良かった。

友達と母校へ遊びに行ったときに撮ってもらった映像と私1人でコツコツと撮った夕暮れの映像を組み合わせてます。


絶対夕暮れがいいなと陽が落ちる直前のマジックアワーを狙って家を出て。

1月の極寒の夕暮れに防寒機能の低いコートを着て(ダウンじゃ絵にならないから)暴風の河川敷で撮ってたのを思い出すと今でも震えます笑(カイロめちゃくちゃ貼ってました)

撮影は夕暮れ!とだけ決めて、行き当たりばったりで思いつきで撮ってた。あの鉄塔いい!みたいな(笑)1番怖かったのは橋の上の撮影。橋の揺れで携帯スタンドが何度も倒れて、橋の下の川に落ちるんじゃないかとめっちゃヒヤヒヤしてた。


そんなこんなでできたグッナイのlyric video。

lyric videoなんてカッコよく言ってますが、つまりMVです笑 でも歌詞をちゃんと伝えたかったからlyric videoの方が合ってるなと思ってそっちにしてます。

少しでも多くの人に届くといいなあ、、



互いに環境が変わっても



この曲は友達に向けて書いた曲。

今はもう、お互い過ごしてきた時間が違うし、立場や環境が変わって4年前のような関係ではなくなってしまったかもしれないけど、

それでも、あの頃、二人がいたから日々乗り越えられて、凄く大切な存在だったのは紛れもない事実。それはいつまでも変わることだから。



忘れられないことがある。


仕事を辞めて、愛知帰る直前にバリ島へ旅行したとき、

帰国して別れる直前に手紙を渡そうとしたら、友達も書いていたの。まさかの二人とも同じ考えだったのは何だか笑えた。

私も彼女も何だか今生の別れのような感じでさ。今の時代そんなことないのにね。でもあの時はきっとそれぐらいかけがえのない存在だったんじゃないかなって、私は思ってるしそう信じてたい。




これからも大切に歌っていこう。



やうちまりな ▶愛知県在住。ギター弾き語りのシンガーソングライター ▶Tiwtter @marina_yauchi55  2年前に仕事のストレス解消を理由にギターを始める。その後仕事を辞め、人前で歌い始める。恋の歌から飛び降り自殺の歌まで、ポップなメロディに載せて歌う。