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OLA革命-自分度の広げ方 05「OLA革命で伝えたいこと」

OLA革命の原点

 OLA革命は、約10年前にそのネーミングを思いついたのですが、40年くらい前からそのアイデアの萌芽がありました。ネーミングについては、概念として浮かび上がった実態のないものではなく、どちらかというとやってきたことを言語で置き直すような作業なんです。
権力や宗教的な威信を表現するシンボリックアーキテクチュアに対して、庶民の建築としてのフォークアーキテクチュアとう言葉もそのひとつです。やってきたからこそ浮かび上がってくる言葉なんです。

年齢を重ねてきて見えてきたこと

 力のある人、声の大きな人の意見が通っていくというよりも、小さい意見がじわじわとたくさん集まって湧き上がって社会はできているのではないかと、この年齢になって感じています。
コーポラティブハウスという、自分自身で暮らしていく生活スタイルを作りたいというクライアントと付き合っていくうちに、シンボリックな建築を作るという願望から、自分自身が主役になろうとしている人たちをサポートしていくのが僕のやりたい仕事だと感じるようになりました。

建築・社会そしてOLA革命

 人間って自分自身が主人公になると、すごい力を発揮するんです。作り手だけではなく、需要側、生活者側が主人公になることで、すごいアイデアや空間要素が生まれてくる。それを僕らがいかに理解を深めていくかが大事なんです。
これって住宅設計における社会性というか社会との関わりだと思うのですが、意外にその事を考えて設計している設計者は少ないように思っています。
僕自身は、1970年代から新建築家技術者集団で、建築と社会という視点で建築運動を若い頃からずっとやってきましたが、建築のみにとどまらず、社会に対しての問題提起そのものが「OLA革命」なんです。

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